北海道で育てる一年草|美しい花を楽しむ選び方と育て方のコツ

イントロダクション用デザイン画像 一年草は北海道の短い夏を存分に楽しむ庭づくりにぴったりで、配色や組み合わせ次第でさまざまな表情を見せてくれます。この記事では、北海道の気候に適した一年草の種類や育て方、多年草や宿根草との組み合わせアイデアまでを詳しくご紹介します。北海道の四季を楽しむ庭づくりのヒントを見つけてみませんか?

一年草とは

一年草は、種まきから開花、結実、枯死までの一生を一年以内で終える植物を指します。多くの一年草は春から夏にかけて発芽し、夏から秋にかけて長期間美しい花を咲かせるのが特徴です。一方で、夏の暑さや湿気に弱く、真夏に枯れてしまう品種もあります。

その分種類が豊富で、花の形や色も多様です。短期間で華やかな庭や寄せ植え、鉢植えを楽しむことができるのが大きな魅力です。

北海道のような寒冷地では、霜が降りる時期を避けて5月下旬から6月上旬に植え付けや種まきを行うのが一般的です。

苗から育てる一年草

1. マリーゴールド
2. サルビア(一年草タイプ)
3. カリブラコア
4. ケイトウ
5. ニチニチソウ
6. ベゴニア(一年草タイプ)
7. キンギョソウ(一年草タイプ)

初心者は苗から育てるのがおすすめ!手軽に始められ、早く花を楽しめるのが魅力です。

ここで紹介している一年草の中には種から育てられるものもありますが、苗から育てることで、初期の生育不良の心配がなく、育てやすいことから初心者におすすめです。

マリーゴールド

マリーゴールド(ストロベリーブロンド):優しいピンクや黄色、オレンジが混ざり合う独特の花色が魅力的な品種。丈夫で育てやすく、花壇や鉢植えで長く楽しめます。※フリー画像(出典:写真AC)
  • 特徴
    • 草丈:20cm~30cm
    • 鮮やかなオレンジや黄色の花が特徴
    • 春から秋にかけて咲き、初夏から秋まで楽しめる
    • 初心者でも育てやすい丈夫な一年草
  • 育て方
    • 植え付け時期:地温が十分に上がる6月以降に苗を植え付ける
    • 土壌:水はけの良い土壌を好むが、多少の乾燥にも耐えられる
    • 水やり:植え付け後は根が張るまでしっかりと水やりを行う。その後は、土が乾いたタイミングで水を与える
  • 肥料
    • 植え付け時:バランス型の緩効性肥料(窒素:リン酸:カリ=10:10:10など)を施す
    • 追肥:基本的に不要。ただし、土壌が貧弱な場合や花付きが弱い場合は、リン酸を多く含む肥料を追加すると効果的
  • おすすめの使い方
    • 花壇の縁取り:矮性種わいせいしゅ(草丈の低い品種)を使えば前面を華やかに彩る
    • 寄せ植え:鉢植えやコンテナで寄せ植えのアクセントとして活躍
    • 単独植えの花壇:マリーゴールドだけを使った花壇は統一感があり、鮮やかで豪華な仕上がりに
    • コンパニオンプランツ:野菜畑でコンパニオンプランツとして利用。害虫対策に効果的

サルビア(一年草タイプ)

サルビア:鮮やかな赤や紫、ピンクなど豊富な花色が楽しめる一年草。夏から秋にかけて長く咲き、花壇や鉢植えで庭を華やかに彩ります。※フリー画像(出典:写真AC)
  • 特徴
    • 草丈:約30cm前後
    • 鮮やかな赤やピンク、紫色の花が初夏から秋にかけて長期間咲き続ける
    • 直立する花穂が花壇に高さと華やかさを加える人気の花
  • 育て方
    • 植え付け時期:地温が上がる6月以降に苗を植え付ける
    • 場所:日当たりの良い場所を好む
    • 土壌:過湿に弱いため、水はけの良い土壌を選ぶ
    • 水やり:土が乾いたタイミングでしっかり水を与える
  • 肥料
    • 植え付け時:バランス型の緩効性肥料(窒素:リン酸:カリ=10:10:10など)を施す
    • 追肥:基本的に不要
    • 花付きが弱くなった場合や株が勢いを失った場合は、リン酸を含む液体肥料を少量追加すると効果的
  • おすすめの使い方
    • 花壇の背景や中央:立体感を演出する配置に最適
    • 寄せ植え:赤い花は他の一年草と合わせやすく、寄せ植えにも最適

カリブラコア

カリブラコア:小さなベル状の花が初夏から霜が降りる頃まで咲き続ける一年草。豊富な花色で庭やハンギングバスケットを華やかに彩ります。※フリー画像(出典:写真AC)
  • 特徴
    • 草丈:10~30cm
    • 横に広がる性質があり、小さなベル型の花が次々と咲く
    • 鮮やかな花色が特徴で、ペチュニアに似ているが雨に強く花が傷みにくい
    • 初夏から秋まで長く楽しめる
  • 育て方
    • 植え付け時期:霜が降りるリスクが完全になくなった5月中旬以降
    • 場所:日当たりの良い場所を好むが、半日陰でも育つ
    • 土壌:水はけの良い土壌を選ぶ。一般的な園芸用培養土で問題なく育つが、土壌が酸性の場合は苦土石灰でpHを調整すると良い
    • 水やり:土が乾いたタイミングでたっぷり水を与える(過湿を避ける)
    • 環境:風通しの良い場所で管理すると病気の発生を抑えられる
  • 肥料
    • 植え付け時:バランス型の緩効性肥料(窒素:リン酸:カリ=10:10:10など)を施す
    • 追肥:1~2週間に1回、リン酸を多く含む液体肥料を与える
    • 特に鉢植えの場合は肥料切れを防ぐため、定期的な追肥が必要
  • おすすめの使い方
    • 鉢植えやハンギングバスケット:垂れ下がる花が立体的な美しさを演出
    • 花壇の前面の縁取り:横に広がる性質を活かして、花壇の縁をカラフルに彩る
    • 花壇のグラウンドカバー:低い草丈で隙間を埋め、華やかな印象を与える

ケイトウ

ケイトウ:鮮やかな色と独特な形状が魅力の一年草。花壇や鉢植えで存在感を放ち、初夏から秋まで長く楽しめます。※フリー画像(出典:写真AC)
  • 特徴
    • 草丈:20cm前後
    • 鶏のとさかを思わせる独特な形状や、フワフワとした穂状の花が特徴
    • ビビッドな赤、オレンジ、黄色、ピンクなどの鮮やかな色合い
    • 夏から秋にかけて楽しめる
  • 育て方
    • 植え付け時期:霜が降りるリスクが完全になくなった5月中旬以降
    • 場所:日当たりと風通しの良い場所を好む
    • 土壌:水はけの良い土壌で育てる(過湿を避ける)
    • 水やり:土が乾いたタイミングでしっかり水を与える
  • 肥料
    • 植え付け時:バランス型の緩効性肥料(窒素:リン酸:カリ=10:10:10など)を施す
    • 追肥:基本的に不要
    • 花の色が薄くなった場合は、リン酸を含む液体肥料を月に1回程度追加
  • おすすめの使い方
    • 花壇のアクセント:鮮やかな色と独特な形状で目を引くデザインに活躍
    • 花壇の背景や縁取り:低い一年草と組み合わせて立体感を演出
    • コンテナや寄せ植え:中心に植えて華やかな寄せ植えを作る

ニチニチソウ

ニチニチソウ:鮮やかな花色と丈夫さが魅力の一年草。暑さや乾燥に強く、初夏から秋まで花壇や鉢植えで長く楽しめます。※フリー画像(出典:写真AC)
  • 特徴
  • 立性種たちせいしゅは草丈20~50cm程度、這性種はいせいしゅは横に広がる性質を持つ
  • 白、ピンク、赤などの花が初夏から秋まで咲き続ける
  • 暑さや乾燥に強く、花壇や鉢植えで育てやすい丈夫な一年草
  • 育て方
    • 植え付け時期:地温が上がる6月上旬以降が適期
    • 場所:日当たりと水はけの良い場所を選ぶ
    • 土壌:水はけが良く、適度な肥沃さを持つ土壌が適している
    • 水やり:土が完全に乾く前にたっぷり水を与える(過湿は避ける)
  • 肥料
    • 植え付け時:バランス型の緩効性肥料(窒素:リン酸:カリ=10:10:10など)を施す
    • 追肥:通常は不要だが、花付きが悪くなった場合はリン酸を多く含む液体肥料を月に1回程度追加する
  • おすすめの使い方
    • 花壇や寄せ植え:明るい花色が庭や玄関周りを華やかに彩る
    • グラウンドカバー:這性品種を使って隙間を埋めるように植える

ベゴニア(一年草タイプ)

ベゴニア(一年草タイプ):鮮やかな花とつややかな葉が特徴の一年草。暑さや湿気に強く、初夏から秋まで花壇や鉢植えを華やかに彩ります。※フリー画像(出典:写真AC)
  • 特徴
    • 草丈:20cm~30cm
    • 厚みのある葉と赤、ピンク、白、黄色などの豊富な花色が魅力
    • 初夏から秋まで長期間花を楽しめる一年草
  • 育て方
    • 植え付け時期:6月頃が適期
    • 場所:日当たりの良い場所から半日陰まで幅広く適応。強い直射日光では葉焼けすることがある
    • 水やり:土が乾いたタイミングでたっぷり水を与える(過湿は避ける)
  • 肥料
    • 植え付け時:バランス型の緩効性肥料(窒素:リン酸:カリ=10:10:10など)を施す
    • 追肥:2~3週間に1回程度、液体肥料を少量追加すると花付きが良くなる
  • おすすめの使い方
    • プランターや寄せ植え:色とりどりの花で空間を華やかに彩る
    • 花壇の縁取り:明るい色合いが日陰のスペースも彩り豊かにする

キンギョソウ(一年草タイプ)

キンギョソウ:可愛らしい花形が特徴の一年草。北海道では5月下旬から植え付け、6月から秋まで庭や鉢植えを華やかに彩ります。※フリー画像(出典:写真AC)
  • 特徴
    • 矮性種わいせいしゅは草丈20㎝。高性種こうせいしゅは100㎝。
    • 金魚を思わせるユニークな形の花が特徴
    • ピンク、白、黄色、赤など豊富なカラーバリエーション
    • 夏から秋にかけて花を楽しめる一年草
  • 育て方
    • 植え付け時期:5月中旬以降、霜が降りなくなったタイミングで植え付け
    • 場所:日当たりと風通しの良い場所を好むが半日陰にも対応可能
    • 土壌:水はけの良い土壌を使用
    • 水やり:土が乾いたタイミングでたっぷり水を与える
  • 肥料
    • 植え付け時:バランス型の緩効性肥料(窒素:リン酸:カリ=10:10:10など)を施す
    • 追肥:花付きが弱くなった場合、リン酸を多く含む液体肥料を月に1回程度追加
  • おすすめの使い方
    • 矮性種:寄せ植えや花壇の縁取りに利用
    • 高性種:花壇の背景や切り花として活用
    • 切り花:フラワーアレンジメントやドライフラワーにも最適

🍃健康な苗の選び方を知りたい方は『苗の選び方—元気な植物を育てるための苗選びのポイント』をご覧ください!

種から育てる一年草

1. ジニア
2. 千日紅(センニチコウ)
3. ナスタチウム
4. ヒマワリ
5. 早めに開花させたい場合

種から育てれば、達成感も楽しさもひとしお!コスパも抜群です!

ガーデニングに慣れてきたら、種から育てる一年草に挑戦してみるのもおすすめです。ここでは、発芽率が良く、初心者でも育てやすい種類を紹介します。北海道ではこぼれ種で増えにくい一年草が多いため、毎年種まきから楽しむのが基本です。
💡 早めに開花させたい場合は室内やビニール温室で育苗し、5月中旬以降に定植することも可能です。

ジニア

ジニア(プロフュージョン・チェリーバイカラー):チェリー色と淡いピンクが絶妙に混ざり合う美しい花色が特徴。暑さや乾燥に強く、初夏から秋まで花壇や鉢植えを華やかに彩ります。苗の販売が少ないため、種から育てるのが基本です。※フリー画像(出典:写真AC)
  • 特徴
    • 草丈:20cm~100cm(品種によって異なる)
    • カラフルで鮮やかな花色が特徴の一年草花の形や大きさに多くのバリエーションがあり、夏から秋まで長期間楽しめる
    • リネアリスやプロフュージョンなどの品種は花がら摘みが不要で手間がかからない
    • 暑さ、乾燥に強い
    • 雨でも花が傷まない
    • 病害虫に強い
    • 花壇や鉢植えに適した丈夫な植物
  • 育て方
    • 種まきの時期:北海道では5月中旬~6月上旬
    • 嫌光性種子:光を嫌うため土をかぶせる(5mm~1cm程度)
    • 定植時期:本葉が4~6枚程度、6月以降に定植
    • 場所:日当たりの良い場所を好む
    • 土壌:水はけの良い土壌で育てる
    • 水やり:土が乾いてからたっぷり与える
  • 肥料
    • 植え付け時:バランス型の緩効性肥料(窒素:リン酸:カリ=10:10:10など)を施す
    • 追肥:基本は控えめにし、花付きが悪くなった場合にリン酸を含む液体肥料を月1回程度追加
  • おすすめの使い方
    • 花壇の縁取り:矮性種を使えば前面を華やかに彩る
    • 寄せ植え:矮性種はコンパクトで鉢植えやコンテナにも最適
    • 花壇の背景や中央:高性種を配置することで立体感を演出
    • 切り花:フラワーアレンジメントに活用
    • ドライフラワー:乾燥させて長期間楽しむ

千日紅(センニチコウ)

千日紅:暑さや乾燥に強く丈夫。種からも育てやすく、丸い花が庭を華やかに彩ります。※フリー画像(出典:写真AC)
  • 特徴
    • 草丈:30cm~50cm
    • 丸い形状の花が特徴で、ピンク、赤、白、紫などカラフルな花色が楽しめる
    • 乾燥や暑さに強く、初夏から秋まで長期間楽しめる
    • ドライフラワーとしても人気が高い
  • 育て方
    • 種まきの時期:北海道では5月中旬~6月上旬
    • 好光性種子:発芽には光が必要なので種を浅く蒔き、薄く土をかぶせる(約5mm程度)
    • 定植時期:本葉2~3枚で定植
    • 場所:日当たりの良い場所
    • 土壌:水はけの良い土壌で育てる
    • 水やり:乾燥には強いが、土が完全に乾く前に適度に水を与える(過湿は避ける)
  • 肥料
    • 植え付け時:バランス型の緩効性肥料(窒素:リン酸:カリ=10:10:10など)を施す
    • 追肥:基本的に不要だが、花を多く咲かせたい場合は月に1回程度リン酸を含む液体肥料を追加
  • おすすめの使い方
  • 花壇の縁取り:矮性種を使えば前面を華やかに彩る
  • 花壇の中央や後方:高性種を配置することで立体感を演出
  • 切り花:フラワーアレンジメントに活用
  • ドライフラワー:乾燥させて長期間楽しむ

ナスタチウム

ナスタチウム:初心者でも育てやすく、花や葉、種は食用としても楽しめます。寄せ植えやフェンスを彩るアクセントに最適です。※フリー画像(出典:写真AC)
  • 特徴
    • 草丈:20~30cm(矮性種)、1m以上(つる性の品種)
    • 丸い形の葉と鮮やかな黄色、オレンジ、赤、薄紫、薄ピンクの花が特徴
    • 花や若い葉、種は食用としても利用可能
    • 高温多湿に弱く、北海道のような過ごしやすい夏の気候で特に育てやすい
  • 育て方
    • 種まきの時期:霜のリスクが無くなる5月中旬~6月上旬に直まき、またはポット
    • 嫌光性種子:光を嫌うため土をかぶせる(5mm~1cm程度)
    • 定植時期:本葉3~4枚で定植
    • 場所:日当たりが良い場所
    • 土壌:水はけの良い土壌で育てる
    • 水やり:乾燥に強く、水は控えめにし、土が乾いてから与える
  • 肥料
    • 植え付け時:少量のバランス型肥料を施す
    • 追肥:不要
  • おすすめの使い方
    • 花壇や鉢植え:矮性種を使えば寄せ植えや縁取りに最適
    • フェンスやトレリス:つる性品種を這わせて華やかに演出
    • グラウンドカバー:広がる性質を活かして隙間を埋める
    • 食用:花や葉をサラダの彩りに、種はピクルスとして活用

ヒマワリ

ヒマワリ:直播でもポットまきでも育てやすく、発芽率が高いため初心者にもおすすめ。暑さに強く、大輪の花が夏の庭を鮮やかに彩る※フリー画像(出典:写真AC)
  • 特徴
    • 草丈:30cm(矮性種)~2m以上(高性種)
    • 大輪の黄色い花が庭を明るく彩る
    • 品種のバリエーションが豊富で、夏の庭の主役として楽しめる
    • 夏から秋まで花を楽しめる
  • 育て方
    • 種まきの時期:5月中旬~6月上旬に種を直まき、またはポット
    • 嫌光性種子:光を嫌うため土をかぶせる(1~2cm程度)
    • 発芽後に株間を20~30cm程度確保
    • 定植時期:本葉3~4枚で定植
    • 場所:日当たりの良い場所
    • 土壌:深く耕した水はけの良い土壌
    • 水やり:土が乾いたタイミングでたっぷり水を与える
  • 肥料
    • 植え付け時:バランス型の緩効性肥料(窒素:リン酸:カリ=10:10:10など)を施す
    • 追肥:基本的には不要だが、つぼみができる前にリン酸を含む液体肥料を1回追加すると大きな花を咲かせやすい
  • おすすめの使い方
    • 花壇の背景:高性種を使って庭に迫力を演出
    • 寄せ植えやプランター:矮性種を利用してコンパクトに楽しむ
    • 切り花:長期間楽しめるため、室内装飾にも最適

🍃種まきのコツを知りたい方は『種まきの基本|植物を増やすシンプルな方法』をご覧ください。初心者にもわかりやすく、成功のポイントを解説しています。

早めに開花させたい場合

5月中旬以降の定植を目指すなら、ビニール温室での育苗がおすすめです。ビニール温室は屋外・室内どちらでも使えて、北海道の春先の育苗にピッタリ。屋外では風で飛ばされないようにしっかりと固定しておきましょう。

🌱 種まきのタイミング

📅 3月下旬~4月上旬。
発芽適温(15~25℃)を確保できる環境で育苗を開始します。

🌡 温度管理

  • 発芽適温 → 昼間 20~25℃ / 夜間 15℃以上が理想
  • ビニール温室の使い方
    • 暖かい日 → 前面カバーを開けて換気(温度の上がりすぎを防ぐ)
    • 夜間 → カバーを閉める(冷え込みを防ぐ)
  • 夜間の冷え込み対策
    • 育苗トレイを発泡スチロールに入れ、さらにビニールをかけて保温
    • 育苗トレイを室内に移動させるのも効果的(4月中旬までは特に注意)

💡 明るさ

  • 発芽後は日照をしっかり確保。
  • 日当たりの良い窓際やLED植物育成ライトを活用。

💧 水やり

  • 乾燥しすぎると発芽不良になるが、過湿もNG。
  • 表面が乾いたら霧吹きで水を与える。

🌱 育苗トレー vs ポット

  • セルトレイ(25穴・30穴など)
    • 小さな種(センニチコウ、ジニア)向け。
    • 発芽後にポットへ移植が必要。
  • 育苗ポット(7.5cm~9cm)
    • 大きめの種(ヒマワリ、ナスタチウム、ルピナス、マリーゴールド)向け。
    • 直根性の植物(ヒマワリ、ルピナス)は移植を嫌うので最初からポットが◎。

定植時期

📅 5月中旬~6月上旬

  • 遅霜の心配がなくなったら定植。
  • 5月上旬~中旬は昼と夜の寒暖差が大きいため、「順化」して植え付ける
    • 遅くても定植の1週間前から昼間は外に出して夜は室内や温室に戻す。(環境に慣れさせる)

こぼれ種で翌年発芽する一年草

1. コスモス
2. スイートアリッサム
3. ネモフィラ

こぼれ種で翌年も楽しめる!手間いらずで毎年花が咲く嬉しい一年草。

北海道でもこぼれ種で自然と発芽し、翌年も花を楽しめる一年草の中から、特に発芽率が良い種類を紹介します。手間をかけず、毎年花を咲かせたい方にぴったりです。

コスモス

コスモス:発芽率が高く、直まきでも簡単に育てられるため、特に初心者におすすめ。風に揺れる可憐な花が秋の庭を彩ります。※フリー画像(出典:写真AC)
  • 特徴
    • 草丈:60~150cm(品種によって異なる)
    • 秋を象徴する可憐な花姿が魅力で、ピンク、白、赤、オレンジなど多彩な花色
    • こぼれ種で翌年自然に発芽することが多く、一度植えると手間なく毎年楽しめる
    • 北海道では7月下旬から9月に開花
  • 育て方
    • 最初の育て方:苗を購入するか、北海道では5月中旬~6月上旬に種をまいて育てる
    • 場所:日当たりと風通しの良い場所で育てる
    • 土壌:やせた土地でも育つが、水はけの良い土壌が適している
    • 水やり:土が乾いたタイミングで行い、過湿を避ける
    • 支柱:草丈が高くなる品種には支柱を立てて補強
    • 花がら摘み:こまめに行うことで次々に新しい花が咲く
  • 肥料
    • 植え付け時:少量のバランス型肥料を施す
    • 追肥:基本的に不要
  • おすすめの使い方
    • 広い花壇や畑:群生させると圧巻の景観を楽しめる
    • 背景として配置:背の高い品種を花壇の背景に植え、奥行きを演出
    • 切り花:秋のインテリアやフラワーアレンジメントに活用

スイートアリッサム

アリッサム:小さな花が密集して咲き、甘い香りが魅力。花壇の縁取りや寄せ植えに最適です。※フリー画像(出典:写真AC)
  • 特徴
    • 草丈:10~20cm
    • 小さな花が密集して咲き、白、紫、ピンクなど豊富な花色
    • こぼれ種で翌年発芽しやすい
    • 地面を覆うように広がり、寒冷地では初夏から初霜まで咲き続ける
  • 育て方
    • 最初の育て方:苗を購入して植え付けるか、5月中旬~6月上旬に種をまいて育てる
    • 場所:日向から半日陰の場所で育てる
    • 土壌:水はけの良い土壌を好む
    • 水やり:乾燥気味でもよく育つため、土が乾いてから水を与える
    • 管理:触り過ぎると傷むため、切り戻しはボリュームが出すぎた場合にのみ手早く行う。花がら摘みは特に必要なし
  • 肥料
    • 植え付け時:少量のバランス型緩効性肥料(窒素:リン酸:カリ=10:10:10など)を施す
    • 追肥:2週間に1回程度リン酸が多めの液体肥料を与えると花つきが良くなる。アリッサムは肥料をよく吸収するため、定期的に与えることが大切
  • おすすめの使い方
    • 花壇の縁取り:低い草丈が花壇の前面に最適
    • 寄せ植え:鉢植えやコンテナで統一感を演出
    • グラウンドカバー:密集した花が庭全体を彩る

ネモフィラ

ネモフィラ:鮮やかな青い花が特徴で、発芽率が高く、直まきでも育てやすいので初心者にもおすすめ。花壇や寄せ植えを爽やかに彩ります。※フリー画像(出典:写真AC)
  • 特徴
    • 草丈:10~20cm程度
    • 地面を這うように広がり鮮やかな青い花が特徴
    • 北海道では初夏から秋まで咲き続ける
    • こぼれ種で翌年自然に発芽する
  • 育て方
    • 最初の育て方:5月中旬~6月上旬に種をまいて育てる
    • 場所:日向から半日陰の場所で育てる
    • 土壌:水はけが良く、適度に湿り気のある土壌を好む
    • 間引き:発芽後は株間を確保するため適度に間引き、風通しを良くする
    • 水やり:乾燥を嫌うため、土が乾かないよう適度に水を与える
    • 管理:こぼれ種で増やすため、花が終わった後は枯れた花を残しておき、自然に種が地面に落ちるようにする
  • 肥料
    • 植え付け時:少量のバランス型肥料(窒素:リン酸:カリ=10:10:10など)を施す
    • 追肥:基本的に不要だが、花が少なくなった場合はリン酸が多めの液体肥料を少量追加すると良い
  • おすすめの使い方
    • 花壇の前面や寄せ植え:優しい青い花が他の植物と調和
    • 広い場所で群生:青い花の絨毯のような美しい景観を楽しむ

冬季も室内管理できる植物

1. ポーチュラカ
2. マツバギク
3. マツバボタン
4. ポーチュラカ・マツバギク・マツバボタンの特徴と見分け方

冬は室内で管理すればOK!寒い季節も花や緑を楽しめます。

通常は一年草として扱われる植物の中でも、冬季の室内管理が比較的簡単で、翌年も楽しめる植物とその育て方を紹介します。
人工照明を活用すれば、寒さに弱い植物も上手に越冬でき、花や緑を長く楽しむことができます。人工照明についての詳細は『ガーデニングの基礎ー②植物と光合成』をご覧ください。

ポーチュラカ

ポーチュラカ:暑さや乾燥に強い植物。夏は屋外で元気に咲き、冬季は室内管理で越冬でき、カラフルな花を翌年も楽しめます。※フリー画像(出典:写真AC)
  • 特徴
    • 草丈:10~20cm程度
    • 肉厚な葉とカラフルな花が特徴
    • 暑さや乾燥に非常に強く、一年草として扱われることが多い
    • 地面を這うように横に広がる性質
    • 冬季に室内で管理することで多年草として楽しむことができる
  • 育て方
    • 苗からが主流、種まきは難易度高め
    • 夏季:屋外の日当たりの良い場所で育てる(地植えまたは鉢植え)
    • 冬季:室内の明るい場所で管理し、最低温度を10℃以上に保つ。
    • 水やり:乾燥に強いため控えめに行い、土が完全に乾いてから水を与える
  • 肥料
    • 植え付け時:少量のバランス型肥料(窒素:リン酸:カリ=10:10:10など)を施す
    • 追肥:成長期には2~3週間に1回、リン酸が多めの液体肥料を与えると花付きが良くなる
    • 冬季:完全休眠はしないため、少量の液体肥料を月に1回程度与えると花や葉の維持が可能
  • おすすめの使い方
    • 花壇や鉢植え:カラフルな花で庭やベランダを彩る
    • ハンギングバスケット:横に広がる性質を活かして立体感を演出
    • グラウンドカバー:広がる性質で隙間を埋める
  • 人工照明について
    • 必要性:ポーチュラカは強い日光を好み、また、完全な休眠には入らず、光が不足すると弱るため、室内で育てる際は植物用LEDライトや蛍光灯を使うと効果的
    • 冬季のルクス値:5,000~10,000ルクス
    • 冬季のルーメン値:3,000~5,000ルーメン
    • 照射時間:12~16時間程度/日

マツバギク

マツバギク:多肉質の葉が乾燥にも強く、横に広がる性質が特徴。夏は地面を鮮やかに彩り、冬季は休眠するため、室内管理も比較的簡単で翌年も楽しめます。※フリー画像(出典:写真AC)
  • 特徴
    • 草丈:10~15cm
    • 多肉質の葉と鮮やかな花が特徴
    • 地面を覆うように横に広がる性質
    • 冬季は室内管理が可能で翌年も楽しめる
  • 育て方
    • 苗から育てるのが一般的、種はほとんど流通が無い
    • 夏季:屋外の日当たりと水はけの良い場所を好む
    • 冬季:室内の明るい場所で管理し、10℃以上を保つ
    • 水やり:乾燥に強いため控えめにし、土が完全に乾いてから水を与える
    • 管理:過湿を避け、特に冬季は湿度が高くならないよう注意する
  • 肥料
    • 少量のバランス型緩効性肥料(例:窒素:リン酸:カリ=10:10:10など)を施す
    • 追肥:成長期(春~夏)に月に1回程度、リン酸が多めの液体肥料を与えると花付きが良くなる
    • 冬季:休眠期に入るので肥料は与えない
  • おすすめの使い方
    • 庭の縁取り:低い草丈と横に広がる性質を活かし、花壇や小道の縁に植えると明るい彩りを演出
    • 鉢植え:コンパクトなサイズで育てやすく、テラスやベランダで楽しむのに最適
    • ロックガーデン:石や岩の間に植えると、自然な雰囲気と花の鮮やかさが調和するデザインに
    • 地面の隙間埋め:広がる性質を活かして、地面の空いたスペースや庭の雑草防止にも利用
  • 人工照明について
    • 必要性:マツバギクは冬季は休眠期に入るため、日光量を補う程度の人工照明で十分
    • 冬季のルクス値:2,000~4,000ルクス
    • 冬季のルーメン値:1,500~3,000ルーメン
    • 注意点:休眠期に過剰な光はストレスになるため、やさしい光を保つのがポイント
    • 照射時間:8~10時間/日

マツバボタン

マツバボタン(画像は八重咲き品種):細長い葉と鮮やかなものから淡いパステルカラーまで多彩な花色が特徴。暑さや乾燥に強く、花壇や鉢植えで元気に育ちます。冬季は室内管理で越冬も可能です。※フリー画像(出典:写真AC)
  • 特徴
    • 草丈:15~25cm程度
    • 細長い葉と明るくバリエーション豊かな花色が特徴
    • 八重咲、一重咲がある
    • 横に広がる性質
    • 冬季に室内で管理することで翌年も楽しむことができる
  • 育て方
    • 苗から育てるのが一般的、種まきからでも比較的簡単に育てらる
    • 夏季:屋外の日当たりと水はけの良い場所で育てる
    • 冬季:室内の明るい場所で管理し、温度を10℃以上に保つ
    • 水やり:暑さや乾燥に強いため控えめにし、土が乾いたタイミングで与える
  • 肥料
    • 植え付け時:少量のバランス型緩効性肥料(例:窒素:リン酸:カリ=10:10:10など)を施す
    • 追肥:成長期には2週間に1回程度、リン酸が多めの液体肥料を与えると花付きが良くなる
    • 冬季:完全休眠には入らないため、様子を見ながら月に1回程度、少量の液体肥料を与えると健康を維持しやすい
  • おすすめの使い方
    • 鉢植えやハンギング:色とりどりの花を活かして玄関やバルコニーを彩る
    • 寄せ植え:明るい花色を組み合わせて、華やかな空間を演出
    • 八重咲き:豪華さを求める花壇や鉢植えに
    • 一重咲き:自然な雰囲気を活かしたい場合や、グラウンドカバーとして
  • 人工照明について
    • 必要性:マツバボタンもポーチュラカと同様に、明るい日光を好むため、室内では植物用LEDライトや蛍光灯を使って光を補うと良い
    • 冬季のルクス値:5,000~10,000ルクス
    • 冬季のルーメン値:3,000~5,000ルーメン
    • 照射時間:12~16時間/日

ポーチュラカ・マツバギク・マツバボタンの特徴と見分け方

ポーチュラカ、マツバギク、マツバボタンは、「見た目」や「名前」「性質」が似ているため、混同されることが多い植物です。しかし、それぞれ異なる特徴を持っています。

混同されやすい理由

  1. 似たような外観:いずれも多肉質の葉を持ち、鮮やかな花を咲かせる。
  2. 性質が共通:暑さや乾燥に強い点が共通している。
  3. 名前の印象:名前に「マツバ」や「ボタン」が含まれるため、混乱しやすい。

それぞれの特徴と違い

葉の形
  • ポーチュラカ:丸みを帯びた多肉質の葉。
  • マツバギク:厚みがあり多肉質の葉。
  • マツバボタン:マツバギクの葉を細長くしたような多肉質の葉で松の葉に似る。
花の形状と色
  • ポーチュラカ:花びらは丸みがあり、パステル系や控えめな色合いから派手な色まで多彩。一重咲きが一般的だが、八重咲き品種もある。
  • マツバギク:花びらは細長く、鮮やかで派手なものが主流。2024年12月現在、八重咲き品種は存在しない。
  • マツバボタン:花びらは丸みがあり、ポーチュラカに似ているが、より柔らかく繊細で軽やかな印象。一重咲きと八重咲きがあり、鮮やかな色合いから淡いパステルカラーまで幅広いバリエーションを持つ。
花の咲き方
  • ポーチュラカ:朝から昼にかけて花が咲き、夕方にしぼむ一日花。
  • マツバギク:花が一日花ではなく、咲いた後もしばらく持続する。
  • マツバボタン:朝から昼にかけて花が咲き、夕方にしぼむ一日花。

🍃それぞれ育ててみると、明確な違いがすぐに分かります(^_-)-☆
次は、一年草を使った組み合わせを見てみましょう!

配色バランスを活かした組み合わせ

1. 温かみのあるカラフルな組み合わせ
2. クールトーンで落ち着いた組み合わせ
3. ナチュラルな暖色系の組み合わせ
4. 上品でエレガントな組み合わせ
5. エネルギッシュで夏らしい組み合わせ
6. モノクローム風のシンプルな組み合わせ

ここで紹介した一年草のみを使ったレイアウト例をご紹介します!

一年草だけを使った組み合わせは、短期間で華やかな庭を作りたいときに最適です。種類が豊富で、色や形の自由な組み合わせを楽しむことができます。季節ごとに異なるテーマで庭をデザインできるのも一年草ならではの魅力です。

温かみのあるカラフルな組み合わせ

  • 使用する植物:マリーゴールド(オレンジ・黄色)、サルビア(赤)、千日紅(ピンク・白)、ナスタチウム(オレンジ・赤)。
  • 配色バランス:オレンジ・赤を中心に温かみを出し、ピンクや白で柔らかさをプラス。
  • 配置のポイント:背の高いサルビアを後方に配置し、マリーゴールドや千日紅を中間に、ナスタチウムを前景やグラウンドカバーに使用。

クールトーンで落ち着いた組み合わせ

  • 使用する植物:ネモフィラ(青)、アリッサム(白・紫)、ポーチュラカ(ピンク・黄色)、ジニア(紫・白)。
  • 配色バランス:青と白を基調に、紫やピンクでアクセントを加える。
  • 配置のポイント:ネモフィラを前景に広げ、ジニアを中間に配置。ポーチュラカを周囲に散らして自然な広がりを演出。

ナチュラルな暖色系の組み合わせ

  • 使用する植物:ケイトウ(黄色・赤)、ヒマワリ(黄色)、ジニア(オレンジ・赤)、コスモス(ピンク・白)。
  • 配色バランス:黄色とオレンジを中心に、ピンクや白で柔らかさをプラス。
  • 配置のポイント:ヒマワリを背景に、ケイトウとジニアを中景、コスモスを手前に配置。

上品でエレガントな組み合わせ

  • 使用する植物:ベゴニア(ピンク・白)、キンギョソウ(白・ピンク・黄色)、アリッサム(紫・白)、千日紅(赤)。
  • 配色バランス:白を基調にピンクと紫を加え、優雅な雰囲気を演出。
  • 配置のポイント:キンギョソウを背景に、ベゴニアを中景、アリッサムと千日紅を前景に配置。

エネルギッシュで夏らしい組み合わせ

  • 使用する植物:ヒマワリ(黄色)、ポーチュラカ(赤・ピンク)、ナスタチウム(オレンジ・黄色)、マリーゴールド(オレンジ・黄色)。
  • 配色バランス:黄色とオレンジを中心に、赤やピンクで活気を加える。
  • 配置のポイント:ヒマワリを背景に、ナスタチウムとマリーゴールドを中景に、ポーチュラカを前景に配置。

モノクローム風のシンプルな組み合わせ

  • 使用する植物:アリッサム(白)、マツバボタン(白・黄色)、コスモス(白)、マツバギク(薄紫・白)。
  • 配色バランス:白を基調に黄色や薄紫をアクセントとして加える。
  • 配置のポイント:コスモスを後方に、アリッサムとマツバギクを前景に、マツバボタンで空間を埋める。

多年草・宿根草との組み合わせ

1. 温かみのある花壇
2. 夏の爽やかな涼感ある花壇
3. 高低差を活かした立体的な花壇
4. 優雅でナチュラルな花壇
5. カジュアルで明るい花壇
6. 夏から秋に映える季節感のある花壇

ここで紹介した一年草と多年草・宿根草との組み合わせ例をご紹介します!

一年草の豊かな色彩と多年草・宿根草の安定感を組み合わせることで、長期間美しい庭を楽しむことが可能です。多年草・宿根草については『北海道で育てる多年草・宿根草の選び方と買い方『冬越しに強い品種』を見つけよう』を参考にしてください。

温かみのある花壇

使用する植物

  • 一年草:マリーゴールド(オレンジ・黄色)、千日紅(ピンク・白)、ナスタチウム(オレンジ・赤)
  • 多年草・宿根草:エキナセア(ピンク・オレンジ)、ラベンダー(紫)
  • 特徴:オレンジや黄色を基調に、ピンクや紫を加えて暖かみと深みを演出。
  • 配置のポイント:エキナセアとラベンダーを後方に配置し、マリーゴールドや千日紅を中景に、ナスタチウムを前景に広げます。

夏の爽やかな涼感ある花壇

使用する植物

  • 一年草:ネモフィラ(青)、アリッサム(白・紫)、ポーチュラカ(ピンク・黄色)
  • 多年草・宿根草:宿根アスター(青・紫)、エリゲロン(白)
  • 特徴:青や白を中心に、少しのピンクや黄色で明るさを加えた爽やかな印象。
  • 配置のポイント:宿根アスターを背景にし、ネモフィラやアリッサムを中景に、ポーチュラカを前景に低く広げる。

高低差を活かした立体的な花壇

使用する植物

  • 一年草:サルビア(赤・紫)、ジニア(オレンジ・ピンク)、ヒマワリ(黄色)
  • 多年草・宿根草:ルピナス(紫・白・ピンク)、シレネ(白)
  • 特徴:背の高い植物を後方に配置し、階層的に配置することで立体感を演出。
  • 配置のポイント:ヒマワリとルピナスを後方に、サルビアとジニアを中景に、シレネを前景に配置。

優雅でナチュラルな花壇

使用する植物

  • 一年草:ベゴニア(ピンク・白)、ケイトウ(黄色・赤)、コスモス(ピンク・白)
  • 多年草・宿根草:サンギネウム(アケボノフウロ)(ピンク)、エキナセア(ピンク・白)
  • 特徴:ピンクや白を中心に、柔らかく優雅な雰囲気を演出。
  • 配置のポイント:エキナセアを背景に、コスモスを中景に、サンギネウムやベゴニアを前景に配置。ケイトウをアクセントとして配置。

カジュアルで明るい花壇

使用する植物

  • 一年草:マツバギク(ピンク・白)、マツバボタン(オレンジ・赤)、ポーチュラカ(ピンク・黄色)
  • 多年草・宿根草:エリゲロン(白・ピンク)、ラベンダー(紫)
  • 特徴:鮮やかな色合いでカジュアルな雰囲気を作り、明るく親しみやすい花壇を演出。
  • 配置のポイント:ラベンダーを背景に、エリゲロンを中景に、ポーチュラカやマツバボタンを前景に広げます。

夏から秋に映える季節感のある花壇

使用する植物

  • 一年草:ヒマワリ(黄色)、コスモス(ピンク・白)、ナスタチウム(オレンジ)
  • 多年草・宿根草:宿根アスター(青・紫)、シレネ(白)
  • 特徴:夏から秋の季節感を意識し、黄色とピンクを基調に落ち着いた色合いを加えます。
  • 配置のポイント:ヒマワリと宿根アスターを後方に、コスモスを中景に、ナスタチウムとシレネを前景に配置。

Q&A|一年草の選び方と育て方の疑問

「一年草」に関する「よくある質問と解決策」を以下にまとめました。

一年草とは何ですか?多年草や宿根草との違いは?

A. 一年草は1年の間に種まきから開花、結実を終える植物です。多年草や宿根草は翌年以降も成長を続けます。
👉詳しくは、[一年草とは]で解説しています。

Q1: 初心者でも育てやすい一年草はどれですか?

A. カリブラコア、ナスタチウム、コスモスなどが育てやすいです。苗から育てる、種まき、こぼれ種で増えるなど挑戦してみたい方法でやってみてください。
👉[苗から育てる一年草]
👉[種から育てる一年草]
👉[こぼれ種で翌年発芽する一年草] で解説しています。

Q2: 一年草だけで作る花壇でおすすめの組み合わせ例はありますか?

A. 暖色系や涼しげな青白系など、配色バランスを意識した組み合わせがおすすめです。
👉詳しくは、[配色バランスを活かした組み合わせ]で解説しています。

Q3:多年草や宿根草と一年草を組み合わせる際、気を付けるべきポイントは?

A. 花期や草丈を考え、一年草は隙間を埋める役割で使うと良いです。
👉詳しくは、[多年草・宿根草との組み合わせ]で解説しています。

Q4:一年草がうまく発芽しない原因と対策は?

A. 発芽しない主な原因と対策は以下の通りです。

  • 原因:種まきが早すぎる(地温が低い)。
  • 対策:北海道では5月中旬以降に種まきをする。
  • 原因:種を深くまきすぎる。
  • 対策:種の大きさに応じて適切な深さ(種の直径の2~3倍)でまく。
  • 原因:乾燥しすぎ。
  • 対策:種まき後は土が乾かないよう注意し、水やりを適度に行う。

Q5:花が咲かない、または咲きが悪い場合の原因は?

A. 花が咲かない原因には以下が考えられます。

  • 原因:肥料が多すぎて葉ばかり茂る。
  • 対策:肥料は控えめにし、リン酸が多い肥料を使う。
  • 原因:日照不足。
  • 対策:日当たりの良い場所に移動する。
  • 原因:病害虫被害。
  • 対策:葉の裏などを確認し、害虫を駆除する。殺虫剤や天然由来の対策を使用する。

まとめ|一年草で彩る庭づくり

一年草は、短期間で庭を華やかに彩る魅力的な植物です。北海道の気候を考慮した選び方や育て方を意識することで、初夏から秋まで美しい花を楽しむことができます。

一年草の特徴を活かす:一年草は、花期が長く種類が豊富です。ガーデニング初心者でも挑戦しやすい植物が多く、苗から育てる方法や種から育てる方法があります。
➡ 詳しくは一年草とは

庭や花壇に合った種類を選ぶ:植える場所の日当たりや風通しを考慮し、環境に合った種類を選びましょう。初心者は苗から育てると簡単です。
苗から育てる一年草
種から育てる一年草
こぼれ種で翌年発芽する一年草
冬季も室内管理できる植物

配色バランスや組み合わせを工夫する:花壇を華やかにするために、一年草同士や多年草との組み合わせを工夫するのもポイントです。色や高さ、開花時期を考慮したデザインで、奥行きや調和のある庭づくりが楽しめます。
➡ 詳しくは配色バランスを活かした組み合わせ多年草・宿根草との組み合わせ

基本的な育て方を押さえる:北海道では5月下旬から6月上旬の地温が上がる時期に植え付けや種まきを行うのが適期です。日照や水やり、肥料管理を適切に行うことで、花を長期間楽しめます。
➡ 詳しくはQ&A|一年草の選び方と育て方の疑問

一年草の魅力はその手軽さと華やかさにあります。この記事でご紹介したポイントを活かし、色とりどりの一年草を使った庭づくりを楽しんでください!