
6月の庭仕事
1. 春咲き球根の堀上げ2. 苗の植え付けや種まき
3. 植え付け後のサポート

6月は、いよいよ庭作りが本格スタート!植え付けと種まきで彩り豊かな庭を準備しましょう。
6月の北海道も、ようやく気温が上がり安定し始め、春咲き球根の堀上げと入れ替わりに、様々な多年草や一年草の植え付け、種まきができるようになります。また、植え付け後の適切なサポートは、植物の順調な成長に繋がります。
春咲き球根の堀上げ
- 春咲き球根の掘り上げ
- チューリップやヒヤシンスなど堀上げが推奨される球根が対象です。
- 掘り上げのタイミング
- 葉が完全に枯れた後が目安です。(北海道では5月末から6月上旬頃)
- 枯れた葉から球根が十分な栄養を吸収した状態で掘り上げると良いでしょう。
- 球根の管理
- 掘り上げた球根は、土を軽く落とし、直射日光を避け、風通しの良い場所で1〜2週間乾燥させます。
- 乾燥後、新聞紙やネットに包み、湿気の少ない涼しい場所で保管します。
- カビの発生を防ぐために、定期的に球根の状態を確認しましょう。
苗の植え付けや種まき
- 多年草:エキナセア、ラベンダー、ヒューケラ、球根ダリアなど。
- 日当たりや土壌の条件に合った場所を選び、根が広がりやすいように植え付けます。
- 一年草:ペチュニア、マリーゴールド、サルビア、インパチェンスなど。
- 庭全体のデザインを考慮しながら配置し、色彩豊かな庭作りを進めましょう。
- 種まき:ルピナス、アリッサム、ネモフィラなど。
- セルトレイやポット、直播きで種をまきます。まだ冷える場合は、保温効果のあるマルチングも検討してください。
植え付け後のサポート
- 定着するまでの水やり:特に植え付け後1~2週間は毎日しっかりと水を与えます。
- 支柱の設置:風が強い日や苗が不安定な場合は、支柱を設置してサポートします。
- 病害虫のチェック:葉や茎に異常がないか軽く確認し、問題があれば早めに対処します。
🌱 まとめ:6月は庭作りの基盤を整える重要な時期です。春咲き球根の堀上げや新たな植物の植え付けを進めながら、植物が健康的に成長できる環境を整えましょう。計画的に作業を進め、彩り豊かな庭を楽しむ準備を進めましょう。
7月の庭仕事
1. 夏咲き植物の手入れ2. 害虫・病気の対策
3. 雑草管理
4. 暑さと乾燥対策

北海道の短い夏がスタート!この時期ならではの庭仕事を楽しみましょう。
7月になるとようやく北海道の短い夏が始まります。植物が本格的に成長し、花々が見頃を迎える季節です。本州ほどの猛暑は少ないものの、乾燥や雑草対策が必要です。快適な庭づくりを維持するための手入れを進めましょう。
夏咲き植物の手入れ
- 定着具合の確認
- 6月までに植えた植物がしっかりと根付いているかを確認します。特に北海道では気温が低い日もあるため、成長の遅れや根付きの状況を注意深く観察することが重要です。
- 追加の施肥
- 必要に応じて、速効性の液体肥料や緩効性の肥料を適量追加します。成長の遅れが見られる場合や、葉が黄ばんでいる場合は、栄養不足の可能性があるため、施肥を検討します。
- 花がら摘みと剪定
- ダリア、ペチュニア、マリーゴールドなどの花が咲き終わった部分を取り除くことで、新しい花が次々と咲く環境を整えます。また、伸びすぎた枝や弱った部分を剪定して植物全体のバランスを整えます。
害虫・病気の対策
- 発生しやすい害虫の予防:アブラムシ、ハダニ、ナメクジは7月に特に注意が必要です。以下の対策を検討しましょう。
- アブラムシ対策:早期発見時にホースの水圧で洗い流したり、粘着トラップを設置します。
- ハダニ対策:葉の裏を中心に霧吹きで水をかけ、乾燥を防ぎます。
- ナメクジ対策:夜間に捕獲を行うか、誘引剤や銅テープを使用して侵入を防ぎます。
- より詳しい対策については『害虫の種類と対策』をご覧ください。
- 発生しやすい病気への対策:7月は、うどんこ病や灰色かび病が発生しやすい環境です。以下を意識して管理を行いましょう。
- うどんこ病:昼夜の寒暖差と冷涼な気候、低湿度を好むため、土壌が乾燥しすぎないように注意し、感染部分を早期に除去して広がるのを防ぎます。剪定や雑草取りなどで風通しの改善を行うことでも発生を予防、軽減することができます。
- 灰色かび病:日陰や雨後の湿気で発生しやすいため、地面に接した葉や花を取り除きます。
- 発生時は専用の薬剤を使用。
- より詳しい対策については『病気の種類と対策』をご覧ください。
雑草管理
- 除草作業の計画
- 雑草が増え始める時期なので、定期的な除草作業を計画します。例えば、週に1度の作業日を設定し、庭全体を均等に手入れするようにします。
- 作業の効率化
- 作業の効率化のため、草刈り機や刈払機の導入を検討します。特に広い庭では、手作業よりも効率が大幅に向上します。
- 堆肥づくりの準備
- 除草後に出た雑草や有機物は堆肥づくりに活用するための準備をしましょう。
- 雑草や有機物が大量に出る場合、置き場所の確保が必要です。
- 場所の確保については『庭の一角を使った堆肥化の方法』をご覧ください。
- 負担を軽減
- 雑草対策の負担を軽減するために、防草シートやウッドチップの活用を検討するのも良い方法です。これにより、新たな雑草の発生を抑えることができます。
暑さと乾燥対策
- 朝夕の水やり
- 朝や夕方の涼しい時間帯に水やりを行い、植物の根が十分に水分を吸収できるようにします。特に直射日光の当たる昼間を避けることで、水の蒸発を抑えられます。
- マルチングの活用
- 花壇や鉢植えの土の表面にウッドチップやバーク、ワラなどを敷き詰めることで、土壌の水分蒸発を防ぎます。マルチングは雑草抑制にも役立ちます。
- 鉢植えの配置調整
- 鉢植えは日中の強い日差しを避け、半日陰や風通しの良い場所に移動させることで乾燥を軽減します。
- 水やりの注意点
- 葉ではなく根元に水を与えることで、水が効率的に吸収され、病気の発生も抑えられます。
🌱 まとめ:7月は北海道の短い夏が本格化し、植物の成長がピークを迎える時期です。この季節は、夏咲き植物の手入れや害虫・病気対策、雑草管理、乾燥対策が大切な時期です。美しい庭を維持しながら、短い夏を楽しみましょう。
8月の庭仕事
1. 水やりと暑さ対策2. 夏の花の手入れ
3. 害虫や病気の最終防除
4. 雑草の最終管理
5. 秋への具体的準備

夏のフィナーレ!暑さ対策と次の季節への準備を始めます。
8月は北海道の短い夏の終わりを迎えつつあります。この時期は、夏の花々を最後まで楽しむための管理と同時に、秋に向けた植え付けや土壌の整備を進めます。適切な手入れで、庭全体の美しさを保ちながら、次の季節へスムーズにバトンタッチできるようにしましょう。
水やりと暑さ対策
- 持続力を意識した水やり
- 8月後半は昼夜の寒暖差が出てくるため、日中の蒸発を防ぐだけでなく、土壌全体をしっかり潤す深い水やりを心がけます。
- 特に多年草や秋に花を咲かせる植物には、乾燥が大敵です。
- 夕方の葉水
- 植物の表面を軽く霧吹きで湿らせることで、暑さからのストレスを軽減します。
- 夜間に湿りすぎると病気の原因になるので、風通しの良い環境で行います。
- 遮光ネットや移動の工夫
- 8月の強い日差しを和らげるため、鉢植えに簡易的な遮光ネットをかけるか、暑さが続く日は日陰に移動しましょう。
夏の花の手入れ
- 徐々に弱ってくる花のケア
- ペチュニアやマリーゴールドなどの花は8月後半になると勢いが落ち始めます。この時期は、咲き終わった花がらをこまめに摘み取り、植物が無駄にエネルギーを消費しないようにします。また、花全体のバランスを観察し、茎が伸びすぎた場合は軽く調整して形を整えましょう。
- 最後まで花を楽しむための肥料管理
- 液体肥料を薄めたものを少量だけ追加し、衰えがちな花に必要な栄養を補います。ただし、肥料の与えすぎはかえってストレスになるため控えめに行います。
- 水やりの工夫
- 土が完全に乾く前に適度に水を与えます。過湿を避けることが大切ですが、鉢植えや浅い根の植物では乾燥が進みやすいので注意が必要です。
害虫や病気の最終防除
- 夏特有の害虫のピーク終了
- アブラムシやナメクジは8月後半になると活動が落ち着きますが、これまでの予防策を一度見直し、残存する害虫を駆除します。
- 病気の早期対応
- うどんこ病や灰色かび病が残っている場合は、薬剤だけでなく、株の周りの整理(落ち葉の除去や土壌の改善)を徹底的に行います。
雑草の最終管理
- 雑草の種を落とさせない工夫
- 雑草が種をつける前に刈り取ることが重要です。
- 8月は雑草の成長ピークの終わりが近づきますが、種が飛散する前に作業を完了させましょう。
- 堆肥づくりを進める
- 取り除いた雑草や剪定した枝葉を活用して堆肥を作ります。
- 7月中旬から8月の暑さは微生物の活動を活発にし、堆肥化を効率よく進めるのに最適な時期です。
- 材料はこまめに積み上げ、水分を適度に保ちながら混ぜ合わせて発酵を促しましょう。
- 堆肥を利用することで、次のシーズンに向けて土壌改良が可能になります。
- 堆肥づくりについての詳細は『自家製堆肥の作り方と利用法』をご覧ください。
秋への具体的準備
- 秋植え植物のための土づくり
- 宿根アスターや秋植えに適した多年草や樹木の植え付けに向けて準備を進めます。
- 植える予定の植物に合わせて堆肥や有機肥料を適量土に混ぜ込み、秋植え植物の根が張りやすい環境を整えましょう。
- 北海道では寒さが厳しくなる前に根を張らせることが重要なため、土づくりは早めに着手することが鍵となります。
- 秋植え植物のリストアップ
- 秋植えを予定している植物をリストアップし、必要な苗や種を早めに準備しましょう。
- 早めの計画が秋の植え付けをスムーズに進めるポイントになります。
- 春咲き球根の下準備
- チューリップやスイセンなどの春咲き球根を、9月下旬には植えられるよう準備を進めます。
- 初夏に掘り上げ保管した球根の状態を再度確認し、湿気を避けた冷暗所で管理を継続しましょう。
- 翌年の春咲き球根で植えたいものをリストアップし足りないものは購入を検討します。
🌱 まとめ:8月は北海道の夏の終わりが近づき、次のシーズンに向けた準備を始める時期です。水やりや暑さ対策を続けながら、夏の花々の美しさを保ち、害虫・病気の管理を怠らないようにしましょう。また、秋咲き植物や春咲き球根の計画を進め、庭の美しさを次の季節へと繋げましょう。
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