【デザイン編】シンボルツリーとエリア分け・アーチと装飾小物で庭の雰囲気を整える

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イントロダクション用デザイン画像 設備の配置イメージが固まったら、次は、庭全体のデザインを考えていきましょう!シンボルツリーを決め、小道でエリアを区切り、アーチや装飾小物を取り入れることで、庭スタイルのイメージがよりはっきりしてきます。この記事では、庭の雰囲気を整えるポイントを紹介します!

シンボルツリーの選び方

1. シンボルツリーとは
2. 庭のスタイルに合った種類を選ぶ
3. シンボルツリーを選ぶときのポイント

まずは、庭の顔であるシンボルツリーを決めましょう!

🌿 ここでは北海道で育てられるシンボルツリーと、庭のスタイルに合った選び方、植える際のポイントを紹介します。

シンボルツリーとは

🌿 シンボルツリーは、庭の中でひときわ目を引く樹木のことです。玄関先や庭の中心など、目立つ場所に植えられ、庭の印象を決める役割があります。花が咲いたり紅葉したりするものを選ぶと、季節ごとの変化も楽しめます。

庭のスタイルに合った種類を選ぶ

✅ コテージガーデン → 自然な雰囲気の花木(ライラック、ハナズオウなど)
✅ ナチュラルガーデン → 雑木風の樹木(ヤマボウシ、コハウチワカエデ、アオダモなど)
✅ イングリッシュガーデン → バラと相性が良い樹木(ジューンベリー、コデマリなど)
✅ ローズガーデン → 優雅な雰囲気の花木(コデマリ、エゴノキなど)
✅ ヨーロピアンガーデン → フォーマルなシンメトリーに適した樹木(ツゲ、セイヨウイチイ、ヨーロッパゴールドなど)
✅ シンプルモダンガーデン → シンプルな樹形(セイヨウトネリコ、ピラカンサなど)
✅ 和風庭園 → 枝ぶりを楽しめる樹木(モミジ、カエデ、ヤマブキなど)
✅ ロックガーデン → コンパクトな樹形(ユーフォルビアなど)
✅ ドライガーデン → 乾燥に強い樹木(ユッカなど)
✅ トロピカルガーデン → 南国風の雰囲気が出る樹木(ポポー、サルナシなど)

シンボルツリーを選ぶときのポイント

  • 成長後のサイズを確認する →最終的な高さ・幅をチェックし、庭の面積に合ったものを選ぶ。
  • 周囲の環境を考える → 建物や日照条件とのバランスを考えて配置を決める。
  • 建物やデッキとの距離を確保する → 近すぎると根や枝が影響するため、適切な間隔をとる。
  • 樹形と庭全体のバランスを整える → シンボルツリーが浮かないよう、周囲の植物や構造物との調和を考える。

小道の追加&エリアのつなぎ方

1. 小道のデザインパターン
2. 小道&エリア分けのポイント

メイン小道(【設備編】で作った主要な動線)にサブ小道を追加し、各エリアへの移動をスムーズにしましょう。

小道のデザインパターン

  • カーブを活かした自然なデザイン → 自然な雰囲気を演出し、奥行きを感じさせる。
  • シンプルな直線のデザイン → すっきりしたモダンな印象を与える。
  • カーブの強弱をつける:緩やかなS字カーブは自然な奥行きを生み出し、急なカーブは「この先に何かありそう」と感じさせる効果がある。庭の広さや目的に応じて調整するとよい。
  • 小道の幅を変化させる:入口部分を広くし、奥へ進むにつれて狭くすると、遠近感が強調される。逆に、奥を広くすることで、開けた空間へ誘導する効果も生まれる。
  • 小道の素材を工夫する:飛び石、砂利、ウッドチップなどを使い分けることで、視覚的な変化や歩きやすさを調整できる。特に、飛び石をリズムよく配置すると歩く楽しみが生まれる。
  • 小道の終点に見せ場を作る:奥にベンチやシンボルツリーを配置すると、視線が自然と引き込まれ、庭に奥行きがあるように見せられる。

小道&エリア分けのポイント

  • 小道を枝分かれさせることで、自然に植栽エリア(花壇)が生まれる。植栽エリアの位置を考えながら小道を作ると、庭のバランスが整いやすい。
  • メインの花壇などを庭のフォーカルポイントとして作り、中心にシンボルツリーを植えたり、アクセントになるような花壇として配置すると、小道がフォーカルポイントへ自然と誘導する動線になる。
  • 敷地に高低差がある場合は、小道を階段状に作るのも良い。段差を活かすことで庭に立体感が生まれ、デザインの幅が広がる。
  • 【設備編】で作ったデッキ・テラス・パーゴラ・洗濯物干しスペース・倉庫・小道を基準に、庭のレイアウトを考えると統一感が生まれる。

1️⃣ 動線をつなげる考え方
主要な設備や小道の配置を基準に、移動しやすい導線を意識する。例えば、デッキから花壇やパーゴラへ自然に視線が流れるように小道を配置することで、動線がスムーズになり、庭全体の統一感が生まれる。

2️⃣ 視線の流れを意識する考え方
道をまっすぐ配置すると奥行きを強調でき、カーブをつけると「奥に何があるのか」と興味を引くデザインになる。庭の奥行きを活かしたい場合は、視線の終点にシンボルツリーやガーデンオブジェを配置すると、自然と庭の奥まで視線が導かれる。

花壇のゾーニング(エリア分け)

植栽のことを考え、花壇を以下の4つのエリアに分けて配置します。

1️⃣ 「背景ゾーン」(庭の奥やフェンス沿い)
➡ 背の高い植物・樹木を配置し、背景を作る
➡ 季節ごとに変化をつけられるよう、宿根草や花木を組み合わせる

2️⃣ 「メインゾーン」(庭の中央・目立つエリア)
➡ 季節ごとに主役となる花を配置
➡ 高さの中くらいの宿根草・球根植物・一年草を組み合わせる

3️⃣ 「前景ゾーン」(花壇の前・小道沿い)
➡ 低めの植物を配置し、奥行きを演出
➡ 花のリレーがスムーズに続くように配置

4️⃣ 「常緑&冬のアクセントゾーン」(庭のポイントや囲い)
➡ 冬も緑を保つ針葉樹を配置
➡ 四季の花と組み合わせて年間を通して楽しめるようにする

具体的な植物の配置については、【植栽編】でお話します。

アーチの種類と活用アイデア

1. アーチの役割
2. アーチのデザインと素材
3. 設置場所と活用アイデア
4. アーチの魅力を引き出すツル植物
5. 空間を区切る効果

アーチを設置すると、庭に「奥行き」や「ストーリー性」が生まれます!

アーチの役割

  • 動線のアクセントになる → 出入口や小道の途中に設置することで、庭の導線を自然に誘導できる。
  • 植物を絡ませて季節感を演出できる → クレマチス、バラ、ツル植物などを這わせることで、ナチュラルな雰囲気が生まれる。
  • 空間を区切る役割を持つ → アーチを境にしてエリアごとに異なる雰囲気を演出できる。

アーチのデザインと素材

木製のアーチ

  • 特徴:自然な風合いがあり、庭に温かみを与える。ツル植物と調和しやすいが、耐久性はやや低い。定期的なメンテナンスで長持ちする。
  • 庭スタイルの相性:ナチュラルガーデン / コテージガーデン / 和風庭園 / ロックガーデン

アイアン製のアーチ

  • 特徴:繊細なデザインが可能で、ツル植物と相性が良い。重厚感があり、クラシカルな雰囲気を演出。
  • 庭スタイルの相性:イングリッシュガーデン / ローズガーデン / ヨーロピアンガーデン

アルミ製・ステンレス製のアーチ

  • 特徴:軽量で錆びにくく、メンテナンスが楽。シンプルでモダンな雰囲気を作れる。
  • 庭スタイルの相性:シンプルモダンガーデン / ドライガーデン / トロピカルガーデン

竹製のアーチ

  • 特徴:和の雰囲気を引き立てる。風情があるが、耐久性が低いため定期的な交換が必要。
  • 庭スタイルの相性:和風庭園 / ナチュラルガーデン

設置場所と活用アイデア

🌿 設置する場所によって、アーチの印象や役割が変わります。庭のデザインや動線を意識して、効果的に配置しましょう!

1️⃣ 庭の入口(ゲートのように使う)
➡ 庭の入り口や、フェンスで区切られたエリアの出入り口として設置すると、印象的で目を引くポイントになる!
➡ アーチがあることで、先に何があるのかとワクワクしながら庭に入る楽しさが生まれる。

2️⃣ 小道の途中(空間に奥行きを出す)
➡ アーチの手前から奥に続く小道の途中に設置すると、奥行きが生まれ、庭が広く見える!
➡ アーチを通り抜けることで、小道を歩く楽しさが増し、散策したくなる庭になる。

3️⃣ 壁に設置(通り抜ける概念を捨てる)
➡ アーチを壁際に設置し、装飾の一部として活用するのもアリ! クレマチスやツルバラを這わせれば、単調な壁が立体的なフォーカルポイントになる。
➡ 特に、二階建てで窓がない壁面などには、アーチを設置することで圧迫感を和らげることができる。

アーチの魅力を引き出すツル植物

🌿 ツル植物を使って、アーチをより魅力的な空間にしましょう!

1️⃣ ツル植物の効果
➡ 緑のトンネルを作る → 小道が長い場合、アーチを2つ以上設置すると、ツル植物がトンネル状に成長し、魅力的な空間になる。
➡ 奥行効果を高める → ツル植物が成長してアーチを覆うと、視線が奥へ引き込まれ、庭に奥行きを感じやすくなる。
➡ 視線を和らげる → アーチに絡むツル植物が、無機質なフェンスや壁の圧迫感を軽減し、自然になじませる。
➡ 季節感を演出する → 春に花を咲かせるもの、秋に紅葉するものなど、四季の変化を楽しめる。

2️⃣ 管理面でおすすめのツル植物
➡ 成長スピード、管理のしやすさを考慮する
➡ 管理が楽なものを選ぶなら → クレマチス(剪定しやすく、省スペースでも育つ)
➡ 成長スピードが早いものを選ぶなら → ブドウ(短期間でアーチ全体を覆いやすい)

3️⃣ 目的に合わせたツル植物の選び方
➡ 四季を楽しむなら → クレマチス(花が長く楽しめる)
➡ 香りを楽しむなら → つるバラ:つるアイスバーグ、ウィリアム・バッフィンなど(香りが庭全体に広がる)
➡ 収穫を楽しむなら → サルナシ、キャンベルアーリー(果実ができ、実用性と観賞性を兼ね備える)

4️⃣ ツル植物の誘引方法
➡ ワイヤーやネットを活用し、植物の成長に合わせて固定する。
➡ 誘引のタイミング → 伸びすぎる前に誘導すると、バランスよく成長しやすい。
➡ アーチをしっかり覆いたいなら → 側枝をこまめに誘引し、隙間を埋めるように仕立てる。

空間を区切る効果

🌿 アーチを使うことで、庭の中に自然な境界を作り、空間をゆるやかに区切ることができます。抜け感を残しながらエリアを分けるため、開放感を損なわずにゾーニングできるのが特徴です。

1️⃣ 異なる素材のエリアを自然につなぐ
➡ アーチを設置することで、異なるエリアをつなぎながらスムーズに区切ることができる。
➡ 例:小道やテラスの素材がアーチの前後で異なっていても、アーチがあることで区切りができ、違和感が少なくなる。

2️⃣ エリアをゆるやかに区切る
➡ アーチを設置することで、庭の中に壁を作らずに、エリアごとの雰囲気を変えることができる。
➡ 例:デッキやテラスと、花壇や植栽エリアの間にアーチを設置すると、視線が抜ける状態のまま、エリアの境目が自然に生まれる。

装飾の工夫で庭に個性をプラス

1. 照明で雰囲気を演出する
2. ベンチやオーナメントで庭にアクセントをつける
3. 鉢植えやプランターで変化をつける

シンボルツリー・小道・アーチ。さらに小物で装飾を加え、庭の雰囲気を整えましょう。

照明で雰囲気を演出する

  • ソーラーライト → 昼間に充電し、夜に自動点灯する省エネタイプ。庭の小道や花壇のアクセントに。
  • ガーデンライト → 電源式・電池式などがあり、光の強さやデザインを選べる。テラスやデッキにおすすめ。
  • 間接照明を活用 → フェンスや植栽の足元を照らすと、庭に奥行きが生まれ、幻想的な雰囲気に。

ベンチやオーナメントで庭にアクセントをつける

  • ベンチを設置する → 休憩スペースとしてだけでなく、庭のフォーカルポイント(目を引く場所)になる。
  • ガーデンオーナメント → 動物モチーフ、アンティーク調の置物、風見鶏など、庭のテーマに合わせたアイテムを選ぶ。

鉢植えやプランターで変化をつける

  • 移動可能なアクセント → 季節ごとに鉢を入れ替えられるため、変化を楽しめる。
  • スタンドや棚を活用 → 鉢植えを段差のある配置にすると、立体的な庭づくりができる。
  • 植栽計画のイメージをつかむ → 装飾小物を配置することで、どこにどんな植物を植えるかを考えやすくなる。次回の「植栽編」に向けて、植栽スペースを確保し、全体のバランスを整えておくとスムーズ。

管理人の庭づくりの過程と工夫

いかがでしたか?シンボルツリー・小道でエリア分け・アーチの活用・装飾小物を使った庭デザインのイメージはつかめましたか?

🏡 シンボルツリー

管理人は、シンボルツリーに「ミズナラ」を選びました。
実は、当ブログではまだ紹介していないのですが、大木だから、おすすめしづらいんです…(;’∀’)
もちろん、主幹をカットするなどして背丈は抑えますが、「どんぐりがなって欲しかった」ので選びました。リスに来てほしかったんです!

育てているうちに紅葉の美しさに感動!

11月中旬のミズナラ:オレンジ?ピンク?上から順に紅葉します。まだ緑も残っていて、とても美しい色合いです。※管理人撮影(自宅の庭)

毎年、11月にこの紅葉を見るのが楽しみになっています。ちなみにまだどんぐりはなっていませんが、エゾリスは来てくれました!それについてはまた別の記事でお話しますね。

ミズナラは、紅葉だけでなく、春から秋までの緑もとても美しいです。

10月初旬のミズナラ:春から少しずつ濃い緑に変化していきます。そろそろ少し剪定した方が良さそうですね。※管理人撮影(自宅の庭)

🏡 小道

小道は、初めにメイン小道を作りました。防草シートを敷いた上に、庭を掘って出てきた砂利(バラス)を敷いています。本当は、レンガの小道にしたかったのですが、コストもかかるし、庭を掘ると延々と出てくる砂利に困ったので(笑)。でも、結果的にうまく利用出来て良かったと思っています。

最初に作ったメイン小道のひとつ:カーブをつけることで、奥行き感を演出しました。※管理人撮影(自宅の庭)

ここから枝分かれさせていくと、自動的に下のような植栽スペースができます。こうしてできたスペースを順番に土壌改良し、植栽を進めています。

小道の枝分かれでできた宿根草花壇。花壇の中で最初に着手したスペースなので思い入れがあります。※管理人撮影(自宅の庭)

小道を枝分かれさせていく途中で、庭のフォーカルポイントであるサークル花壇を作り、その周囲をぐるりと小道で囲みました。レンガは手前に一部だけ使用し、サークル花壇のラインに沿うように曲線を取り入れています。

砂利とレンガで作った小道:一見、異なる素材の組み合わせですが、サークル花壇のブロックと小道のレンガの色を工夫することで、砂利とも調和させました。※管理人撮影(自宅の庭)

バラスは、本来は庭に敷くような素材ではないので、砂利の範囲が広い部分にだけレンガを使うことで、無機質な印象を和らげ、デザインにメリハリをつけました。

ボーダーブロックを仮置きして、小道のイメージを確認中。アーチとのバランスも考えています。※管理人撮影(自宅の庭)

アーチの下の小道には、花壇の仕切り用として販売されているボーダーブロックを仮置きしています。本来は立てて使うものですが、寝かせて敷くことで手軽に小道を作ることができます。

実は、このボーダーブロックはもともと主人が畑で使っていたものなんです。しかし、畑を拡張することになり数が足りなくなったので、譲ってもらいました。数が中途半端だったため、試しに小道に仮置きしてみたところ、思った以上にいい感じになり、主人が「そんな使い方があったのか!」と驚いていました(* ´艸`)

🏡 アーチ

植栽のイメージを掴むため、アーチの周りに勝手に生えて来た野草は、そのままにしておきました。

アーチの足元に生えている野草:たぶんヒメジョンとナデシコ。ナチュラルで可愛いですね。※管理人撮影(自宅の庭)

プランターを仮置きして、今後の植栽イメージを膨らませています。楽しみ!

プラスチックの鉢植えの花たち。鉢の色が異なるので、木の板でカバーしています。※管理人撮影(自宅の庭)

🏡 創意工夫

管理人の知人が、電気屋さんからもらってきてくれた「電線ドラム」。初めはナチュラル感が気に入ってそのままテーブルとして使用していましたが、傷んできてしまいました。

電線ドラム。本来は廃棄されるものですが、買うと意外と高価なアイテムです。電気屋さんで聞いてみると、譲ってもらえることもあります。※管理人撮影(自宅の庭)

DIYでタイルを貼り、耐久性を高めました。白いベンチとの相性も良いですね!庭のアクセントになりました。

白いタイル×小さな黒いモザイク模様をアクセントに!電線ドラムの木目も活かしつつ、明るく爽やかな印象になりました。※管理人撮影(自宅の庭)

管理人の庭で使っている白いベンチも知人がくれたものです。スチール製で耐久性があるので気に入っています。ありがとうございます!

こんな感じで少しずつ、庭づくりを進めています。

さて、次はいよいよ 【植栽編】北海道の日向で映える植物配置と光影を活かす植栽計画 に、進みましょう!