北海道の秋(9月~11月):球根植えと植物を守る冬越し準備

イントロダクション用デザイン画像 北海道の秋は、寒さが本格化する前に株分けや剪定を行い、球根を植えたり、植物の冬越し準備を整える時期です。9月から11月の間に、春のための準備と冬の寒さ対策を行いましょう。

9月の庭仕事

1. 株分け
2. 掘り上げと室内への移動
3. 剪定

9月は株分けや掘り上げ、剪定にぴったりな時期!冬越しの準備を進めましょう。

9月は、秋の訪れとともに庭の作業が重要な時期を迎えます。気温が下がり、植物が冬越しに向けて準備を始める時期です。この月に行うべき作業を進めることで、植物が健康に冬を越し、翌年に力強く成長できる土台を作ります。

株分け

暑さが落ち着いてきた9月初旬は、多年草や根が広がりすぎている植物を株分けするのに最適な時期です。特に、ホスタやプリムラなどの多年草は、この時期に株分けを行うと、翌年の春に元気よく育ちます。

  • 株分け後は適切な水やりを行い、土と根を密着させる。
  • 直射日光を避けた場所に置き、植物が順応しやすい環境を整える。
  • 風通しの良い場所で管理し、蒸れを防ぎ、根や切り口の乾燥を促進。
  • 株分け後は根が新しい環境に馴染むまで2~3週間は肥料を控える。
  • 状態をこまめに観察し、必要に応じて手入れを行う。
  • 株分けについての詳細は『株分けの方法』をご覧ください。

掘り上げと室内への移動

9月中旬は、寒さに弱い植物や室内で冬越しが必要な植物(例えば、熱帯植物や冬に外で育てられない植物)を掘り上げて早めに室内に移動させましょう。

  • 土の交換
    • 掘り上げた植物は、古い土を取り除き、室内向けの新しい土に植え替えます。
    • これにより、土中の病害虫や病気のリスクを減らし、植物が健康な状態で冬を越せるようになります。
  • 室内環境の調整
    • 室内の温度や湿度が植物にとって適切であることを確認します。
    • 植物によって必要な光量を確認し、必要に応じて人工照明の購入を検討します。

剪定

9月下旬は、まだ暖かい日もありますが、気温が徐々に下がり始めます。この時期に剪定を行うことで、植物が冬越しに向けて植物が無駄なエネルギーを使うのを防ぎ、冬に備えやすくなります。

  • 多年草・宿根草の剪定
    • 枯れた葉や茎、弱い枝を取り除き、植物が健康に冬越しできるようにします。
  • 落葉樹の軽い剪定
    • ムクゲやカエデなどは、不要な枝を取り除き、樹形を整え、冬越しに備えます。
🌱 まとめ:これらの作業を9月に行っておくことで、10月には球根の植え付けや他の冬越し準備がスムーズに進められます。

10月の庭仕事

1. 一年草の撤去
2. 土壌改良
3. 秋植え植物の植え付け

10月中旬までに植え付けを済ませて、翌春に向けて準備を整えましょう!

10月は、秋植えの球根や多年草、樹木を植える絶好のタイミングです。地温がまだ十分に暖かいうちに植え付けを行うことで、冬を迎える前に必要な栄養を蓄えることができます。本格的な寒さが来る前に根をしっかり張らせるため、遅くても10月中旬までには植え付けを済ませましょう。

一年草の撤去

10月の初めに行うべき最初の作業は、一年草の撤去です。まだ花が咲いているものもありますが、早めに撤去することで以下のメリットがあります。

  • 撤去後のスペースに秋植え植物を植えることができ、次のシーズンに向けた準備が進みます。
  • 翌年の一年草のための土壌作りができ、健康な土壌を準備できます。
  • 撤去した一年草は堆肥づくりに活用できます。特にマリーゴールドは、病害虫防止にも効果的です。

土壌改良

  • 冬越しのための土壌改良
    • 凍結防止:砂やパーライトを加えることで、余分な水分を排出し、凍結を防ぎます。
    • 腐葉土は控えめに:腐葉土を過剰に使用すると、冬に凍結しやすくなるため、少量をよく混ぜ込みます。

  • 春に向けた土壌改良
    • 完熟腐葉土の使用:完熟腐葉土はほとんど分解が進んでおり、秋に混ぜ込んでおくと、春に植物をすぐに植えられる土壌が整います。

  • 初夏に向けた土壌改良
    • 腐葉土の使用:腐葉土はまだ分解の余地が残っているため、秋に混ぜ込んでおくと、春に分解が進み、初夏には植物を植えられる土壌が整います。
    • 落ち葉の利用:秋に集めた落ち葉を土にしっかりと混ぜ込んでおくと、腐葉土と同様の効果があり、土壌を改善するために有効です。使わない場所などに混ぜて土壌作りを行うと良いでしょう。
    • 自家製堆肥の利用:夏に作り始めた堆肥を混ぜ込んでおくと初夏に向けて土壌が整います。

秋植え植物の植え付け

  • 秋植え球根
    • チューリップ、ヒヤシンス、スイセン、クロッカス、ムスカリ、耐寒性アネモネなどの球根の植え付けを開始します。
    • 球根は、地面がまだ温かいうちに植えることで、冬に備えてしっかり根を張らせることができます。

  • 多年草の植え付け
    • ホスタ、耐寒性プリムラ、パンジー、ビオラなど、秋植えに適した多年草を植えます。
    • 寒くなる前に根を定着させるため、10月中までには植え付けを済ませましょう。

  • コニファー類の植え付け
    • コロラドトウヒやモミなど秋植えに適したコニファー類を植えます。
    • 植えた後は支柱を立てて固定し、雪の重みで枝が折れないように支えることが重要です。
🌱 まとめ:秋の植え付けは、タイミングを逃さず作業を進めることで、植物が健康に冬を越し、翌春には力強く芽吹きます。

11月の庭仕事

1. 庭の掃除と片付け
2. 庭全体の防寒と積雪対策
3. 道具のメンテナンス

積雪前に庭を整えて、スムーズに冬越しを迎えましょう!

11月は、冬の到来に備えて必要な作業を効率よく行い、冬を迎える準備を整えましょう。中旬以降は、いつ積雪があっても不思議ではないので、できるだけ早く作業を終わらせるようにしましょう。

庭の掃除と片付け

  • 植木鉢やガーデニング道具を屋内に収納し、冬の間に使わないものを倉庫や屋内に片付けます。
  • 除雪のためのスペースを確保しておきます。
  • 水道を落とし、凍結防止のカバーを取り付けて破損を防ぎます。
  • 冬の室内装飾用に、松ぼっくりや庭木の枝などを集めておきます。

庭全体の防寒と積雪対策

  • 植物の根元をマルチングで覆い、凍結を防ぎます。腐葉土やワラを使うと効果的です。
  • 雪囲いや支柱を設置し、積雪の重みで植物が倒れたり枝が折れたりしないようにします。

道具のメンテナンス

  • ガーデニングツールの掃除と手入れを行い、錆びや劣化を防ぎます。
  • 使わない道具は収納し、屋内に取り込んだ植物の手入れに使う道具は整備してすぐに使えるようにしておきます。
🌱 まとめ:11月は、冬に向けて庭や道具を整える時期です。急に寒くなることもあるので、できるだけ早く作業を終わらせて、冬の間、安心して過ごしましょう。また、この時期に庭や道具を整えておくことで、春にスムーズなガーデニング作業が再開できます。

🍃次は冬に行うガーデニング作業を見てみましょう。詳しくは、こちらからどうぞ♪