
ナスタチウムとはどんな花?

ナスタチウムは、鮮やかな花色と丸みを帯びた葉が特徴の一年草です。南アメリカ原産の植物で、和名では「キンレンカ(金蓮花)」とも呼ばれます。
暑さと乾燥に強く、丈夫な性質を持ち、発芽率も良いため、初心者さんにも育てやすく、おすすめの一年草です。
花はオレンジ、赤、黄色など、ビビッドな色合いが一般的によく知られていますが、アンティークカラーやパステルカラーもあります。
草姿は地面を這うように広がるタイプと、つるを伸ばして登るタイプの両方があります。

つる性といっても、一般的なつる植物(例:朝顔、クレマチス、スイートピーなど)のように、強い巻き力は持っていないため、写真のように茎を伸ばして地面を這う、または軽くもたれかかるというスタイルが基本です。
支柱やフェンスに自然に巻き付くほどの力はなく、他のものに積極的に絡みつかないので、つる性のナスタチウムは、とても扱いやすいです。
ちなみに、ナスタチウムはエディブルプランツ(食用植物)としても知られており、若葉や花はサラダや焼き菓子の飾り、花氷などに利用することもできます。
北海道で育てるナスタチウムの特徴
ナスタチウムは、本州の温暖な地域では、”夏の花”として、必ずと言って良いほど見かける一年草ですが、北海道では、苗を販売しているお店は限られています。
しかしながら北海道では、夏の極端な高温や蒸れによるダメージが少ないため、株が旺盛に生長し、広がりも良くなります。
それなのに扱っているお店が少ないのは、少し残念ですね…。
※ここ数年の間に、扱っているお店は増えてきているようです。
もちろん、気温が上昇してくるのが遅い分、本州に比べると、北海道では発芽や初期の生育スピードがややゆっくりです。しかし、気温が安定してからは一気に勢いを増して育ちます。
また、冷涼な気候のおかげで、高温になり過ぎることがないため、花持ちも比較的良く、長期間にわたって開花を楽しめます。
苗からでも育てられますが、地域によっては苗の販売がなく、また、コスト面や育てやすさを考えると、種まきがおすすめです。
👉 ナスタチウムの種をAmazonでチェックするナスタチウムの種まき|管理人の実践記録
ナスタチウムの種は大きいので、種まきしやすいです。

発芽温度は20℃前後なので、5月下旬頃が種まきの適期となりますが、そこまで待っていると花を楽しめる期間が短くなってしまうため、管理人は、4月下旬頃、室内のビニール温室内で種まきをしています。
6㎝ポットに種まきしました。嫌光性種子なので、指で1㎝程穴を作り、土を被せます。
種が乾かないように底面給水式で管理し、5日~7日で、ほとんど発芽します。

発芽後は、茎が結構伸びてくるので、最初から9㎝ポットでも良さそうです。


※なお、本記事に掲載しているナスタチウムの写真の中には、別品種の株が含まれています。葉の色味や草姿に違いが見られる場合がありますが、いずれも栽培方法は共通です。
👉 基本的な種まき手順については、「種まきの基本|植物を増やすシンプルな方法」で詳しく解説しています。
北海道でナスタチウムを育てた感想
実は、管理人は北海道に来て、夏があまりに涼しかったので、「ナスタチウムは無理かな?」と思っていました。
涼しいことももちろん理由のひとつでしたが、近所のホームセンターには、苗も種も売っていなかったからです。
しかし!ご近所さんで8月に大株になっているのを見かけたんです!
「デカっ!!😮」
「ナスタチウムってこんなに大株になるんだ~🤩」
と衝撃を受けたのです。
同時に「あれ?ナスタチウム、北海道でもいけるの?苗や種、見たことないけど…」とも思いました。
改めて探してみたけど、やはり近場では苗も種も売ってない!
ということで、ネットで種を探して挑戦しました。
ご近所さんほどの大株にはなりませんでしたが、本州にいた頃よりは、大きく育ち、想定していたスペースでは狭すぎた😂

ナスタチウムは、一年草ではありますが、北海道の夏と非常に相性が良い植物だと感じました。種まきも難しくなく、その後の管理も楽なので、毎年、種まきをおこないたい花のひとつです。
👉 種から育てる一年草は、「北海道で育つ一年草|種から育てる花」にまとめています。
👉 北海道で育つ一年草は「一年草」のカテゴリーにまとめています。こちらもぜひ参考にしてみてください。