
北海道だからこそ室内設置という選択

ビニール温室は、本州では霜除けや保温のために、ベランダやバルコニーに設置するのが一般的です。
しかし、北海道は積雪があるため、外に出しっぱなしにしておくのは、難しいのが現実です。
冬季に玄関フード内で管理できる植物もありますが、非耐寒性の多肉植物には寒すぎるため、管理人はビニール温室を室内に設置して管理することにしました。
室温が常時20℃くらいある環境なら、ビニール温室でなくても、メタルラックなどの棚で代用できるかもしれません。
でも、我が家には猫ちゃんが2匹いるため、いたずら防止や誤食防止の観点から、ビニールカバー付きのビニール温室を使うことにしたのです。
ところが、これが思いがけず、冬季〜早春の種まき・育苗にピッタリだったのです!
冬〜春の種まき・育苗に最適
北海道では、11月〜4月頃まで屋外でのガーデニング作業は、基本的にオフシーズンになります。
積雪と厳しい寒さにより、庭には一切手をつけられない時期が続きます。
ガーデナーにとって、この半年近く何もできない期間は、けっこう苦痛なものです(笑)。
特に2月〜3月にかけては、雪解けの気配を感じるため、そろそろ動き出したくてウズウズしてきますよね。
そんな時期にぴったりなのが、室内での種まき・育苗です。
管理人は、ビニール温室を真南の窓辺に設置し、カーテンは全開にしています。

この時期は太陽の位置が低く、室内にしっかりと日が差し込みます。
天気の良い日中は、ストーブを切っても暖かく、室温が25℃近くまで上がることもあります。
夜間はストーブが入っているため、日中の日当たりの良さと、1日を通しての温度の安定感が両立しやすいのが魅力です。
もちろん、この時期に種まき・育苗が可能な植物は限られていますが、パンジーやビオラ、フェリシア、ラベンダーなど、十分に楽しめる種類もあります。
苗がある程度成長した4月頃には、太陽の位置も高くなり、室内に日が入りにくくなってきます。
ちょうどその頃が順化に適した時期となり、屋外に向けた移行を進めながら、ガーデニングの新シーズンに向けた準備を始めることができます。
また、1月や2月には、成長に時間がかかる非耐寒性の多肉植物の葉挿しにも適しており、初夏からの屋外管理に向けた準備が始められます。
このように、北海道では室内にビニール温室を設置することで、オフシーズンとされる時期にも、管理人はガーデニングを楽しんでいます。
DIYで簡単!猫のいたずら・誤食対策
現在は、4段のビニール温室を使用しています。組み立て式ですが、とても簡単で、値段も手ごろです。

ゴムハンマーでトントン叩きながら、パーツを差し込んでいくだけなので、ビス打ち作業は一切ありません。音もうるさくないので、室内での作業でも安心です。
前面には、100円ショップのワイヤーネットを結束バンドで取り付けて、猫ちゃんズのいたずら防止と誤食対策をしています。

ワイヤーネットは、専用の連結ジョイントを使って接続しており、1枚あたり4つのジョイントで固定しています。

このジョイントのおかげで、ワイヤーネットは折りたたみ可能な構造になっており、水やりの際にはパタッと折りたたんで開けるだけ。作業もスムーズです。

なお、ビニール温室の前面カバーは、昼間は開けておき、夜間に閉めるようにしています。
発芽前であれば閉めておいても問題ありませんが、発芽後に昼間も閉めたままにしておくと、内部が蒸れて高温多湿になり、苗が傷んでしまうことがあります。
そのため、開閉のタイミングには気を付けています。
北海道の寒さと暮らしに合わせた楽しみ方
北海道では、冬の長い期間、屋外でのガーデニングができないという制約は、避けられない地域性です。
けれども、猫たちと暮らしているという事情に合わせてビニール温室を選択したことで、北海道ならではの、暮らしに合わせた楽しみ方を見つけることができました。
ビニール温室の室内利用は、もともと非耐寒性の多肉植物の管理のために設置したのが始まりでしたが、「ガーデニングオフシーズンでも何かしたい!」と考える中で、思った以上に日当たりや温度がちょうど良いことが分かり、少しずつ種まきや育苗にも活用するようになりました。
その結果、外では何もできない季節でも、植物と向き合える時間を持てるようになり、一足早く春に向けたガーデニングの準備が可能になりました。
冬季の室内で、種まきに適した植物は、まだまだあると思っています。
何か新しいことが分かったら、その時はまた皆さんにお伝えしたいと思います。
👉 管理人が実際に使っているおすすめの雑貨や道具については、「ガーデニングアイテム」のカテゴリーにまとめています。