
デージー・タッソー・ストロベリー&クリームとは?

デージー・タッソー・ストロベリー&クリームは、デージー(ヒナギク)の園芸品種のひとつです。
コンパクトな株姿に、赤と白が混ざり合ったストロベリーカラーの花を咲かせるのが特徴です。
花の形は、ふんわりと丸みのあるポンポン咲き。通常のデージーよりも花弁数が多く、ころんとした可愛らしい印象を与えます。
草丈は15〜20cm前後と低く、コンパクトにまとまるため、花壇の縁取りや鉢植えにも適しています。
本州と北海道で異なる育ち方|一年草扱いと多年草扱い
デージーには、多くの品種があり、本来は多年草に分類される植物です。
しかし、日本の高温多湿の夏は苦手で、夏を越せずに枯れてしまうことがほとんどです。
そのため、本州では晩秋から早春にかけて、種やポット苗が流通し、一年草として扱われることが一般的です。
一方、北海道のように冷涼な気候では、夏の暑さによるダメージが少ないため、多年草として育てることが可能です。
耐寒性が高く、冬は積雪による保護効果も働くため、翌年の春に再び花を咲かせます。

基本的に一年草扱いのため、ポット苗はコスパが悪く、種から育てる方も多いです。本州出身の管理人も、一年草のつもりで種まきをしたのですが、なんと越冬したのです。
パンジー、ビオラに続き、またひとつ、”本州では一年草だったのに北海道では多年草化する植物“を発見してしまいました(≧▽≦)
このため、北海道ではデージー・タッソー・ストロベリー&クリームを「種から育ててその後も毎年楽しめる多年草」として扱うことができます。
管理人の実践記録|種まき・発芽・開花
👉 基本的な種まき手順については、「種まきの基本|植物を増やすシンプルな方法」で詳しく解説しています。
発芽温度が20℃前後のため、北海道では、屋外の場合、5月中旬〜6月中旬ごろが種まきの適期となります。管理人は、室内ビニール温室内で3月下旬に種まきしました。

デージー・タッソー・ストロベリー&クリームは、比較的発芽しやすい品種です。
好光性種子のため、覆土はごく薄くするか、種が隠れるか隠れないか程度に軽く押さえるだけにとどめます。管理人は覆土をせず、種と種まき用土が乾かないよう底面給水で発芽を待ちます。
7日程度で、ほとんど発芽しました。

ここから先の育苗中の写真を撮っていなかったのですが、4月下旬から順化を行い、葉がしっかりしてきた頃、つぼみが見え始めました。


プランターが狭くなってきたので、庭のあちこちに移植しました。
北海道でデージー・タッソー・ストロベリー&クリームを育てた感想
管理人は、デージー・タッソー・ストロベリー&クリームが一年草だと思い込んでいました。けれども実際に育ててみると、北海道では多年草として十分育てられることが分かり、素晴らしい経験になりました(≧▽≦)
ただし、冷涼な北海道とはいえ、やはり近年の猛暑日は、デージーにはキツイようです。日当たりの良い南側に植えていましたが、少し葉焼けしたり、株の元気がなくなったりしていたので、半日陰くらいの環境のほうが適していると感じました。
水やりは、基本的に雨任せにしていましたが、あまりにも乾燥が続くときに、たっぷり水やりしたくらいです。
肥料は庭植えのため与えませんでしたが、花が多い時期には葉色がやや薄くなったので、少量追肥しても良さそうです。
こんな感じで、ほとんど放任に近い管理をしていました。
夏越しはできたけど、さすがに越冬は無理だろうと、マルチングなどもせず、放っておいたのですが、みごとに越冬してくれました!
デージーってこんなにも耐寒性があったんですね~( ゚Д゚)
良い意味で期待を裏切ってくれる北海道ガーデニング。
これからも、多年草化する植物を発見し、皆様に情報シェアができたらと思っています。
👉 デージーのように日向で育つ植物は「北海道の日向で育つ多年草・宿根草まとめ」で紹介しています。
👉 種から育てる多年草は、「北海道で種から育てる多年草・宿根草」にまとめています。
👉 他にも、北海道で育てやすい植物を「多年草・宿根草」のカテゴリーで紹介しています。