
本州から北海道・道東に移住して数年になりますが、年々暑くなり、北海道でもエアコンの普及率が上がっています。
ただその一方で、道民のエアコンに対する知識や選択肢があまり知られていません。結果として「それ、本当に必要だった?」というような、必要以上の出費をしていたり、勘違いで導入をためらっている方も多いようです。
そこで今回は、北海道でエアコンを導入する際に「知っておくと絶対に損しないポイント」や、筆者自身の設置実例をご紹介します。
北海道にエアコンいらない──はもう古い
「北海道にはエアコンなんていらないよ」
そんな言葉を、本州から移り住む前に何度も耳にしていました。
そして実際に暮らしてみると、最初の数年は本当にその通りだと感じたのです。
熱帯夜と呼べる日は、せいぜい年に2〜3日。加えて、夏自体がとにかく短いのです。
昼間も窓を開ければ、特に東や北からは、冷たい風がスッと入り、扇風機さえあれば十分に涼しく過ごせる。
夜なんて窓を開けて寝れば涼しいどころか、朝方には寒くて毛布にくるまっているほど(笑)。
本州では考えられないような快適な夏に、驚きと喜びを感じたのを覚えています。
とはいえ、私は本州出身で、なおかつ家には動物たちもたくさんいるので、引っ越してきた当初からエアコンはすでに設置していました。
本州では「一部屋に一台」「エアコンが無いと眠れない」という常識が根強く、どうしてもその感覚が抜けなかったからです。
それでも、当初はほとんど使うことなく数年が過ぎました。
ところが――ここ数年で状況は大きく変わってきました。
年々、暑さも湿度も確実に増してきて、夏の昼間にエアコンをつけるのが当たり前に。
2年ほど前からは、夜になっても窓を開けるだけでは涼しくない日も徐々に増え、扇風機だけでは間に合わない日も少しずつ増えてきました。
2025年は特に異常な暑さですね……。猛暑慣れしていない道民の皆さん、大丈夫でしょうか。
「北海道にエアコンはいらない」という言葉は、もはや過去の話。
その認識を少しでも更新していただけたらと思い、この記事を書くことにしました。
みんなが勘違いしているエアコンの常識

北海道ではエアコンに関して、いまだにいくつもの「思い込み」が根強く残っています。例えば以下のようなものが挙げられます。
✅「寒冷地エアコンじゃないと意味ないって聞いた」
✅「工事も含めたら20万円くらいするんでしょ?」
✅「エアコンって200Vでしょ?北海道はその専用回線の工事が必要でしょ?」
✅「うちは古い家だから付けられないよ」
私自身、地元の人たちと話していて何度もこうした声を耳にしてきました。
でも、それらの多くは実際には“北海道では必要ない条件”ばかりなのです。
寒冷地エアコンじゃないとダメ? → 冷房しか使わないから不要

「北海道で使うなら寒冷地仕様じゃないとダメでしょ?」と思っている方も少なくないかもしれませんが、寒冷地仕様までは必要ないことがほとんどです。
寒冷地仕様のエアコンは、あくまで「寒冷地で冬に暖房として使う」ことが前提です。
氷点下でも安定して暖房できるように、高性能なコンプレッサーや霜取り運転など「暖房性能を強化した機能」が搭載されています。
ですが、北海道では冬はストーブが主流。
エアコンの暖房機能をまったく使わない家庭も多く、寒冷地仕様の高性能な機能は、使われないままムダになってしまうことも多いのです。
本州でも、冬はストーブがメインの家庭は多く、高気密・高断熱のマンションでこそエアコン暖房は活きますが、戸建て住宅ではストーブの方が断然暖かいし、安上がりです。
本州でさえエアコン暖房では物足りないのに、たとえ暖房性能が強化されている寒冷地エアコンであっても、北海道の戸建て住宅では思ったほど暖かく感じられないこともあります。
しかも、設定温度を上げるほど電気代がかさむため、思ったより暖かくないうえにコストもかさみます。
そのため、わざわざ高価な寒冷地エアコンを買う理由はないと言えるでしょう。
設置費用20万円? → 実際は10万円以下で設置可能

「エアコンは20万円かかる」と思っている人は多いですが、実は買い方と頼み方次第で、実際には8〜9万円で済むことが多く、半額以下に抑えることができます。
家電量販店などで「エアコン本体+標準工事込み」パッケージを見ていると、15〜20万円近い金額が表示されていることが多いですよね。
ただし、この価格帯は、「一般的な冷暖房エアコン(寒冷地対応ではないもの)」を前提としたものです。
さらに、「寒冷地仕様」の高性能モデル(ダイキンうるさら、三菱ズバ暖、パナソニック暖房強化型など)になると、本体価格だけで20〜30万円、設置込みで40万円超えも珍しくありません。
実際、寒冷地エアコンは冬の暖房性能を重視しており、北海道のような地域では一定の需要があります。
しかし、冬はやはりストーブが主流。「夏さえしのげれば十分」という方がほとんどです。
そのため、寒冷地エアコン・冷暖房一体型、どちらもオーバースペックであり、無駄な費用をかけてしまっているケースが少なくありません。
そもそも冷暖房一体型の非寒冷地仕様は、北海道では冬に暖房機能として使えませんし…。
それなのに、北海道の多くの人が、実際には冷房しか使わないのに、冷暖房一体型のエアコンしか買えないという状況に置かれています。
しかし、実は、冷房専用のシンプルな機種も存在します。その場合は、
本体6万円前後 + 工事費2〜3万円
= 合計8〜9万円で設置完了
というように、想像以上に安く済ませることが可能です。
ところがこの冷房専用エアコン、家電量販店ではまず見かけません。
現物を見ることもできず、店頭で注文することもほとんどできない(取り扱ってくれない)のが現状です。
次は、「なぜ量販店では扱われていないのか」「どこで購入できるのか」について見ていきましょう。
冷房専用エアコンは量販店では見つかりにくい|どこで買える?

冷房専用エアコンは、店頭での取り扱いが少なく、注文も難しいとなると、現実的な選択肢はネット通販ということになります。
冷房専用エアコンは大手家電量販店でも本州を含めてほとんど扱われておらず、ネットで探すのが主流です。
なぜこうした状況になっているのか──その理由は主に以下の3つです。
- 冷暖房一体型が主流のため
→ 売れ筋は「1年中使える冷暖房エアコン」。冷房専用タイプはニッチなため、店頭に並ばないことが多いのです。 - 説明不足によるトラブルを避けたい
→ 「えっ、これ暖房ないの?」「冬使えないの?」といった誤解や返品対応を避けたいという店舗側の事情もあります。 - メーカーの出荷数が少なく、ネット販売が中心
→ 冷房専用モデルはもともと需要が限られており、生産数も少なめ。メーカー側もネット販売を前提に流通させている場合が多いです。
こうした理由から、冷房専用エアコンを探す場合は、ネット通販で探すのが現実的です。種類は多くないものの、必要な性能を備えたモデルはちゃんと見つかります。
▼ 実際に筆者が使用している冷房専用エアコンの最新モデルはこちらコロナ 冷房専用エアコン RC-V2825R 後で詳しくお話しますが、ネットで注文した場合、工事はセットにするか、地元の業者にお願いする形になります。
この点については、実際に導入した際の記録をこちらで詳しくご紹介しています。
👉 冷房専用エアコンを導入してみた|設置の様子と費用
さて、現在はネット通販が主流ですが、北海道では
「冬はストーブを使うから冷房だけで十分」
といったニーズが高いため、冷房専用エアコンの需要がじわじわと高まっていく可能性があります。
ただし、2025年現在では依然としてニッチな存在であるため、必要な方はネットで早めに手配するのが現実的です。
次は、「200Vの専用回線工事が必要でしょ?」というよくある前提について、実は、冷房専用エアコンなら工事費が安く済む理由を見ていきましょう。
専用回線工事が必要? → 冷房専用なら家庭用コンセントでOK

実は、「冷房専用エアコン」という存在を知らない方は、本州にも多いのですが、家庭用コンセントが使用できるため、工事費用もかなりお得です。
家庭用エアコンには、100Vタイプと200Vタイプがあります。
冷暖房一体型や寒冷地仕様のエアコンは、基本的に200Vタイプのため、専用の電源回線が必要になります。
本州では建築時点であらかじめ設置されていることが多いですが、北海道の住宅では後から工事が必要になるケースが一般的です。そのため、工事費用が高くつきます。
しかし、冷房専用エアコンは、普通の家庭用コンセント(冷蔵庫や電子レンジと同じ)で使える100Vタイプが基本仕様のため、専用回線を引く必要もありません。そのため、電気工事代もぐっと抑えられます。
冷房能力そのものも、100Vだからといって不足するわけではなく、6〜12畳程度の空間なら全く問題なく、じゅうぶんに冷やせます。
広範囲を冷やしたい場合には、取り付ける部屋の適応サイズよりやや大きめサイズを選択すれば、ドアを開けることで隣の部屋まで涼しく、扇風機を併用することで、かなり広範囲を快適に過ごすことができます。
冷房目的だけなら、100Vタイプで十分な性能があります。
ちなみに、特に広い空間や吹き抜けのある住宅では、100Vタイプではパワー不足になるため、200Vタイプのエアコンを選ぶのが一般的です。
冷暖房両対応や、暖房性能を重視した寒冷地仕様の機種が該当します。
付けられない家?予算5万円? → 窓用エアコンという手もある

「うちは壁に穴を開けられないから無理」
「賃貸だからエアコンなんてつけられない」
「1部屋だけ冷えればいい」
「予算が10万円も用意できない」
そう思っている方におすすめなのが、ウインド型(窓用)エアコンです。
- 工事不要
- 比較的簡単に自分で取り付け可能
- 賃貸でもOK
- 価格も4〜6万円程度とリーズナブル
💡 どうやって冷えるの?
窓用エアコンも、壁掛け型エアコンと同じく、室内の空気を吸い込み、冷媒(ガス)で冷やした空気を再び室内に送り出す仕組みです。
違いは、室外機と室内機が一体化しており、それを窓に設置するという点。工事不要で簡易型ながら、1部屋用としては実用的な冷却性能を備えています。
💡 家庭用コンセントで使える?
窓用エアコンの多くは、100Vの一般的な家庭用コンセントで使用できます。特別な電源工事は不要なので、届いてすぐに取り付けて使えるのも魅力です。
やや運転音はありますが、1部屋を冷やすには十分な性能があります。
「とにかくこの部屋だけでも快適にしたい」「予算が限られている」という方には、現実的で有効な選択肢です。
以下におすすめ機種をご紹介しておきますね。
CW‑16A4(楽天市場で見る)
…基本性能を押さえつつ、価格も4~5万円台とおトク。
🔸機能充実重視なら🔸
CW-1625R(楽天市場で見る)
…インバーターや新冷媒、ドライ・抗菌フィルターなどが搭載されており、使い勝手重視の人におすすめ。
どちらも 窓枠セット&リモコン付き・取り付け簡単、北海道の1部屋冷房には十分な性能です。
※ただし、引き違い窓専用です。押して開けるタイプの窓や、上げ下げ窓(縦長で上下に開閉する窓)などには取り付けできませんので、窓の形状を必ず確認しましょう。
寒冷地仕様のエアコン導入は失敗!|主人の実家で後悔した例

寒冷地仕様が不要なケースが多いとはいえ、それでも「安心感がある」「せっかくなら使ってみたい」と寒冷地仕様を選びたくなる方もいるかもしれません。実際、そうして導入し、失敗した例をお話します。
主人の実家では、数年前に寒冷地仕様のエアコンを約40万円かけて導入しました。
私はそのとき、
「寒冷地エアコンいらないって〜!」
「暖房機能、どうせ使わないからもったいないって〜。」
と伝えたのですが、
「せっかくだから寒冷地仕様を使ってみたい」
という気持ちが勝ったようで、寒冷地仕様のエアコン設置に踏み切ってしまったのです。
……あちゃー。
ところが、実際に使っているのは冷房機能だけ。
冬はこれまで通りのFFストーブを使っていて、エアコンの暖房機能はほとんど使われていません。
高性能=使いこなせるとは限りません。
実際のところ、冷房しか使っていないから、「最初から冷房専用機で十分だった」と、今では本人たちも後悔しているようです。
私の予想通り、40万円の予算があるのなら、寒冷地エアコン1台よりも、冷房専用エアコンを必要な部屋に数台設置した方がずっと現実的だったと思います…。
次は、筆者の家に冷房専用エアコンを取り付けた時の様子と、実際にかかった費用などをお話します。
冷房専用エアコンを導入してみた|設置の様子と費用

冷房専用エアコン取り付けまでの流れ、実際にかかった費用などをお話します。
- 100V冷房専用機をネットで購入…約5万円
- 取付工事(地元の電気屋)… 約2万円
- 部屋の上部に専用コンセント(100V)新設…約1万円
👉 合計約8万円で導入完了!
🔨設置の流れ
筆者は、地元の電気屋さんに工事をお願いしました。
まず電話で連絡を取り、その後、取付前の下見として家に来てもらいました。
工事業者は、取り付け予定の部屋や室外機の設置場所を確認し、後日あらためて工事に来てもらう形になりました。
取り付け工事は、1時間半ほどでスムーズに終わりました!(コンセント工事は他にも増設があったので、別日に済ませています。)



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※ 筆者が購入した当時は、本体価格が約5万円でした。2025年現在では本体価格がやや上がっていますが、本体をネットで購入し、工事だけを個別に依頼することで、今でも10万円以内での導入は十分現実的です。
なお、設置時には「延長コード」または「専用コンセント(100V)の新設」どちらかが必要になるケースがあります。
💡 延長コードを使用する場合
北海道の一般的なご家庭では、本州と違い、部屋の上部にエアコン用コンセントがないことが多く、床近くにあるため、エアコンの電源コードが届かないケースも少なくありません。
その場合は、定格容量に余裕のある(1500W対応)延長コードを、できるだけ短めで、安全性の高いメーカー品(エレコム、パナソニックなど)を使用することで対応可能です。
※ エアコンメーカーによっては延長コードの使用を推奨していない場合もありますので、安全面には十分ご注意ください。不安な場合は、必ず取扱説明書を確認するか、工事業者に相談しましょう。
💡 専用コンセント(100V)を新設する場合
予算に余裕がある場合や、安全性を最優先したい方は、部屋の上部にエアコン用コンセント(100V)を新設してもらうのがおすすめです。

設置工事と一緒にお願いすれば、作業もスムーズで、見た目もすっきりします。
- 工事は、分電盤から新しく配線を引くのではなく、既存の近くの回線から延長して設置するケースが多く、この場合は、一ヵ所1万円前後で対応してもらえるのが一般的です。
- 使用する電気容量(ブレーカーが落ちる心配)や、実際に工事してもらえるか心配な場合は、ネットでエアコンを買う前に電気屋さんに確認しておくと安心です。
ちなみに、「電気屋さん」にこだわらなくても、契約している灯油・ガス会社でも取付工事をしてくれることもあります。
電気屋さんは大忙しで、田舎でも2か月待ちは当たり前。
お付き合いのある灯油・ガス会社さんがいれば、そちらにお願いすると、早めに工事してもらえる可能性が高いです。(知人は一週間で来てもらえたそうです。)
コロナ 冷房専用エアコン RC-V2825R
次は、一般的な電気料金契約の場合の請求総額や、筆者が実際に使用してみた結果をお話します。
実際の電気代は?北海道なら1台で快適に夏を乗り切れる

我が家は平屋一戸建てに冷房専用エアコンを1台だけ設置していますが、設置費・電気代ともに想定通り、十分現実的な範囲です。
北海道では、「従量電灯B/エネとくポイントプラン」を契約しているお宅が最も多いと考えられます。
このプランの場合、毎日12時間、設定温度22℃で使用した場合、エアコンのみの電気代は月6,000円程度で収まります。
温度設定を高くした場合や、使用時間が短ければ、もっと安く収まります。
従量電灯B/エネとくポイントプランの場合
平均消費電力 0.5kW × 使用時間 12時間 × 日数 31日 × 電気料金単価 31円/kWh
= 約5,766円(基本料金を除いた稼働分の電気代)
※ これに、普段使用している電気量と基本料金などを含めると、請求総額は13,000円前後になります。
※消費電力は、筆者が実際に導入したモデル(RC-V2821R-W)の冷房運転時の平均値として、定格消費電力850Wより実際の使用中の平均を抑えて約500Wと仮定して試算しています。(起動直後の負荷や外気温によって上下しますが、冷房運転中は安定時でこの程度まで下がるため)
※電気料金単価は一般的な家庭の従量電灯B/エネとくポイントプランを想定し、31円/kWhで計算。
我が家はエアコンが1台のみのため、家の奥まで冷気を届かせる必要があります。
一番奥の部屋に設置し、すべての部屋のドアを開けたうえで扇風機で空気を流していますが、とても快適に過ごせています。
2025年の猛暑では、毎日12時間、日中の設定温度をかなり低め(22℃)にして使用しています。
夜間も使用する日もありますが、その際は27℃程度の設定です。
また、猫2匹とほかの動物たちがいるため、年中、動物たちのための装置が稼働しています。
その影響で、毎月の使用量が400kWhを超えることが多いため、「エネとくLプランB」を契約しています。
エネとくLプランB(筆者の家)の場合
エアコン使用量を含めた1ヵ月の電気代の総額
2025年7月 15,900円
それでもこの程度で収まっています。
エアコンは、「設置費が高い」「電気代が怖い」──そう思ってなかなか踏み出せない方も多いかもしれません。
でも、実際の電気代は、「それほど高くない」ということが、少しでも伝わっていたらうれしいです。
コンビニやスーパーのようにキンキンに冷やす必要はありませんし、「涼しささえ確保できればいい」という目的には、冷房専用エアコン1台あれば、十分に夏は乗り切れると感じています。
家族が多いお宅や、部屋数が多いお宅は、窓用エアコンと併用するのも賢い手ですね。ちなみに、冷房専用といっても、ドライ機能・送風機能も付いているので、湿度の高い日はドライ運転すると、とても快適ですよ。
本州に住んでいた頃、私の家ではリビングに冷暖房エアコン、各部屋と寝室には冷房専用エアコンを設置していました。
北海道に引っ越してからは、冷房専用エアコン1台だけで数年の夏を過ごしてみた結果、改めて、
- 寒冷地仕様でなくて良い
- 冷房専用で良い
- 一家に1台で良い
という結論に至りました。
🔸使用しない期間の保護について
北海道では、夏が終わるとエアコンの出番はほとんどなくなります。
我が家では、使用しない季節は室外機にブルーシートを軽くかけて保護しています。
これは、雪や砂ぼこり、落ち葉の侵入を防ぐだけでなく、紫外線による劣化の軽減や、小動物の入り込み防止にも役立ちます。
室外機のファンや配線まわりに余計なゴミが入り込むと、来年使うときに故障や異音の原因になることもあるからです。
ただし、完全に密閉すると湿気がこもる可能性もあるので、風通しを確保しながら“やや軽めに覆う”くらいがちょうどいいです。
👉 【楽天市場で 冷房専用エアコン を探す】まとめ|北海道のエアコン事情、もう常識を疑う時代
ここ数年の北海道の夏は、本州ほどではないにしても、以前とは比べものにならないほど暑く、そして長くなってきています。
それでもなお「北海道にはエアコンなんていらない」「贅沢だ」という声は根強く残っています。
でも実際には、必要なのは “高額な設備”ではなく、“正しい知識と選択肢” です。
「エアコン=高い、工事が大変、200Vじゃなきゃ冷えない、寒冷地仕様じゃないと意味ない……」
こうした“思い込み”や“誤解”こそが、導入を難しく感じさせ、必要以上に導入を躊躇している人が多いのだと思います。
しかし現実には、
💡 平屋の一般的な戸建てなら100Vの冷房専用機1台で十分冷える(200V専用回線工事不要)
💡 ネット購入+地元の業者による工事で総額10万円以下で導入可能
💡 電気代も毎月6,000円程度(基本料金等を除いたエアコン稼働分概算)に収まる ※設定温度やプラン、稼働時間により変動
💡 冬はストーブを使うのが一般的だから、寒冷地仕様や暖房機能は不要
💡 賃貸などで工事ができない場合は、窓用エアコンという手もある
💡 家族が多い、家が広いお宅は、1台は冷房専用エアコン、各部屋は窓用エアコンを併用する手もある
この事実を知っていれば、目的に合った機種をきちんと選ぶことができ、もっと多くの人が、もっと気軽に、快適な夏を手に入れられるはずです。
というわけで、筆者は全力で「冷房専用エアコン」の設置をおすすめします!
「うちも検討してみようかな…」という方のために、私が使っている機種の後継モデルのリンクを下にご紹介しておきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。