【種から育てる一年草】ジニア・プロフュージョン・チェリーバイカラー|北海道の短い夏でも大活躍!

イントロダクション用デザイン画像 ジニアの魅力は、なんといっても花数の多さ!「百日草」と呼ばれるほど花期が長く、ポップなカラーも元気で可愛いです。苗はあまり出回らず、基本は種から育てます。今回は、種まきのハードルが高いと感じている方にも育てやすい「プロフュージョン・チェリーバイカラー」の基本情報と、管理人の育レポをご紹介します。

チェリーバイカラーってどんな花?

管理人イチオシの一年草。ジニア・プロフュージョン・チェリーバイカラー。※管理人撮影(自宅の庭)

チェリーバイカラーは、花つきが良く、初夏から晩秋まで連続開花し、株全体が自然にこんもりまとまります。

基本情報

🌼 属名:ジニア属(Zinnia
🌼 分類:キク科 ジニア属
🌼 シリーズ:プロフュージョン
🌼 流通名:チェリーバイカラー
🌼 草丈:25〜35cm程度
🌼 開花期:6月〜10月(種まき時期による)
🌼 花色:咲き始めはチェリーピンク、咲き進むにつれて淡い黄味がかった色へと変化(バイカラー)
🌼 花径:約5㎝

生育環境

🌼 日照:日なたを好む(風通しの良い場所)
🌼 耐暑性:非常に強い
🌼 耐寒性:弱い(霜が降りると枯れる)
🌼 病害虫:非常に強い
🌼 耐雨性:非常に強い
🌼 耐風性:非常に強い
🌼 肥料:元肥として緩効性肥料を施し、開花期は月1〜2回程度の液体肥料を追肥すると花つきが良くなる
🌼 用途:花壇・鉢植え・コンテナガーデンなど

種まき

🌼 屋外播種適期:5月中旬〜6月(気温25℃前後で発芽)
🌼 室内播種適期:3月下旬~4月中旬(気温25℃前後で発芽)
🌼 発芽日数:7日前後(嫌光性種子・覆土は5mm前後が目安)
🌼 開花までの目安:種まきから約70日

種まきの時期

管理人は、毎年チェリーバイカラーを室内で種まきしています。GW頃には屋外に定植し、北海道の短い夏を楽しんでいます。

種まきの時期は、その年によって多少前後するものの、たいていは3月末~4月中旬に行っています。

チェリーバイカラーは発芽温度が高く、開花までに日数を要します。屋外の気温が上がるまで待っていると、開花が遅くなるため、毎年室内で種まきしています。
南側の窓際にビニール温室を置いて、その中で管理しています。

発芽の様子:発芽率は高く、種まきから約1週間でほとんど発芽します。※管理人撮影(自宅)

北海道では特に苗の流通が少ないです。プロフュージョンの種は地元のホームセンターで買いました。

チェリーバイカラーの種は、300円ほどです。※管理人撮影(自宅)

順化の時期

発芽から2週間後には、セルトレイが狭くなってきます。
4月中旬頃から、「天気の良い日は屋外に出してしっかり日に当てて、夕方には室内に戻す」を繰り返し、徐々に屋外の気温に慣らしていきます。(順化)

順化中のチェリーバイカラーの苗たち。※管理人撮影(自宅の庭)

植え付け時期と場所

ジニアは霜に当たるとダメになってしまうので、植え付けは、霜が下りなくなるまで待ちます。たいていは、ゴールデンウィーク前後に屋外に植え付けています。

屋外の花壇に植え付けた時の様子です。※管理人撮影(自宅の庭)

道東のゴールデンウィーク頃は、まだ寒い年も多く、ジニアにはまだ気温が低いですが、霜が下りなければ大丈夫です。

管理人は基本的に地植え派なので、肥料は植え付け時に元肥を混ぜるくらいで、その後の追肥は行っていませんが、それでもじゅうぶん美しく元気に咲きます。

気温の上昇とともに開花

ジニアはお日様が大好きな花です。毎年、1日中よく日の当たる南側の庭に植えています。

気温と共に葉と蕾が成長してきます。※管理人撮影(自宅の庭)

上の写真は植え付けから約1か月後の6月中旬頃です。この頃から徐々に花が咲き始め、花数は7月~9月にかけてがピークという感じです。

8月末頃の様子。色の変化が楽しいチェリーバイカラー。※管理人撮影(自宅の庭)

ジニアは花がら摘み不要

ジニアは、セルフクリーニングという性質を持っていて、「枯れた花を覆うように次の花が咲くので、花がら摘みは必要ない」のです。
これってすごく嬉しい!

雨に当たってもへっちゃらなジニア。※管理人撮影(自宅の庭)

ジニアは雨に当たっても花が傷むことがなく、全く問題ないと言って良いレベルです。花が傷まないから曇りや雨の日でも、ジニアのハッキリとした花色が遠くからでも目立ちます。

ペチュニア等は、雨が降ると花が傷んでしまいますが、ジニアはそういうことが無くて、本当に10月末頃までずっと元気に咲いてくれます。

とにかく雨が降ろうが強風が吹こうが、花が傷むことがありません。気温が36度の猛暑日でも元気に咲いていました。水やりは基本的に雨任せにしていますが、問題ありません。

日当たりの良い場所が大好きなチェリーバイカラー。※管理人撮影(自宅の庭)

上の写真は10月初旬のよく晴れた日のジニアです。
道東の10月は、昼間の気温は20℃前後ありますが、朝晩は6℃くらい。少し傷んできていますが、まだ花いっぱいです。本当に花もちが良いです。百日草と呼ばれるだけのことはあります。

花後と連作障害

寒さには弱いので11月頃には茶色くなって一気に生育が衰えてしまいます。

ジニアは翌年も同じ場所に植える(連作する)すると、立ち枯れ病になる(連作障害が起こる)ことがあるとされているので、3ヵ所くらいで毎年植える場所をローテーションしています。

病害虫の被害はほぼゼロ

チェリーバイカラーは、数年育てていますが、これまで病害虫に侵されることはありませんでした。
「花や葉に穴ひとつない!」と言っていいくらい、被害はゼロに等しいです。

虫と言えば蝶々が来て花の蜜を吸っていたくらいです。

ジニアの蜜を吸いにヒメアカタテハが来ています。※管理人撮影(自宅の庭)
モンシロチョウもヒラヒラ~♪※管理人撮影(自宅の庭)

楽しい風景です~。

毎年チェリーバイカラーを育てるワケ

チェリーバイカラーは、一年草の中で1番のお気に入りです。

北海道は冬の間、約5か月くらいガーデニング作業は基本的にオフシーズンになるので、雪が溶けると「何かしたい!」という気持ちが抑えられません(笑)。

でも、屋外での種まきにはまだ早いものも多いです…。それで室内での種まきを始めたことがキッカケですね。

チェリーバイカラーは、植え付け後は本当に楽で、雨や風で傷むこともなく、病害虫にも侵されません。そして、ポップなカラーは、眺めているとこちらも元気をもらえるんです。

そんなジニアが大好きです。だから毎年育てています。

短い夏でもたっぷり楽しめる「ジニア・プロフュージョン・チェリーバイカラー」。
今年もそろそろ種まきを開始しようと思います。

この記事を通して、チェリーバイカラーの魅力が、少しでも伝わっていれば嬉しいです。また、ジニアを検討している方の参考になれば幸いです。