庭の花が少しずつ姿を消し、落ち葉が積もり始める季節になりましたね。この時期から私の庭では“もうひとつのガーデニング”が始まります。それは、廃材で作った野鳥の餌台に集まってくる動物たちを静かに見守ることです。本記事では、冬でも楽しめる管理人流の“ウインドウガーデニング”をご紹介します。庭と餌台を訪れる野鳥|年間に訪れる動物たち
管理人の庭には、季節ごとにさまざまな野鳥や動物たちが訪れます。
※野鳥も動物の一部ですが、ここでは便宜上「鳥」と「その他の動物」を分けて紹介しています。
庭にやって来る野鳥や動物たちには、餌台を利用する種類、餌台は利用しなくても、庭の草地や樹木で自然に餌を探す種類、そして季節によって使い分ける種類がいます。
これまで庭で見かけたのは、スズメやシジュウカラ、ゴジュウカラなどの常連の他に、アカゲラやコゲラ、カワラヒワ、コムクドリ、ベニマシコ、ミヤマカケスなどの野鳥、そしてエゾリスやエゾヤチネズミなどの動物です。
ミヤマカケスやエゾリス、エゾヤチネズミは、日本では北海道でしか見られない動物です。
いずれも貴重な存在ですね。
餌台を利用しない野鳥たち|庭で見られる自然な行動
ベニマシコは渡り鳥で、北海道には「春に渡来し、夏に繁殖し、秋に南へ去る」というサイクルで過ごしています。

ベニマシコは、ユーラシア大陸北部に広く分布しますが、日本では北海道全域を繁殖地としています。道内の各繁殖地へ移動する時期のわずか10日間ほど、管理人の庭を“休憩場所”として立ち寄っているようです。
餌台には来ず、庭の整備がまだ済んでいない草ボーボーエリアは、ちょうどベニマシコが好む草原のような環境になっており、餌となる植物(ヨモギ・アカザ・オオバコ・ヒメジョオン・アザミ)も豊富です。
そのため、彼らにとっては理想的な休憩地点になっているのでしょう。
初めて見たときは、その可愛らしさに感動しました!
庭に来る野鳥の中でいちばん好きかもしれません♪
コムクドリも渡り鳥で、春先にペアでやってくることが多く、巣作りの場所を探しているようです。
庭には巣箱も設置しています。そこに巣材を運んでいたこともありましたが、途中で放棄したようです…。(巣の放棄はよくあるらしい。)
秋にも南下前に立ち寄ることがありますが、餌台にはほとんど興味を示しません。
アカゲラやコゲラも餌台には来ませんが、春と秋によく庭を訪れています。
春にはマツの木でドラミングをし、秋には幹をつついて虫を探しているようです。
アカゲラのドラミングは音が大きく、家の中にいても聞こえるほどで、まるでドリルで穴を開けているような音と速さです。
夏の間はほとんど見かけません。おそらく繁殖期に入り、森の中で巣作りや子育てに忙しくしているのでしょう。
カワラヒワも餌台の餌は食べませんが、春と秋に大群でやってきて、タンポポの種を中心に、地面で餌を探しています。
夏の間はほとんど姿を見せませんが、アカゲラやコゲラと同じく、繁殖期であることから森の中で子育てに励んでいるのかもしれません。
廃材で作った餌台の様子|野鳥と動物が集う
スズメやシジュウカラ、ゴジュウカラなどは一年中、餌台に姿が見られる常連です。
この他、エゾリス、ミヤマカケス、エゾヤチネズミも餌台を利用しにやってきます。
庭には、廃材で作った餌台を2つ設置しています。
1つは家の表(南側)に。

表の餌台は、リビングや仕事部屋から見え、ひらけて見通しの良い場所に設置してあります。
もう1つは裏(北東側)です。

裏の餌台は、キッチンから見え、マツやナラ、シラカバ、モミジなどの大木が多く、“プチ森”のような木立に囲まれた場所に設置してあります。
常連たちは、枝から枝へと飛び移りながら、庭池の水で喉を潤したり、餌台に置いた「野鳥の餌」をついばむ姿は日常の光景です。
寒い時期でも変わらず元気に動き回っています。
ただ、シジュウカラやゴジュウカラは、スズメと相性が悪いようで、餌台ではちあわせすると、スズメの数と勢いに圧倒されてしまいます。
そのためスズメは主に表の餌台に集まり、シジュウカラとゴジュウカラは裏の餌台も利用しながら、マツの樹皮の中の虫を探す様子が見られます。
こうして、それぞれがうまく使い分けているようです。
ちなみにゴジュウカラは、人間に対して(あるいは私に対して)驚くほど警戒心が薄いです。私が餌台に餌を補充している最中にも近づいてきて、なんとその距離わずか20cm!(笑)
こんなに近いと、なんだかほっこりしちゃいます♪
これらの餌台は、庭にあった廃材を使って作りました。

特別な道具は使わず、雨風に耐えられるように板や枝を組み合わせただけの簡単な構造です。それでも十分に機能しており、季節を問わず多くの動物たちが訪れます。
エゾリスは鳥類ほど頻繁ではありませんが、初夏には子どものエゾリスが裏庭のマツから餌台に降りてくることがあります。
秋から冬にかけては、裏庭のマツを訪れる回数が多くなり、大人のエゾリスは雪の積もっている時期に、表の餌台に現れることもあります。

リスって大人になってもとても愛らしい顔をしていますね♪
ミヤマカケスは、秋から冬にかけてやってくることが多く、地面をつついたり、表・裏どちらの餌台も利用しますが、その姿があるときは、スズメやシジュウカラ、ゴジュウカラは近寄らないようです。
体が大きく、動きも素早いため、ほかの鳥たちは距離をとり、飛び去るのを待ってから再びやってきます。
ミヤマカケスは、色彩や体の大きさからも、近距離で見ると、その存在感はなかなかのものです。
エゾヤチネズミは庭で一年中見られますが、餌台に登ってくるのはたいてい積雪期です。
ひまわりの種がお目当てのようで、真っ白な雪を蹴りながら、急いで取っては物陰に隠れて食べ、また取りに戻るという行動を繰り返しています。
餌台を設置する前は、秋冬の間に樹皮をかじって食料にしたり、根元から枝をかじり取られたものは株立ちになってしまいましたが(笑)、餌台を設置してからは、こうした行動が少なくなりました。
このように、餌台を設置したことで、野鳥や動物たちの四季の動きや生命をより身近に感じることができるようになり——
リビングや仕事部屋でコーヒーを飲みながらの動物観察は、とても穏やかで有意義なひとときです。
キッチンからも観察でき、動物たちのおかげで洗い物の時間も楽しくなりました。
窓から楽しむ“ウインドウガーデニング”の時間
いかがでしたか?
本記事で紹介した野鳥以外にも、ハトやカラスが時々訪れ、5月にはツバメもやってきます。
ウグイスやカッコウなど、その姿はまだお目にかかれていませんが、庭の周辺で鳴き声が聞こえます。
白鳥は、近隣の畑に10月頃やって来ます。
今後も、新たな出会いがあるかもしれません。
知人の家のデッキには、フクロウが来たことがあるそうです。すごい!
なんと、4時間ほどずっと同じ場所に止まっていたとか。
フクロウなどの猛禽類は、本州の住宅街ではまず見られませんが、北海道では住宅のすぐ裏に森や林が広がっている場所も多く、そのおかげで思いがけない出会いがあるんですね!
秋冬の北海道は、本州のように草花を楽しめる季節ではありませんが、美しい紅葉や雪景色が見られます。
言いかえればそれは、厳しい自然環境ということです。
その中で、たくましく生きる動物たちの姿を見ていると、なんだか心が洗われるような気持ちになります。
野鳥の餌台は、夏は庭のフォーカルポイントに。冬は主役になります。
「庭作業ができない季節のある北海道ならでは」の醍醐味ですね!
ぜひ、あなたのお庭にも野鳥の餌台を設置してみてください。
どんな野鳥や動物たちが現れるのか?
今からワクワクしますね!
廃材を利用するのも楽しいし、市販品を利用するのもおすすめです。
市販品を利用する場合、管理人は楽天市場での購入をおすすめしています。 理由は以下の5つになります。🌼 色や形、サイズが豊富
🌼 屋外設置向けで耐久性のある商品が多い
🌼 楽天ポイントが貯まる
🌼 商品レビューが多く比較しやすい
🌼 注文から到着までが比較的スムーズ(通常5日前後)
一年を通して庭で野鳥や動物たちの観察を楽しんでみてください♪
👉 本記事のような、庭で見られる生き物たちの観察と考察は、「動物の行動観察」のカテゴリーにまとめています。





