【多年草】ラムズイヤー|ふわふわのシルバーリーフに薄紫のナチュラルな花が北海道の庭に合う!育て方と活用法

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イントロダクション用デザイン画像 ラムズイヤーは、シルバーがかった柔らかな葉が特徴の多年草です。丈夫で手間がかからず、北海道の気候が特に適しているため、初心者でも育てやすい植物です。この記事では、ラムズイヤーの魅力や育て方、活用法を紹介します。管理人の育成記録もあるので、栽培の様子が参考になればと思います。
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ラムズイヤーの魅力|ふわふわの葉と優しい花

ラムズイヤーは、美しい葉と初夏に咲く花が評価され、ガーデニング愛好家の間で取り入れられることが増えてきています。※管理人撮影(自宅の庭)

ふわふわとした柔らかな銀灰色の葉が特徴の「ラムズイヤー」は、北海道ガーデナーの間で人気が高まっている植物です。その名前の通り、ラム(羊)の耳のような質感は、触れると柔らかさに驚かされ、ガーデナーを魅了しています。

ラムズイヤーは、乾燥に強く、特別な手間もかからない上、耐寒性も備えた丈夫な植物です。高温多湿が苦手なため、冷涼で乾燥した北海道では、その魅力を存分に楽しむことができます。日向~半日陰まで幅広く対応するのも魅力の一つです。

また、ハーブのような香りも楽しめます。ローズマリーやラベンダーのような強めな香りとは違い、グリーン系の草のような香りや、ほんのりとした爽やかな自然風の香りです。

ラムズイヤーは、庭のメインプランツや他の植物の引き立て役、グラウンドカバーとして使えるほか、鉢植えやドライフラワー、ブーケの素材としても活用できる、多用途な多年草です。初心者から上級者まで、幅広い層におすすめしたい植物です。

ラムズイヤーの基本データ

  • 学名Stachys byzantina K. Koch
  • 園芸品種名:原種のため無し
  • 流通名:ラムズイヤー
  • 分類:シソ科 / イヌゴマ属 / 多年草
  • 草丈:20~50cm(花茎が伸びると50~70cm程度)
  • 株張り:30~60cm
  • 花色:紫、薄紫(まれに白色)
  • 開花期:6月~7月
  • 日照:日向~半日陰
  • 耐暑性:やや弱い(高温多湿を嫌う)
  • 耐寒性:強い(-20℃~-25℃程度)
  • 成長スピード:普通~早い
  • 原産地:トルコ(アナトリア地方)を含む南東ヨーロッパ~西アジア
  • 増やし方:株分け、挿し芽

ラムズイヤーの育て方|丈夫で手間がかからない

1. 植え付けの適期
2. 土壌の準備
3. 日当たり
4. 水やり
5. 肥料の与え方
6. 病害虫
7. 冬越しのポイント
8. 増やし方

ラムズイヤーはとても育てやすい植物なので、基本的なことを守っていれば特に大きな問題は起きないでしょう。

植え付けの適期

  • (5月中旬~6月上旬):雪解け後、地温が安定してから植え付けます。
  • (8月下旬~9月中旬):気温が下がり始める時期に行います。

土壌の準備

  • 土質:水はけの良い土壌を好みます。
  • 配合例:赤玉土7:腐葉土2:軽石1の割合で混ぜた土が適しています。
  • pH調整:中性~弱アルカリ性(pH6.5~7.5)を好むため、必要に応じて苦土石灰を1㎡あたり100g程度混ぜて調整します。

日当たり

  • 日向:ラムズイヤーは日向を好む植物です。6時間以上直射日光が当たる場所で育てると、丈夫な株に成長します。
  • 半日陰:午前中にしっかり日光が当たる、または木漏れ日が一日中差し込む半日陰でも、問題なく育ちます。真夏の強い日差しが葉焼けを引き起こす場合には、半日陰の方が適していることもあります。

水やり

  • 地植え:根が定着した後は、降雨のみでほぼ問題ありませんが、乾燥が続く場合は水やりします。
  • 鉢植え:土が乾いたらたっぷりと水を与えます。過湿を避けるため、乾燥気味に管理します。

肥料の与え方

  • 元肥:植え付け時に緩効性肥料を適量混ぜ込みます。(マグアンプKなど)
  • 追肥:基本的に不要ですが、鉢植えの場合は春と秋に液体肥料を控えめに与えます。

病害虫

ラムズイヤーは、病害虫に強いため、薬剤を使いたくない方や自然派のガーデニングを目指している方にとっても、安心して育てられる植物です。ただし、環境や状況によっては以下の病気や害虫が発生することがあります。

  • うどんこ病・灰色かび病
    • 風通しが悪いと発生しやすいため、適度な剪定で株の通気性を保ちます。
    • うどんこ病:市販の殺菌剤(硫黄剤やストロビルリン系薬剤)
    • 灰色かび病:ベノミルなどの殺菌剤
  • アブラムシ
    • 北海道では5月以降の暖かい時期に発生しやすいです。
    • 見つけ次第、「オルトランDX」「虫よけバリアスプレー」「ニームスプレーガーデン」などで早めに駆除します。

冬越しのポイント

  • 耐寒性:耐寒性が高く、特別な防寒対策は不要です。
  • 注意点:積雪が少ない地域では、寒風を避けるために株元に敷き藁を行うと安心です。

増やし方

  • 株分け
    • 春(5月中旬~6月上旬)または秋(8月下旬~9月中旬)に行います。
    • 株を掘り上げ、根を傷つけないように分けて新しい場所に植え付けます。
    • 定着するまで毎日水やりを行い、乾燥させないように注意します。
  • 挿し木
    • 6月上旬に健康な茎を10cmほど切り取り、下葉を取り除きます。
    • 挿し木用土(赤玉土小粒や挿し木用の専用土)に挿します。
    • 挿した後は直射日光を避けた明るい日陰で管理し、土が乾かないように適度に水やりを行います。
    • 通常、2~3週間程度で発根しますが、気温や湿度によってはもう少し時間がかかる場合もあります。

庭での楽しみ方|主役・引き立て役・アクセント

1. 庭のメインプランツとして
2. 他の植物の引き立て役として
3. 庭のグラウンドカバーとして
4. フラワーアレンジメントやリース
5. 多様なガーデンスタイルにマッチ

ラムズイヤーがあれば、どんな庭もワンランク上の雰囲気に!

庭のメインプランツとして

  • ラムズイヤーは、ボリューム感のある植物で、一株だけでもその存在感は抜群です。
  • 柔らかな質感の葉とシルバーグレーの色合いは、庭を落ち着いた癒しの空間に演出します。
  • ふわふわとした葉の質感は庭の温かみを引き立て、リラックスできる場所づくりに最適です。
  • 管理人自身もベンチの前に植え、癒しの時間を楽しんでいます♪

他の植物の引き立て役として

  • ラムズイヤーはどんな植物とも相性が良く、他の植物を際立たせる名脇役として活躍します。
  • ラムズイヤーのシルバーリーフは、他の植物と組み合わせることで、美しいコントラストを生み出し、庭全体を引き締めます。
  • 特にグリーン、パープル、ホワイト系の植物との相性が良く、銀灰色の葉が植栽に変化とアクセントをもたらします。また、植栽全体の調和を図りつつ、エレガントで洗練された印象を演出できます。
  • バラやラベンダー、一年草の鮮やかな花、カラーリーフなどと組み合わせると、色彩豊かな庭が完成します。

庭のグラウンドカバーとして

  • グラウンドカバーとしても優れたラムズイヤーは、広い範囲に植えることで庭に統一感を与えます。銀灰色の葉が地面を覆い、雑草の成長を抑える効果も期待できます。
  • 他の植物の間に植えることで、自然な境界を作り出し、立体感のある景観が完成します。
  • 小道に沿って「ラムズイヤーロード」を作れば、庭全体がふんわりと優しい雰囲気に包まれることでしょう。

フラワーアレンジメントやリース

  • ラムズイヤーは、ドライフラワーにしてもその柔らかな質感とシルバーリーフの美しさを保つため、リースやブーケに取り入れると、ナチュラルで洗練された風合いを演出できます。
  • 銀灰色の葉は、他の花々を引き立てるアクセントとしても最適です。ぜひ、自分だけのオリジナル作品を作ってみてください♪

多様なガーデンスタイルにマッチ

カントリースタイル

  • ラムズイヤーのナチュラルで素朴な雰囲気は、ハーブガーデンやコテージガーデンに最適です。
  • 柔らかなシルバーリーフは、ローズマリーやタイム、ラベンダーなどのハーブと組み合わせることで、統一感のある美しい景観を作り出します。
  • また、そのふんわりとした質感が庭全体に温かみをプラスし、リラックスした空間を演出します。

モダンガーデン

  • シルバーリーフの持つシンプルさと洗練された質感は、ミニマルでモダンなデザインにぴったりです。
  • 直線的な植栽ラインや幾何学的な構造物と組み合わせることで、庭全体に調和を生み出し、シルバーリーフが都会的で洗練されたアクセントとして際立ちます。
  • 黒や白のカラーリーフや硬質な素材(石やコンクリート)とも相性が抜群です。

和風庭園

  • ラムズイヤーの控えめな色合いと自然な質感は、和風庭園にもよく馴染みます。
  • 石灯籠や苔庭と調和し、シルバーリーフが静けさや落ち着きを引き立てます。
  • 植栽の間にポイント的に取り入れることで、空間に柔らかさと動きを加え、和の美しさを際立たせる役割を果たします。

購入ガイド|おすすめの入手方法

1. ホームセンターや園芸店
2. ネットショップ(オンライン通販)
3. ガーデン仲間から分けてもらう

ラムズイヤーを購入する前に、それぞれの購入先の特徴をチェック!

ホームセンターや園芸店

  • 春(4月~5月)や秋(9月)の植え付けシーズンに、苗が販売されていることが多いです。ホームセンターの園芸コーナーや地元の園芸店で探してみましょう。
  • 専門性の高いガーデンセンターや植物専門店では、質の高い苗が手に入ることが多いです。スタッフに栽培方法などを直接相談できるのもメリットです。

ネットショップ(オンライン通販)

  • ラムズイヤーの苗は、多くの園芸用ネットショップで取り扱われています。
  • 「楽天市場」「ヤフーショッピング」などの大手通販サイトで購入可能です。
  • 管理人は楽天市場の「おぎはら植物園」で購入しましたが、苗が元気で状態も良く、とても満足しています。
  • 品質や配送状況に関するレビューをチェックして、信頼できるショップを選びましょう。

ガーデン仲間から分けてもらう

  • ラムズイヤーは株分けで増やせるため、ガーデン仲間が育てている場合は、分けてもらうのも一つの方法です。
  • 庭で育てている人から譲ってもらえば、育て方のコツなども教えてもらえるかもしれません。

管理人の庭から|ラムズイヤーを植えて分かったこと

1. 管理人の庭の生育環境
2. 植え付けた年の様子
3. 2年目の様子
4. 管理人おすすめ!日向を彩る存在感

管理人の庭のラムズイヤーの様子をシェアします!

管理人の庭の生育環境

シルバーリーフ系は、半日陰くらいで育てるのが丁度良いものが多いですが、管理人の庭のラムズイヤーは、1日中日の当たる南側で元気に育っています。北海道の夏の暑さなら、日当たりガンガンでも問題なく夏越しできるようですね。

庭植えなので、肥料は特に与えていませんが、葉の色も悪くなく、花も咲きます。最初の土づくりをきちんと行っていれば、追肥は必要ないと思います。

管理人の庭では虫食いは、数か所だけ小さな穴があるくらいで、よーく見ないと分からないくらいで、ほぼ問題ありません。雨が降っても葉が傷むことなく、雨露の付いたシルバーリーフがとても美しいです♪

5月。雨露の付いたラムズイヤーの葉が美しい。※管理人撮影(自宅の庭)

なんだかとっても神秘的~(´꒳`)♪

成長スピードは、早いほうだと感じます。管理人の庭では、1年で数倍になりました。植え付け時の写真を撮っていなくて、2か月後からの写真しかないですが…。

植え付けた年の様子

7月の植え付けから2か月後、9月のラムズイヤー。植え付けが遅かったことと暑さの影響で少し弱ってしまいましたが、見守ります。※管理人撮影(自宅の庭)

植え付けたのが7月と遅かったため、根が十分に定着しないまま暑さとの闘いで下葉が黄色くなっていると考えられます(;^_^A

それと、1年目はエネルギーを根の定着や成長に集中させるため、古い葉や下葉を犠牲にすることがあります。これは植え付け時期が遅かった場合に特に顕著です(;^_^A

場所を移動するか悩みましたが、どうしてもこの場所に植えたかったので、このまま様子を見ることにしました。1年目は他の多年草や宿根草に漏れず、成長は緩やかでした。

管理人の庭では初雪が降る頃には葉がペタンと倒れ、下葉が少し黄色くなり、越冬の準備が始まるようです。マルチングなどもしていませんが、地上部が枯れることなく越冬します。

植え付けた年の11月、初雪後のラムズイヤー※管理人撮影(自宅の庭)

2年目の様子

翌年、うまく適応したようで、葉色も良くなり、株もしっかりしてきました。良かった\(^_^)/

植え付けの翌年、5月頃のラムズイヤー。春の成長期ならではの濃いシルバーグレーの葉色は、この時期だけ楽しめる特別な魅力です。※管理人撮影(自宅の庭)

わあ~♪なんて良い葉色なんでしょう~(´꒳`)

植え付けの翌年、6月中旬のラムズイヤー。わずか2週間で茎がぐんぐん伸びて成長中!初夏になると、夏の暑さに備えるかのように葉色が少し薄くなります。この色も美しい~(´꒳`)♪※管理人撮影(自宅の庭)

今ではすっかりこの場所が気に入っているようです。

6月下旬、花が満開です。またもや2週間でここまで大きくなっています。ラムズイヤーの花の蜜は、益虫であるハナバチに大人気で、自然界の生態系にも貢献しているようですね。素晴らしい!※管理人撮影(自宅の庭)

このボリューム感と不思議な雰囲気が大好きです~(´꒳`)

管理人おすすめ!日向を彩る存在感

ラムズイヤーは、数少ない日向で楽しめるシルバーリーフの一つです。これだけのボリュームと、この一風変わった雰囲気の植物は、そう多くありません。

宿根草エリアで他の植物とラムズイヤー。奥のベンチに座って庭全体を見渡して楽しんでいます。※管理人撮影(自宅の庭)

遠くから見ても素敵ですね。ぜひ、お庭に植えてその美しさを楽しんでみてください\(^_^)/

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ラムズイヤー
価格:330円(税込、送料別) (2025/5/21時点)


👉 他にも、北海道で育てやすい植物を「多年草・宿根草」のカテゴリーで紹介しています。

👉 ラムズイヤーのように日向を好む植物は、「北海道の日向で育つ多年草・宿根草まとめ」で紹介しています。