【種から育てる一年草】サルビア|真っ赤な花は花壇のアクセントに最適!北海道の夏の庭に映える

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イントロダクション用デザイン画像 夏の花壇で、ひときわ目を引く真っ赤なサルビア。本州にいた頃はその派手さが好みではなかったのですが、北海道に移り住んでから町内で配られる花苗をきっかけに育ててみたところ、広い庭によく映え、種から育てるのも簡単で、その魅力にすっかりハマってしまいました。この記事では、一年草サルビアの魅力と、種まき・育成記録をご紹介します。

サルビアとはどんな花?

真っ赤な花が印象的な一年草サルビア。※管理人撮影(自宅の庭)

サルビアは、真夏に鮮やかな赤い花を咲かせる一年草です。
暑さに強く、開花期間が長いため、夏の花壇のアクセントとして特に北海道では重宝されています。

一般的に「サルビア」というと、「ああ、あの赤い一年草の花ね」と思い浮かべる方も多く、特に北海道では町の花としてよく知られていますが、実はサルビアには、宿根草タイプや、紫・青・ピンク・黄色など、多彩な色の品種もあります。

今回ご紹介するサルビアは、一年草タイプの赤い花です。
サルビアは、苗から育てることもできますが、種まきは比較的簡単ですし、一年草なので、コストを抑えてたくさん楽しみたい場合には、種から育てる方法が向いています。

一年草タイプの赤いサルビアは、いくつか品種がありますが、園芸流通上「赤花サルビア」の苗として出荷されているのは、99%以上が「スプレンデンス系」です。

管理人が種まきを行っている品種は、町内活動でもらった花から採取した種を使ったもので、品種名は不明ですが、公共緑化・学校・団体用として唯一指定されているのは、スプレンデンス系統なので、事実上スプレンデンス系で確定と見て差し支えないでしょう。

サルビア・スプレンデンスの名称と登録状況

分類:サルビア属・スプレンデンス種
学名Salvia splendens Sellow ex Roem. & Schult.
読み方
 ・サルウィア・スプレンデンス(※ラテン語読みに近い)
 ・サルビア・スプレンデス(※日本の園芸流通で一般的)
Salvia splendens Sellow ex Roem. & Schult.は、国際植物命名規約(ICN)に基づいて正式に記載された学名です。

商品名(流通名・販売名)
🌼ホットジャズ
🌼ボンファイア
🌼ビスタレッド
※これらの商品名は、販売業者が付けた流通名・販売名であり、農林水産省が種苗法に基づいて登録する品種登録名、農研機構が開発・公表する公的な登録品種名、国際栽培植物命名規約ICNCP)に準拠した正式な園芸品種名(cultivar name)のいずれにも該当しません。
そのため、あくまで商業上の便宜的な名称として使われているものです。

自家採取したサルビアの種まき記録

種の採取は、花が茶色く枯れたら順次行っています。なるべく早く、寒くなる前までに採取し、茶封筒で保管することで、よく乾燥させることができ、発芽率がアップします。

サルビアの種は、3mm程度と小さいですが意外と蒔きやすいです。※管理人撮影(自宅)

セルトレイではやや小さいので、管理人は6㎝ポットに種まきすることが多いです。光好性種子なので、覆土は無しか、ごく薄くします。

サルビアの発芽温度は20~25℃とされているため、管理人は4月初旬や下旬に、玄関や室内のビニール温室で種まきを行っています。
屋外の気温が上がるのを待っていると、植え付けが遅くなり、花を楽しむ期間が短くなってしまうからです。

1週間ほどで発芽し、2週間で本葉が見え始めます。

発芽から2週間後のサルビアの芽。丸い双葉と小さな本葉が確認できます。※管理人撮影(自宅)
発芽から28日目のサルビア。苗らしくなってきました!※管理人撮影(自宅)

苗が小さくても、5月初旬頃には、天気が良く暖かい日中は屋外に出して、気温が下がる夕方からはまた室内や玄関フード内で管理しています。(順化)

5月中旬以降は、霜も降りなくなるので、屋外に植え付けます。管理人の経験則では、霜が下りなければ、ある程度の寒さ(10℃前後)は問題ないようです。
もちろん、寒いと生育は停滞気味にはなりますが、苗がダメになったことはないです。

少し葉色が悪いので、花壇に植え付けの際、緩効性の元肥を混ぜて植え付けました。※管理人撮影(自宅)

植え付け後も、まだサルビアにとっては気温が十分ではないので、しばらく成長は停滞気味ですが、6月中旬以降はグングン成長してきます。

6月下旬のサルビアの苗。真っ赤な花が咲き、花壇のアクセントにと、あちこちに植えています。※管理人撮影(自宅)

※なお、本記事に掲載しているサルビアの写真の中には、過去に育てた別系統(同じ一年草タイプ)の株が含まれています。葉の色味や草姿にわずかに違いが見られる場合がありますが、いずれも赤花系のサルビアで、栽培方法は共通です。

👉 基本的な種まき手順については、「種まきの基本|植物を増やすシンプルな方法」で詳しく解説しています。

北海道でサルビアを育てて感じたこと

管理人は、北海道に来てから好きになった植物がいくつかあり、サルビアもそのひとつです。

本州にいた頃は、サルビアの派手過ぎる赤い色が好みじゃなくて、育てたことはありませんでした。

けれども、北海道に来て「花を植える町内活動」に参加したところ、驚くほどたくさんのサルビアや他の花苗をいただいたのです。

花を植える町内活動でいただいた花苗たち。こんなにもくださいました!(≧▽≦)※管理人撮影(自宅)

どうやら毎年、このようにたくさんの花苗を配ってくれて、「自宅の庭やプランターで自由に楽しんでください」というスタンスのようです。
“花を植える文化” が本州よりも根付いていると感じました。

ああ……北海道って、本当に素晴らしい。(≧▽≦)

このことがきっかけで、庭にサルビアを植えてみたところ、北海道の広い敷地では、遠くからサルビアの赤がとても映えて、思った以上に良かったのです。

10月初旬頃の庭の様子。白いフェンスと他の草花に囲まれた花壇の中で、赤いサルビアがよく映えます。※管理人撮影(自宅の庭)

サルビアの良さに初めて気づいた瞬間でした。

それからというもの、毎年のように種を採取し、花壇のアクセントに使ったり、北海道らしい “幾何学模様” に植えたりして楽しんでいます。

もちろん、花を植える活動にも積極的に参加して、地域の花好きの方たちとの交流も楽しんでいます。

地域の方と交流する中で、「サルビアってド派手だよね~。なんかたくさん花くれるのは嬉しいけど、こればっかりたくさん植えても…ねぇ?」と話しかけてくれた方がいました。

北海道では同じ花をずらりと並べて植えるスタイルが一般的なのですが、中にはそんな風に感じる方もいるんですね!(本州にいた頃の管理人と同じ)

私はすぐに「アクセント的に少し植えたらいいと思いますよ。」と伝えると、「あ、なるほどね~。ありがとう。やってみる~」と嬉しそうに笑ってくれました。

前から思っていましたが、この町内の方々、笑顔が素敵な方、多すぎません!?(゚0゚*)

アクセント重視の植え方は、北海道ではまだあまり見かけないかもしれませんが、ナチュラルガーデン(いわゆるコテージガーデン)風のスタイルとして、ぜひ参考にしてみてください!


👉 種から育てる一年草は、「北海道で育つ一年草|種から育てる花」にまとめています。

👉 北海道で育つ一年草は「一年草」のカテゴリーにまとめています。こちらもぜひ参考にしてみてください。