北海道はガーデニングに最適な環境かもしれない

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イントロダクション用デザイン画像 こんにちは!道東在住のガーデナー、kikoriです。このコラムでは、北海道ならではの暮らしや、私の日々の発見をお伝えしていきます。ガーデニングを中心にしながらも、たまにはちょっと違う話題にも触れるかもしれません。 第一回目のテーマは、北海道と本州でのガーデニングの違いについてお話したいと思います。コーヒー片手に、ゆっくり楽しんでいただけたら嬉しいです!
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本州は秋に、北海道は春に|本州と北海道でのガーデニングの違い

私が北海道に引っ越してガーデニングを再開してから、最初に面白いと思ったのは、本州で当たり前だったことが、こちらでは通用しない場面があるということでした。

北海道に移住して気づいた「驚き」いや「衝撃」と「楽しさ」を、お話ししたいと思います!

まず1つ目は、本州と北海道では「種まきや苗の植え付けのタイミング」が全然違ったことです。

例えば、本州では秋に種をまいて育てる「秋まき一年草」が一般的ですが、北海道では「春まき一年草」または「多年草」として育てるのが普通なんです。これ、初めて知ったときは驚きを超えて衝撃でした(笑)。

パンジーやビオラが良い例ですね。本州では、花の少ない秋冬の間に苗を買って、庭を彩るのが定番なんです。12月から3月、あるいは春の終わり頃まで、どこのお宅でも元気に咲いているのをよく見かけます。ですが、5月以降の暑さには耐えきれず、初夏には枯れてしまいます。これが本州のパターンです。

でも、北海道では、パンジーやビオラの苗は春に買って植えるのが普通です。春といっても、北海道ではガーデニングが本格化するGW頃です。近年では秋に植える方もいるみたいですが、ほとんどの方は春(GW頃)からです。しかも、北海道では夏も元気に咲き続けているんですよ!

初めての夏、私は「まだ咲いてる!?なんで???」

本州ではパンジーやビオラは夏越しできないことが常識だったので、本当に驚きました。慣れるまでは「いつ枯れるんだろう?」とずっと観察していたくらいです(笑)。

ところがどっこい枯れません(笑)。多年草ではないですかー!!(驚)

北海道ガーデナーさんにとっては当たり前のことかもしれません。でも、本州ガーデナーだった私にとっては、多年草であることが、本当に衝撃的だったのです。

よく考えてみれば、気温が違うのだから、当たり前かもしれませんが、同じ日本に住んでいて、こんなにも違うことに、とっても驚きました。すごく面白いですね。北海道の涼しい夏は、私にとっても超快適ですが、植物たちにとっても快適なんだろうなと実感しました。

ガーデニングの常識が場所によってこんなに変わるなんて、本当に奥が深いですね。

北海道ガーデニングには、まだまだ発見がたくさんあります!例えば、チューリップが驚くほど長く楽しめることにも感動しました。次の記事では、そのお話をしますね!

北海道でチューリップが長く楽しめる理由

チューリップに関しても、本州と北海道では大きな違いがありました。私が本州に住んでいた頃、チューリップの開花は3月下旬から4月上旬くらいでした。

でも4月といえば、肌寒い日もあれば、「これが春?」と思うくらい暑い日もあるんです。汗ばむほどの暑い日が続くと、チューリップの花が一気にダメになってしまうんです。

さらに、本州の4月は雨が多い時期でもあります。桜が満開を迎える時期でもあり、入学式と重なる頃なので、「雨で桜が散りませんように…。」と、多くの方が祈っているくらい、本当に雨が多いのです。

暑さと雨のせいでチューリップの花も短命に終わってしまうことが多かったです。せっかく秋に球根を植えたのに、花が一週間持たないことは珍しくないんです。花が一週間持たないなんて悲しすぎる…。秋に球根を植えるのが申し訳ないくらいでした。

北海道では早くて3月下旬から芽を出し、4月中旬から5月初めにかけて次々と開花しますよね。しかも、雨が少なく気温も低いので、花が長く楽しめるんです!これを知ったときは感動しましたね。「これは嬉しい!」と、その年の秋に、チューリップの球根を勢いで100球も植えてしまいました(笑)。

さらに嬉しいのが、品種によって開花時期が少しずつ異なること。これのおかげで、1か月以上もチューリップを楽しむことができるんです。本州にいた頃には想像もできなかった贅沢な楽しみ方です。北海道の気候に感謝するとともに、これからもっといろいろな品種を試してみたいと思いました。

北海道ガーデニングには、まだまだ発見がたくさんあります!次は、人も植物も住みやすい北海道の環境が、植物にとっても良いんだ!と感動したお話をしますね。

人も植物も住みやすい|高温多湿が苦手な植物に最適な北海道

北海道に引っ越してきて、まず驚いたのが湿度の低さと気温の低さ。特に夏!「なんて住みやすいんだろう!」と感動しました。

私は高温多湿が苦手です。そして、私と同じく高温多湿が苦手な草花もたくさんあるんです。たとえば、ラベンダーやインパチェンス、さらにはデルフィニウムなんかは、本州では、湿気や暑さでぐったりしてしまいがちで、少し難易度が高いのですが、乾燥していて冷涼な北海道では、うまく育てられるではないですか!(驚)

実際、種から育てたラベンダーは、ぐったりするどころか、むしろ、北海道の夏にグングン育ち、背丈が倍以上になり、花もたくさんつけてくれました。「ラベンダーって、こんなに大きく育つんだ!?」とすごく感動しました。「北海道の夏、凄すぎる!」

北海道に引っ越して来る前は、「クーラーが要らないなんてあり得ない!」と心底疑っていましたが、本当に要らないんですね(笑)。まあ、近年は猛暑日もあるのでクーラーは設置していますが、夜なんて涼しいを通り越して寒いぐらいですよね。寒くて窓を閉めて寝ている日も多いです。

夜に窓を開けて寝られる、窓を閉めてクーラーも要らないなんて、本州の人間には到底、考えられないのですが、本当に涼しくて熱帯夜は、せいぜい3日です。それでも冷風機や扇風機で対応できるレベルです。本州では扇風機なんて、ほとんど意味をなさないのに(笑)。

夜が涼しいおかげで、植物たちもぐっすり休めるんでしょうね。日中の元気さが全然違います。本州では育てるのが難しかった植物たちも、北海道ならうまく育てられるので、本当に嬉しい環境だなと思います。

北海道の人が海水浴をあまりしない理由も、今ではよく分かります(笑)。同じ日本なのに、こんな快適な気候があるなんて、本州から移住した私にとっては驚きの連続です!

そんな素晴らしい環境であると気付いたことで、私は北海道でのガーデニングに新たな挑戦をしてみようと決意しました。次にお話しするのは、私が持っていた『先入観を捨てて』見えてきた、寒冷地ガーデニングの魅力についてです。

先入観を捨てて|寒冷地ガーデニングへの挑戦と魅力

私は北海道に引っ越してきたとき、「寒冷地のガーデニングは難しい。」という先入観を持っていました。

「北国であること」「マリーゴールドとサルビアが主であること」「早々と苗を植えて驚かれたこと」などがそう思ってしまった理由かなと思います。

北海道に引っ越してきたばかりの頃、北海道ではいつどんな草花を植えたら良いのか育つのか、右も左も分からなかったとき、「パンジーは、寒い時期の花だから大丈夫だろう」と思って4月に苗を買って植えたときのことです。

ご近所さんから「もう植えてるの?早いんじゃない?」と驚かれたのです。その時、「あ!やっぱりダメだったか?GW以降がガーデニングシーズンなのに、こんな時期に、もう花を植えて、kikoriさんは変な人だと思われたかもしれない」と心配になりました(笑)。

でも、冬の寒さが厳しい北海道でも、雪の下で越冬できる草花はたくさんあります。パンジーなんて、秋に植えても良いし春に植えても良いし、種まきしても楽しめるスペシャルなお花なんです!

本州では、一年草として扱われていた植物が、北海道では多年草化することも珍しくありません。
管理人が実際に北海道で育てた植物たちの中で多年草化した植物のひとつに
👉 デージー・タッソー・ストロベリー&クリーム があります。

近年の猛暑や酷暑の影響で、本州でのガーデニングはどんどん厳しくなっています。その一方で、北海道は気温が上昇してきているものの、今後、北海道は、どんどん「ガーデニングに最適な環境になるかもしれない!」と私は思っています。これは、本州でのガーデニング経験があったからこそ気付けたことかもしれませんね。ありがたやありがたや。

そしてそれは、これから先、北海道が「ガーデニングに最適な場所」として注目される可能性を示唆している?私はそう期待しています(笑)。

私と同じように「寒冷地のガーデニングは難しい」と思っている北国の方は多いのではないでしょうか。でも、実際に北海道で植物を育ててみると、「北海道はガーデニングに適した環境だ」とその魅力に気づくことができるはずです!

いやあ~。北海道、最高です。

これからも、この素晴らしい環境でガーデニングを楽しみつつ、どんな植物が驚くほど元気に育つのか試してみたいと思います。そして、この楽しさが、北海道などの寒冷地で多くの方がガーデニングを始めるきっかけやヒントになれば嬉しいです。

『寒冷地は難しい』なんて先入観、捨ててみたら面白い発見が待っていますよ!一緒に楽しみましょう~!

👉 本記事のようなガーデニングに関する気づきや体験は、「ガーデニングのあれこれ」のカテゴリーにまとめています。