【種まき】パンジー・花まつり星組|北海道での実践記録

イントロダクション用デザイン画像 こんにちは!kikoriです。北海道・道東で趣味のガーデニングを楽しんでいます。今回は「冬季の室内でも何かしたい!」から「恋するパンジー・花まつり星組を種から育てる」に挑戦したときの記録をお届けします!

種まきの時期は?

パンジーの種まき
恋するパンジー・花まつり星組の種袋(表:裏)※管理人撮影(自宅)

一般的にパンジーは、種まきから開花まで3~4か月かかりますが、花まつり星組のような早咲きの品種では、条件が整えば2ヵ月程度で開花することもあります。

そのため、3月中旬以降に雪が溶けたら庭やプランターに定植することを目指して逆算し、1月10日に種まきしました。

室内での種まき作業です。花まつり星組の発芽温度は20℃前後と記載されています。冬季の室内温度は20℃~23℃くらいなので、種まきに丁度良さそうですね。楽しみです。

種まきの準備

1. 必要なもの
2. 種の数を確認
3. 底面給水

必要なもの

■パンジーの種
■種まき用土
■セルトレイ
■底面給水トレー(兼作業用トレー)
■爪楊枝
■霧吹き
■プラスチックレンゲ
■空き容器(豆腐、ゼリー)

種まき用土は、雑菌の繁殖を防ぐため新品を使用するのが基本なのですが、数日前にラベンダーの種まきで余った種まき用土を使いました。まだ大丈夫でしょう!

種の数を確認

パッケージには種が何粒入っているのか記載されていなかったので、空き容器に種を出して、先に種の数を確認しました。

パンジーの種
パンジー・花まつり星組の種。種の色が異なるのは、自然な個体差や種の加工・処理、または花色の遺伝的要素が理由です。※管理人撮影(自宅)

種は全部で105粒でした!

底面給水

底面給水トレーの上にセルトレイをセットして、プラスチックレンゲを使ってセルトレイに種まき用土を入れていきました。ラベンダーの種まきで余った用土だけでは足りなかったので、もう一袋、開けて使いました。

種まき用土
種まき前の吸水中セルトレイと底面給水トレー。

底面給水トレーに水を入れて給水させます。種が小さいので上から水やりすると流れてどこかへ行ってしまうので、この方法です。いきなり種まきできないのが待ち遠しいところですが、丸一日かけてしっかり吸水させました。

種まきの手順

1. 種まき用土を整える
2. 種まき
3. 種まき後
4. 置き場所

種まき用土を整える

種まき用土がしっかり湿ったので、指で軽く押さえて土の隙間をなくしました。このひと手間をしておかないと、種が隙間に流れ込んでしまって発芽率が下がることがあるんです。

でも、抑えすぎて土が固くなりすぎると、発根した根が土の中にうまく伸びることができないので、指で軽く平らに整える程度が理想的ですね。

押さえたことで少し土が沈んだ部分があったので、その部分には少しだけ土を足して調整しておきました。

底面給水
丸一日かけて吸水させ、しっかりと湿った種まき用土です。※管理人撮影(自宅)

種まき

これでやっと種まきができます。後で間引きしないで済むように、セルトレイのマスに1粒あるいは2粒づつ丁寧に蒔きました。爪楊枝の先を水で濡らして種を付け、移動しました。

パンジーの種
小さなパンジーの種。こんな小さな種からあの豪華な花が咲くなんて素晴らしいですね。※管理人撮影(自宅)

パンジーは、発芽に光が必要な好光性種子なので、土は被せませんでした。その代わり、仕上げに霧吹きで軽く水をかけて、表面がしっかり湿るようにしておきました。

種まき後

パッケージの裏を見たら、「発芽率は60%以上」と記載されていました。これなら半分以上は芽が出てくれるはずなので、ワクワクしますね!ただ、発芽までの具体的な日数は書かれていなかったけれど、1週間くらいで発根・発芽してくれるんじゃないかなと予想しています。楽しみ~♪

発根するまで土が乾かないように、底面給水を続けています。それに加えて、表面が乾きやすいので、霧吹きで軽く水をかけることも忘れずに行いました。これで、種がしっかり湿った状態を保てると思います。

置き場所

我が家には猫ちゃんが2匹いるので、種を守るためにビニール温室で管理しています。昼間は猫ちゃんズがぐっすり寝ているので、温室の前面の開閉式カバーは開けて空気を通しています。でも、夜になると猫ちゃんズの活動が活発になるので、いたずら防止のために前面カバーは閉めるようにしています。これで種も安心です♪

置き場所
ビニール温室の下段に置いたパンジーのセルトレイ。発根・発芽待ちです(´꒳`)※管理人撮影(自宅)

ビニール温室は南側の日当たりの良い窓辺に置いています。ただ、上段は他の種たちで埋まっていて、下段しか空いていないため、日当たりは少し微妙かもしれません。でも、好光性種子は室内の蛍光灯レベルの光があれば発芽には十分なので、この場所で問題ありません(•̀ᴗ•́)و

ただし、芽が出た後は確実に十分な日当たりを確保する必要があるため、どうにかして上段に移動させるつもりです。猫ちゃんズと一緒に植物の成長を見守るのが楽しみです!

種まきから8日目:発根

1. 写真1:綺麗に根を下ろした種
2. 写真2:種の色と期待感
3. 写真3:向きが悪い種
4. 水やりの管理について

1月18日、種まきから8日目に発根し始めました!1週間ほどで発根・発芽すると思っていたのですが、7日目に変化が見られず少し心配でした。それでも、8日目にしっかり発根を確認できて、ほっと一安心。室温は20℃前後を保っています。

写真をいくつか撮ったのでご紹介します。

写真1:綺麗に根を下ろした種

パンジーの発根
種が綺麗に割れ、根をしっかりと用土に伸ばしています。この調子なら順調に成長しそうです。これからが楽しみですね♪※管理人撮影(自宅)

写真2:種の色と期待感

パンジーの発根
この種も無事に根を下ろしています。種の色が少し違うので、どんな色の花が咲くのか想像するだけでワクワクします♪※管理人撮影(自宅)

写真3:向きが悪い種

パンジーの発根
こちらの種は少し向きが悪く、根が上を向いてしまっています。でも、環境が整っていれば、この程度の問題なら自然に修正されることが多いので、見守りたいと思います。※管理人撮影(自宅)

水やりの管理について

発根を確認したので、底面給水を終了しました。トレーの水を捨て、これからは用土の乾き具合を見ながら、霧吹きで水やりをしていきます。新しい成長の段階に入った苗たちを見守るのが楽しみです!

種まきから13日目:発芽(双葉)

1. パンジーの双葉
2. 種まきから16日目:双葉が出揃う
3. 場所の移動と今後の管理

1月23日、種まきから13日目。ついに1つ発芽しました!小さくて可愛らしい双葉が顔を出しています。

パンジーの双葉

パンジーの双葉
種まきから13日目に発芽した双葉。まだとても小さいですが、しっかり立ち上がっている姿が頼もしいです♪※管理人撮影(自宅)

最初に芽を出したこの双葉は、状態が良く、これからの成長がとても楽しみです。

翌日(14日目)以降、他の種も次々と発芽してきました。発根・発芽までは1週間程度を想定していましたが、実際には発芽までに2週間ほどかかりました。

種まきから16日目:双葉が出揃う

1月26日、種まきから16日目。ほとんどの双葉が出揃いました!まだまだとても小さいですが、これからの成長がとても楽しみです。

双葉が出揃い始めた苗たち。まだ小さいですが、一つ一つの成長に期待が膨らみます。※管理人撮影(自宅)

場所の移動と今後の管理

だいたい発芽が完了したので、苗を温室の下段から上段へ移動しました。上段は日当たりが良く、天気の良い日は朝からお昼過ぎまでしっかり光が当たります。これから育苗期間が少し長くなりますが、大切に育てていきたいと思います。

どんな花色が咲くのか、今からとても楽しみです♪

種まきから19日目:捕植

1. パンジーの発芽率
2. 捕植作業
3. 捕植のポイント

1月29日。種まきから19日が経過しました。3日前から双葉がしっかりとしてきて、太陽の光を浴びてさらに元気を感じるようになりました。

パンジーの発芽率

パンジーの発芽率は?
19日目のパンジー。セルトレイで並ぶ双葉たち。現在、80個ほど発芽しており、発芽率は76%ほどです。パッケージ記載の60%よりも良い結果で一安心!※管理人撮影(自宅)

捕植作業

セルトレイでは、1つのセルに2つ芽が出ている場所もありました。そのため、セルトレイの空いているセル(発芽していない場所)に元気な新芽を移植(捕植)しました。根が周り始めると抜きにくくなるため、混み合う前のタイミングで移植しておくと根を傷つけにくくスムーズです。

捕植のポイント

パンジーの一回目の移植
双葉が混み合わないよう、発芽していないセルに捕植を行いました。※管理人撮影(自宅)

パンジーは、発芽直後から養分を吸収して急速に成長するため、根が伸びるのが非常に早い植物です。そのため、捕植では根を傷つけないように細心の注意を払いました。特にスプーンでは長い根をつぶしてしまう可能性があるため、先端が丸いピンセットを使用し、土ごと持ち上げて移植しました。

種まきから25日目:液体肥料

2月4日。種まきから25日目。最初の双葉が出てから12日が経過、双葉が出揃ってから9日が経過しましたが、本葉がまだ出てきません。パンジーの場合、双葉が出てから本葉が出るまでは通常1~2週間程度です。

通常は、本葉が出てから液体肥料を与えるのが基本ですし、花まつり星組は、パッケージ裏にも「本葉2枚で培養土を入れたポットに移植する」と記載されています。

そのため、基本的には本葉が出るのを待つべきなのですが、成長がやや遅れているように感じたため、対策を取ることにしました。

小さな双葉に負担をかけないよう3倍に薄めた液体肥料を与えてみます。この時期の苗はまだ根が繊細なので、肥料の濃度管理は特に重要です。これで本葉の成長が促されることを期待しています。今後の反応を観察して、必要に応じて調整していく予定です。

パンジーの液体肥料
今回使用した液体肥料。苗が小さいうちは濃度を3倍に薄め、負担をかけないよう配慮しました。※管理人撮影(自宅)

種まきから26日目:本葉

翌日、早速無事に本葉が本葉が出始めました~\(^_^)/

パンジーの本葉
液体肥料が功を奏し、小さな本葉が一枚、出てきてくれました!※管理人撮影(自宅)

液体肥料を薄めて与えたタイミングが適切だったようです。本葉が出てくる成長をしっかりとサポートできたと考えています。

今回は成長が遅れていると判断して対策を取りましたが、次回は双葉が出揃ったタイミングで計画的に液体肥料を与えてみようと思います。この経験を基に、より効率的な育成管理に繋がりそうですね。こうして観察しながら考えるのって、本当に面白いですね~!

種まきから35日目:成長中

液体肥料を与え始めてから10日後、パンジーの苗たちの成長が順調に進んでいます。水やりの後に、3倍に薄めた液体肥料を与える方法で管理してきました。

種まきから35日目のパンジー
種まきから35日目のパンジーたち。液体肥料の効果もあり、しっかりと本葉を広げています。※管理人撮影(自宅)

苗の成長スピードにはばらつきがあるものの、大部分の苗で本葉が2枚に達しました!まだ小さめの苗もいくつかありますが、全体的には順調な育ち具合です。\(^_^)/

本葉2枚のパンジー
本葉が2枚になったパンジー。これが今のところ最も成長の良い苗です。次のステージへの準備が整いつつあります。※管理人撮影(自宅)

上の写真の苗は現在、最も良く成長しているものです。カメラの影響で少し葉の色が薄く見えますが、実際はもう少し濃い緑色です。ただ、確かに少し葉の色が薄い気がしたため、この日から液体肥料を薄めずに使用することにしました。

液体肥料のボトルにはシャワー穴付きキャップが付いており、使いやすくて便利です。※管理人撮影(自宅)

土が乾いた後に水をやり、その上から液体肥料を土に直接かける形で与えました。葉に肥料がかからないように注意しながら、少しずつ土にしみ込ませるように作業をしています。

本葉がしっかり2枚になった苗は、そろそろ培養土を入れたポリポットに植え替え(ポット上げ)したいと思います。

種まきから36日目:ポット上げ

1. 準備するもの
2. 室内培養土の特徴
3. 培養土をブレンド
4. ポット上げの手順
5. 置き場所と管理

準備するもの

「粒状かる~い培養土」「花と野菜の有機培養土」ポリポットなどを準備します。※管理人撮影(自宅)
  • 室内用培養土
  • 草花培養土
  • ポリポット(6㎝)
  • プラレンゲ、木製スプーン
  • 底面給水トレイ(水受け用)
  • 長方形の鉢受け皿

本当は、9㎝のポリポットが理想なんですが、今回は場所を取らない6㎝ポットを選びました。土の使用量も少なくて済むので経済的です。

室内培養土の特徴

今回使用した室内用培養土は、排水性が抜群で、カビが生えにくいのがポイントです。さらに、堆肥不使用なので匂いも気になりません。元肥入りなので、初期育成には最適ですね。

また、水分を保持していると色が濃く、乾くと薄くなるので、水やりのタイミングが一目で分かる点がとても便利でお気に入りです。

室内用の軽い培養土
室内用培養土は排水性が良く、保水性は低めなので、過湿を防ぐ設計になっています。※管理人撮影(自宅)

培養土をブレンド

室内用培養土だけだと排水性が良すぎるので、一般的な草花培養土を混ぜて使います。
室内用培養土3:草花培養土1の割合でブレンドしています。

一般的な草花培養土
一般的な草花培養土は、排水性・保水性・通気性のバランスが良く、多くの植物に適した土です。※管理人撮影(自宅)
ブレンドした培養土
ブレンド後、水はけが良く、保水性も適度にある培養土が完成しました!※管理人撮影(自宅)

ブレンド後の培養土は、手触りも使い勝手も「いい感じ♪」。自分で土をブレンドする作業も楽しい♪

ポット上げの手順

①ブレンドした用土をポリポットに入れます。プラレンゲにすり切り一杯くらい、ポリポットの1/4くらいです。

移植の手順①
手順①まずはポリポットに土を少しだけ入れ、苗を受け入れるベースを整えます。ここが苗の新しいお家になるので、丁寧に準備します。※管理人撮影(自宅)

②スプーンを使って根を傷つけないよう、広めの範囲をすくいます。

移植の手順②
手順②スプーンで根を傷つけないように慎重に掘り起こします。木製スプーンは植物に優しく、作業する手にも安心感があります。※管理人撮影(自宅)

スプーンは、木製の方が根が傷みづらいと思います。パンジーは違うと思うけど、コニファーなど、植物の中には金属製の物を嫌う(苦手とする)ものがいるので、管理人は、なるべく金属製の道具を使わないように心がけています。なるべくね(^_-)-☆

③すくった苗をポリポットにセットします。

移植の手順③
手順③ポリポットの中央に苗をセット。根がしっかり広がるよう、苗の向きや高さを微調整しながら配置しました。※管理人撮影(自宅)

④土を足してポット上げ完了です。ウォータスペースを忘れずに♪

移植完了
手順④ウォータースペースを確保することで、水やりの効率もバッチリです。※管理人撮影(自宅)

ちなみに下の写真のような、小さな苗もポット上げしました。小さいのは4つか5つかありました。セルトレイにこれだけ残しても困るので(;^ω^)

パンジーの小さい苗
これくらい小さい苗も丁寧にポット上げしました。どんな小さな苗も、一つひとつ新しい環境で成長するのを楽しみにしています♪※管理人撮影(自宅)

全部で83個の苗をポット上げしました♪

トレーには60個の苗をポット上げ!パンジーの生命力に期待!※管理人撮影(自宅)

ちょっと窮屈ですが、まあ大丈夫でしょう。底面給水トレイにセットしていますが、底面給水はしません。水受け皿代わりに使っています。

スペースの都合で、残りの23個の苗は長方形の鉢受け皿に配置しました。※管理人撮影(自宅)

残り23個は、長方形の鉢受け皿にセット♪置き場所が限られているので、工夫して効率よく苗の管理をしなくっちゃ(•̀ᴗ•́)و

置き場所と管理

ビニール温室で育苗中のパンジー
ビニール温室内に整然と配置されたパンジーの苗たち。※管理人撮影(自宅)

これまでと同じくまだ室内のビニール温室ですが、前面はワイヤーネットを付けました。管理人の家では猫ちゃんズのいたずら防止として育苗が始まると、ワイヤーネットが欠かせません(;^_^A

発芽までは、夜間に前面カバーを閉めていましたが、育苗期間中は蒸れを防ぐため、基本的に前面カバーを昼夜開けっ放しにしています。夜間も暖房は入れっぱなしですが、気温が20℃を切るような日は、前面カバーを閉めて温度が下がり過ぎないように管理しています。

水やりは苗の上からジョウロで行います。基本的には温室から出してテーブルの上で水やり作業をしています。培養土には元肥が含まれているため、液体肥料は1週間に1回のペースで与える予定です。

種まきから44日目:順化に向けて

1. 苗の様子
2. 水やりと肥料管理
3. ビニール温室での順化管理
4. 徒長の心配について

苗の様子

2月23日、種まきから44日が経過しました。ポット上げしてから8日目ですが、苗によって成長スピードに差があるものの、全体的には順調に育っています。

育苗中(44日目)のパンジー
順調に育ってきた44日目のパンジーたち。苗ごとの成長差はありますが、元気に葉を広げています。※管理人撮影(自宅)

下の写真はポット上げしたときの1番大きな苗です。

パンじのーの苗36日目(ポット上げした日)
ポット上げした日(36日目)の一番大きな苗。最初からしっかりとした成長ぶりを見せています。※管理人撮影(自宅)

そして、こちらがその苗のポット上げから8日後(44日目)の様子です。

大きいパンジーの苗
ポット上げから8日経過した苗。大きな葉がさらに広がり、順調な成長を感じます。※管理人撮影(自宅)

水やりと肥料管理

水やり

水やりは、用土が乾いてから行っています。ブレンドした培養土は水はけが良いため、天気の良い日が続くと1日おき程度の頻度です。培養土には元肥が含まれていますが、大きな苗には週に1度液体肥料を与えています。水やり後に数滴ずつ土にかけています。

パンジーの小さめの苗
小さな苗たちも少しずつ成長中。肥料を調整しながら丁寧に管理しています。※管理人撮影(自宅)

肥料

パンジーは肥料を多く必要とする植物ですが、肥料過多(特に窒素過多)になると葉が丸まることがあります。現在はそのような兆候は見られず、順調に育っています。小さめの苗には肥料過多を避けるため、2~3倍に薄めた液体肥料を与えながら慎重に管理しています。

ビニール温室での順化管理

室内のビニール温室は、この時期、朝7時頃~昼2時頃までしっかり日光が差し込みます。

順化に向けて、昼夜を問わずビニール温室の前面を開け、寒さに慣らす管理を始めました。屋外定植に適応しやすくなるよう調整を続けています。

ビニール温室に整然と並ぶ育苗中のパンジーたち。順化に向けて少しずつ環境を調整しています。※管理人撮影(自宅)

徒長の心配について

室内での種まきや育苗では間延び(徒長)が心配でしたが、日当たりが良く、肥料の具合もちょうど良いようで、今のところ問題なく育っています。

種まきから53日目:順化待ち

3月3日。種まきから53日が経過しました。

53日目のパンジーの苗たち
種まきから53日目のパンジーの苗たち。温室内での管理が続いていますが、順調に育っています。※管理人撮影(自宅)

2月下旬から3月にかけて、日光の高さが変わり、温室の奥に置いた苗には日が当たりにくい状況になっています。そのため、苗たちはできるだけ手前に配置するようにしていますが、日照不足による間延びが心配です。早めに順化を始めたいところです。

1番大きいパンジーの苗
現時点で最も良く成長している苗。草姿が整い、葉も豊かで葉色も良好です。※管理人撮影(自宅)

気温的にはそろそろ順化を始めても問題ない状況ですが、室内と屋外の気温差がまだ大きいことから、もう少し様子を見ています。苗に負担をかけないよう、最適なタイミングを見極めながら慎重に進めていきたいと思います。

種まきから65日目:順化開始

1. 天候
2. 葉色とつぼみと根
3. 玄関フードでの順化管理

天候

3月15日。今年は雪解けが遅く、3月に入っても寒い日が続いていましたが、ようやく春らしい陽気が訪れ始めました。庭や畑では雪が溶け、少しずつ土が顔を出しています。

日中はダウンコートが不要になり、天気の良い日はトレンチコートで過ごせるほど。そこで、パンジーの順化をスタートすることにしました!

順化開始するパンジーの苗たち
順化開始する苗たち。それぞれの成長スピードに差はありますが、大きな問題もなく、順調に育っています。※管理人撮影(自宅)

葉色とつぼみと根

室内育苗だったため、液体肥料を与えすぎないように特に注意してきました。肥料過多になると葉が丸まる傾向があるため、控えめに与えながら慎重に管理しました。

葉っぱの色は、紫がかったものと、入りのものがありました~\(^_^)/

斑入りのパンジーの葉
斑入りの葉パンジーの斑入りの葉。ひと株ひと株の個性が感じられて、育てる楽しみが増えますね♪※管理人撮影(自宅)

斑入りがあると、なんだか得した気分になります♪

紫がかったパンジーの葉
紫がかった葉が見られる一番大きな苗。寒さや光の問題がないことから、消去法で考えるとリン不足が原因かもしれません。※管理人撮影(自宅)

そして、なんと~つぼみができている苗がありました\(^_^)/

パンジーの蕾
赤いつぼみがついたパンジー。赤色系の花が咲くのかな?※管理人撮影(自宅)

さらに、順化を始めた苗の中には、早くもつぼみを付けたものがありました!第一号はなんと赤色。これから楽しみです♪

赤い蕾のついたパンジーの苗
赤い蕾のついた苗。順化前の苗にとっては摘んだ方が良いですが、今回はこのまま観察してみます。※管理人撮影(自宅)

現在、根っこがポットの底から少し見えるほど回ってきています。とはいえ、定植まで6㎝ポットで管理できそうです。しっかりと根が育っていることを確認できると安心ですね。

ポット下から見えるパンジーの根
ポットの底から少し見える根。苗が順調に成長している証拠です。※管理人撮影(自宅)

玄関フードでの順化管理

順化は、玄関フードを活用して行っています。我が家の玄関フードは東向きで、朝日が少し入る環境です。一畳ほどのスペースですが、室内で使っていたのと同じサイズのビニール温室を玄関フード用に新調しました!

玄関フードに新たに設置したビニール温室。設置作業中はすっかり遊び場になっていました(笑)。※管理人撮影(自宅)

ビニール温室と玄関フードって本当に便利だな~って思うんです。本州出身の管理人にとって、玄関フードは防雪室だと言われても、やっぱり温室、ガーデンルームにしか見えない\(^_^)/

ここを順化に活用しない手はないですよね(•̀ᴗ•́)و

玄関フードのパンジーの苗たち
玄関フードの苗たと。新たに設置したビニール温室を玄関フードで活用。ここから順化と定植に向けた準備が本格化します。※管理人撮影(自宅)

昼間は天気の良い日に苗を屋外に出して日光浴をさせ、夜は玄関フード内のビニール温室に入れる形で順化を進めていきます。現在は夜間の気温が低いこともあり、温室の前面カバーを閉めていますが、気温に応じて少しずつ開放時間を増やし、3月下旬には屋外出しっぱなしの管理を予定しています。

玄関フードの床がコンクリートなので、敷物を敷いたり、断熱材を使ったりして少しでも暖かくできればいいな♪時間があれば、もう少しオシャレにもしたいですね~。

種まきから74日目:ゆっくり成長

3月24日。どの苗も傷むことなく元気に育っています!ただ、暖かい家の中から寒い外での順化期間に入ったため、室内で管理していた時より成長スピードはゆっくりしています。それでも、この環境に徐々に慣れつつある様子が見られて安心しています。

棚付きパーゴラの上で、他の苗たちと一緒に日光浴を楽しむパンジーたち。順化を進めながら、外の環境に慣らしています。※管理人撮影(自宅の庭)

棚付きパーゴラの上に苗を並べ、天気の良い日はしっかり日光浴させています。他の苗たちと一緒に並ぶ姿を見ると、春の準備が着々と進んでいることを実感します。順化の過程では成長が緩やかになりますが、それは苗が外の環境に適応している証拠でもあります(´꒳`)♪

種まきから84日目:開花

4月2日。ついに第一号が開花しました~♪
65日目に赤い蕾を付けていたあの苗が、ついに花を咲かせてくれました!

ついに第一号が開花!赤?オレンジ?黄色も混ざった不思議な色合いですが、とにかく嬉しいです♪※管理人撮影(自宅)

このパンジーの色は、赤っぽいけれどオレンジや黄色も混ざっているような、不思議で魅力的な色合いです。花を見ると、これまでの育苗の苦労が報われたように感じますね~(´꒳`)

3月の終わりにまた雪が降り、4月に入っても気温が低く曇っている日が続いていました。そのため、順化を進めながらも、なかなか屋外で日光浴をさせられずにいました。ですが、玄関フード内でしっかり管理したおかげで、見事に開花してくれました(´꒳`)

さらに、別の苗にも新しい蕾があるのを発見!こちらはブルーや紫系の色合いに見えます。咲いたらどんな色の花になるのか、とても楽しみです。

新しい蕾も発見!この子はブルー?紫かな?咲くのが待ち遠しいです♪※管理人撮影(自宅)

気温や日照時間が不安定な中でも、しっかり開花してくれたパンジーたち。これから順化を本格的に進め、他の苗たちの開花も楽しみにしたいと思います!

種まきから87日目:コンテナと庭に定植

1. 天気と苗たちの様子
2. 素焼き鉢への植え替え手順
3. 横長プランターにも定植
4. 庭植え

天気と苗たちの様子

4月5日。最低気温が0℃以上になり、日中も5℃~10℃ほどまで上がるようになりました。今年は例年より暖かくなるのが2週間ほど遅い気がします。この日から苗たちは屋外に出しっぱなしにすることにしました。

屋外に出しっぱなし:ついに苗たちを屋外で管理開始。寒さに甘やかさないことが元気な育成の鍵です!※管理人撮影(自宅の庭)

パンジーの苗たちは、もう十分に定植できそうだったので、まずはひとつコンテナに植えました。今回選んだのは、先日青紫の蕾ができていた苗です。

青紫の蕾がついている苗を選び、素焼き鉢に植え替えます。※管理人撮影(自宅の庭)

素焼き鉢への植え替え手順

①素焼き鉢の底に鉢底ネットをセットし、鉢底石を排水口ネットに入れて配置しました。※管理人撮影(自宅の庭)
②ホームセンターで購入した草花用培養土に、100均で買った緩効性の化成肥料を少量混ぜて準備。※管理人撮影(自宅の庭)
③ポットから苗を取り出すと、根がしっかり回っていて根詰まりしていたので、軽くほぐしてから植え付けました。※管理人撮影(自宅の庭)
素焼き鉢に植え替えたパンジー。これからの成長が楽しみです。※管理人撮影(自宅の庭)
リスのガーデンピックと一緒に春らしいウェルカムボードに♪可愛い仕上がりです!※管理人撮影(自宅の庭)

植え替えた鉢は、ウェルカムボードに飾り、春らしい玄関を演出。100円ショップで購入したリスのガーデンピックを添えてみました♪ 鉢が少し余裕のあるサイズですが、これからもこもこと育つのを期待しています!

横長プランターにも定植

横長のプランターにも数株を植え付けました。

第一号の花を中心に、横長プランターにパンジーを定植。これからの花色にワクワクします!※管理人撮影(自宅の庭)

第一号の花もこちらに定植!両隣に植えた苗の花色がどんな色になるか楽しみです。植え付け後には、100均の化成肥料を置き肥として追加しました。

庭植え

数日後、残りの苗も裏庭の一角を整備して庭植えにしました。まずはポットを仮置きして配置をシミュレーション。80個のポット苗も実際に置いてみると、あっという間に花壇が埋まりました!

ポットを仮置きしてシミュレーション。80個の苗がこうして見るとすぐ埋まります!※管理人撮影(自宅の庭)

コンテナやプランター、庭に定植したことで、パンジーたちの次のステージが始まりました。それぞれの場所でどんな景色を作り出すのか、これからがとても楽しみです!

14個の苗は残して、ご近所さんやお友達におすそわけしました。みんなとっても喜んでくれました~\(^_^)/

その後

4月12日。素焼き鉢のパンジーが可愛らしい花を咲かせました(≧▽≦)

濃い青と薄い黄色の配色が目を引く素焼き鉢のパンジー。猫ちゃんズのオブジェがさらに雰囲気をアップしてくれています♪※管理人撮影(自宅の庭)

濃い青と薄い黄色の配色がとても素敵で、猫ちゃんズのオブジェとも相性抜群!「恋するパンジー花まつり星組」、育ててよかった~と思える瞬間です。

5月30日。定植した時の写真と比べると、葉がしっかりと茂り、花数も増えてボリュームアップしました!猫ちゃんズのオブジェと一緒に、玄関先を鮮やかに彩っています♪※管理人撮影(自宅の庭)

5月18日。横長プランターのパンジーたちが満開になりました!

横長プランターのパンジーたちが満開に!色被りもなく、美しいバランスで咲いてくれました♪※管理人撮影(自宅の庭)

植え付け時には両端の色が分かりませんでしたが、結果的に色被りせず、素敵なバランスに仕上がりました。どの花もそれぞれ魅力的で、まさに春のガーデニングの成果を感じられる瞬間です♪

5月2日。 裏庭に植えたパンジーが、優しいピンク色の花を咲かせました。どこかワイルドな色味にも見えます。落ち葉の中からしっかりと顔を出し、春の訪れを感じさせてくれます。

5月2日。ふんわり優しいピンク色の花は、少しワイルドな雰囲気もあり、落ち葉の中から咲く姿に力強さを感じます♪※管理人撮影(自宅の庭)

1ヶ月経ち、裏庭のパンジーたちが満開になりました!オレンジ、赤、青、白…色とりどりの花が一面に広がり、賑やかで楽しい風景になりました♪草ボーボーになってきたので、早く草取りしなきゃ…(;^_^A

5月30日。裏庭のパンジーたちが満開に!オレンジ、赤、青、白…色とりどりの花が一面に広がり、賑やかで楽しい風景になりました。※管理人撮影(自宅の庭)

冬季の北海道はガーデニングのオフシーズンですが、管理人のように「冬も何か作業したい!」という方には、パンジーの種まきがとてもおすすめです(≧▽≦)

種から育てた花がこうして元気いっぱい咲いてくれると、喜びもひとしおです。ぜひ挑戦してみてください♪