北海道で育てる多年草・宿根草の選び方と買い方『冬越しに強い品種』を見つけよう

イントロダクション用デザイン画像 多年草・宿根草の中には、北海道だからこそ魅力を発揮するものがあります。涼しい夏は花や葉をより鮮やかに引き立て、雪に覆われる冬は植物を守りながら次の季節への力を蓄えます。この記事では、北海道の環境にぴったりの多年草・宿根草を選ぶポイントや購入時のコツ、さらにおすすめの種類をご紹介します。

多年草・宿根草とは

  • 多年草とは、同じ株が数年以上にわたって生育し、毎年花や葉を楽しめる植物の総称です。多年草の中には、気候や品種によって地上部が枯れずに成長を続けるものも含まれます。
  • 宿根草とは、多年草の一種で、毎年冬になると地上部が枯れますが、地下にある根や球根が翌年に新芽を出し、再び成長する植物です。宿根草は特に寒冷地で重宝される植物であり、春になると力強く再生する姿が特徴的です。

一度庭に植えた多年草や宿根草は、毎年繰り返し花を咲かせるため、長期間にわたって庭を彩ることができ、コストパフォーマンスに優れています。寒冷地で元気に育つ多年草・宿根草は、庭のデザインを長期的に楽しむための理想的な選択肢です。

多年草・宿根草が手に入らない…?

多年草・宿根草は、なん百と種類があります。でも、欲しい時に苗が見つからないことってありませんか?その理由をお話します。

なぜ欲しい時に手に入らないのか?

  • 販売時期が限られている:多くの園芸店やホームセンターでは、春のガーデニングシーズンや秋の植え付けシーズンに合わせて苗を販売します。これ以外の時期は品揃えが少なく、欲しい多年草・宿根草が見つからないことが多いです。
  • 人気の品種はすぐに売り切れる:特に人気のある多年草・宿根草は、シーズンの始めに販売開始と同時に売り切れてしまうことがあります。
  • 地上部が無い状態:多年草・宿根草は、地上部が無い状態で販売されていることがあり、目に留まりにくかったり、成長後のイメージが湧きづらく、特に初心者は、買わずに帰ってしまうことがあります。
🌱 地上部が無い状態でも購入できるよう、あらかじめネットなどで情報収集してからお店に出向き、気に入った苗を見つけたら、早めに購入するのがポイントです。

多年草・宿根草の選び方のポイント

1. 耐寒性のチェック
2. 日照条件に合った植物を選ぶ
3. 庭のデザインに合わせた選び方
4. 成長の速さや管理のしやすさを考慮
5. 購入時の苗の状態に注意

多年草・宿根草を選ぶ際には、いくつかの重要なポイントを考慮することで、庭の環境に合った植物を見つけることができます。ここでは、北海道の気候に特化した選び方を中心にご紹介します。

耐寒性のチェック

  • 北海道の冬は厳しいため、耐寒性の高い多年草・宿根草を選ぶことが重要です。
  • 購入時にタグやラベルを確認し、耐寒ゾーン(ハーディネスゾーン)に「3~5」などの表示があるものを選ぶと安心です。

日照条件に合った植物を選ぶ

  • 日向に適した多年草・宿根草:日当たりが良い場所に植える場合は、日光を好む多年草・宿根草を選びましょう。例えば、「サンギネウム」や「エキナセア」などが適しています。
  • 日陰に適した多年草・宿根草:日陰が多い場所には、耐陰性の高い種類を選びます。「ギボウシ」や「イワヤツデ」は特に耐陰性が高いです。

庭のデザインに合わせた選び方

  • 高さや広がりを考慮:背丈が高い種類は背景に、低い種類は前面に植えるなど、庭のレイアウトに合わせて選びましょう。
  • 背丈が高い植物:フロックスやタチアオイ、ルドベキアなどがあり、庭に立体感を加えることができます。
  • 色彩を意識した組み合わせ:開花時期や花の色を考慮し、四季折々の変化を楽しめるような色彩のバランスを取ると、より美しい庭になります。

成長の速さや管理のしやすさを考慮

  • 多年草・宿根草の中には成長が速く、短期間で庭を覆うものもありますが、そうした植物はスペースが必要だったり、管理が大変な場合があります。
  • 初心者には手間のかからない種類(例:ギボウシやアストランティア)が適しています。

購入時の苗の状態に注意

  • 健康な苗を選ぶために、購入時には葉の色が鮮やかで病害虫が見られないもの、根が詰まりすぎていないものをチェックしましょう。
  • 根の部分がぐらつかず、しっかりしているものを選ぶと安心です。
🌱 まとめ:多年草・宿根草を選ぶ際は、耐寒性や日照条件、土壌の適応性を確認し、庭の環境に合った種類を選びましょう。また、背丈や花の色、成長スピードを考慮して庭全体のデザインに合う植物を選ぶことが成功の鍵です。健康な苗を購入することで、育てやすさが格段に向上します。

多年草・宿根草を購入する際のポイント

1. 健康な苗を見つけるためのポイント
2. 購入するタイミングを考える
3. 購入場所の選び方
4. 宿根草のセールやキャンペーンを利用する
5. 植え付け前の準備と購入後の取り扱い
6. 冷蔵保存されている苗について

多年草・宿根草を購入する際には、いくつかのポイントを押さえておくことで、元気に育つ苗を手に入れることができます。

健康な苗を見つけるためのポイント

  • 葉の色と状態を確認する:葉が鮮やかな緑色で、シミや黄変がないかをチェックしましょう。病害虫に侵されていない苗を選ぶことが大切です。
  • 根の状態を確認する:ポットの底から根が飛び出していないか確認します。根が詰まりすぎている場合は根詰まりを起こしている可能性があるので注意しましょう。
  • 幹や茎のしっかりとしたものを選ぶ:茎が太くてしっかりしている苗は、健康で育ちやすい兆候です。

購入するタイミングを考える

  • 春の新苗と秋のセール:多年草・宿根草の苗は春に出回る新苗と、秋のセールで出る苗が主です。秋のセールでは、お買い得な価格で苗が手に入ることもありますが、寒冷地では冬越しの準備が必要です。
  • 開花直後の苗は避ける:開花直後の苗は疲れている可能性が高いため、開花前または開花中の苗を選ぶのが良いです。

購入場所の選び方

  • 園芸店やホームセンター
    • 直接苗を確認して購入できるため、健康な苗を選びやすいです。地域の気候に合った植物が取り扱われていることが多いので安心感があります。
    • 地元で評判の良い園芸店は、健康な苗を提供することが多く、アドバイスももらいやすいです。
  • オンラインショップ
    • インターネットで購入する場合、選択肢が豊富で珍しい種類の多年草・宿根草も手に入ります。
    • 口コミやレビューを確認し、評判の良い店舗から購入しましょう。
    • 返品や交換ポリシーが明確なショップを選ぶのも安心です。

宿根草のセールやキャンペーンを利用する

  • 季節ごとのセールを活用:春や秋の園芸シーズンにはセールが行われることが多いので、上手に活用するとお得に宿根草を手に入れられます。
  • まとめ買い割引や送料無料キャンペーン:オンラインショップでは、複数購入時の割引や送料無料の特典を利用することでコストを抑えることができます。

植え付け前の準備と購入後の取り扱い

  • 植え付け前の土壌準備:購入した宿根草を植える前に、植え付け場所の土壌を適切に改良しておくことで、根付きが良くなります。必要に応じて堆肥や腐葉土を混ぜて、排水性の良い土を作りましょう。
  • 苗を購入したらすぐに植え付けの準備をする:苗が乾燥しないように注意し、できるだけ早く植え付けを行いましょう。もし植え付けが遅れる場合は、日陰で涼しい場所に置いておきます。

冷蔵保存されている苗について

多年草・宿根草の中には、冷蔵保存された状態で販売される苗や球根があります。これらは適切な管理のもとで保存されているため、購入後の扱い方が重要になります。

  • 冷蔵保存の目的
    冷蔵保存された苗は、発芽や成長を一時的に遅らせるための処理が施されています。これにより、植え付け時期に合わせた販売が可能になります。
  • 購入時のポイント
    • ラベルに保存温度や植え付け時期が記載されていることが多いため、必ず確認しましょう。
    • 冷蔵保存の状態から出してすぐに植え付ける場合、温度変化が急激でないよう注意することが大切です。
  • 植え付け前の準備
    • 冷蔵から出した苗や球根は、すぐに日光の下に置くのではなく、半日陰の涼しい場所で数日慣らしてから植え付けを行うと、環境への適応がスムーズになります。
    • 必要に応じて水を与え、乾燥を防ぎます。特に球根類は乾燥すると成長が阻害されるため注意が必要です。
  • 冷蔵保存苗のメリットと注意点
    • メリット: 冷蔵保存された苗は、購入者が適切な時期に植え付けできる柔軟性を提供します。特に春先や秋の気温が適切なタイミングで植え付けるのに便利です。
    • 注意点: 長期間冷蔵保存された苗は、植え付け後の成長がやや遅れる場合があります。植え付け時の土壌や水やり環境を整えてサポートしましょう。
🌱 コツ: 冷蔵保存された苗は、正しい植え付け時期と適切な環境で管理すれば、十分に健康な成長を見せてくれます。購入後はなるべく早めに植え付けることを心がけましょう。

おすすめの多年草・宿根草

1. 日向向き
2. 日陰向き

北海道の厳しい冬を乗り越え、毎年美しい花を咲かせる多年草・宿根草は、ガーデニングに欠かせない存在です。ここでは、北海道の気候に適したおすすめの宿根草をいくつかご紹介します。

日向向き:北海道の庭に取り入れたい美しい植物たち

サンギネウム(アケボノフウロ)

サンギネウム(アケボノフウロ):鮮やかなピンクから紫色の花が庭を彩る耐寒性宿根草。北海道の庭にも適応し、初夏から秋まで長く楽しめます。※フリー画像(出典:写真AC)
  • 特徴:サンギネウムは和名でアケボノフウロとも呼ばれ、鮮やかなピンクや紫色の花を咲かせる多年草です。花径は3~4cmほどで、繊細な見た目が魅力的です。葉も紅葉するため、秋にも美しい色合いを楽しめます。
  • 育て方:耐寒性が非常に高く、北海道の寒冷地でも問題なく育てることができます。日向から半日陰を好み、水はけの良い土壌で育てると元気に成長します。
  • おすすめの使い方:広がりやすく、グラウンドカバーとして庭の縁取りや花壇の前景にぴったりです。寄せ植えにも適しており、他の植物と組み合わせることで季節ごとの変化を楽しめます。

ラベンダー

ラベンダー:爽やかな香りと紫の花穂が魅力的なハーブ。北海道の涼しい気候で美しく育ち、庭やドライフラワーとしても楽しめます。※フリー画像(出典:写真AC)
  • 特徴:紫色の花と香りが魅力のラベンダーは、北海道の冷涼な気候によく適応します。乾燥気味の環境を好み、日当たりの良い場所で育てるのがポイントです。 種まきもできます。
  • 育て方:水はけの良い土壌を好み、過湿を避けることが大切です。冬場は株元にマルチングをすると寒さに耐えやすくなります。
  • おすすめの使い方:ハーブガーデンやロックガーデンのアクセントとして活用するほか、ドライフラワーに利用することもできます。

ルピナス

色とりどりのルピナスが一面に広がり、初夏の訪れを感じさせる美しい風景。北海道では外せない宿根草の1つです。※フリー画像(出典:写真AC)
  • 特徴:大きな花穂が特徴で、鮮やかな色彩が庭を彩ります。耐寒性に優れており、北海道の冷涼な気候に適しています。
  • 育て方:日当たりが良く、水はけの良い土壌で育てるのが理想です。春先に植えると、初夏に鮮やかな花を咲かせます。種まきが簡単です。
  • おすすめの使い方:花壇の中央や背景に植えると、庭に高さを加えることができます。他の宿根草と組み合わせてカラフルなガーデンを演出するのに最適です。

エキナセア

エキナセア:鮮やかなピンクや赤、黄色などカラフルな花が夏から秋に咲く多年草。耐寒性と耐暑性に優れ、花壇や切り花としても楽しめます。※フリー画像(出典:写真AC)
  • 特徴:夏から秋にかけて長く咲き続け、黄色やピンク、赤などの多彩な花色があります。耐寒性が高く、北国のガーデニングにも向いています。
  • 育て方:日当たりが良く、水はけの良い場所で育てると元気に成長します。乾燥にも強く、比較的手入れが簡単です。
  • おすすめの使い方:花壇の中央や背景に植えて、他の宿根草とともに季節ごとの彩りを楽しむのが良いでしょう。比較的花が長持ちするので切り花としても楽しめます。

宿根アスター

宿根アスター:秋に鮮やかな紫や青の花を咲かせる宿根草。耐寒性が高く、北海道の庭にも適し、晩秋まで花を楽しめます。※フリー画像(出典:写真AC)
  • 特長: 庭の花が少なくなってきた秋口から開花し、紫やピンク、白などの花色が楽しめる宿根草です。耐寒性があり、秋のガーデンを彩る植物として人気です。
  • 育て方:日当たりの良い場所を好み、水はけの良い土壌で育てるとよく咲きます。剪定を行うことで株が乱れるのを防げます。
  • おすすめの使い方:花壇の後方やボーダーガーデンに植えることで、高さのある背景として利用できます。倒れやすいので支柱を使うと良いでしょう。

エリゲロン(源平小菊)

エリゲロン:小さな白やピンクの花が次々と咲く愛らしい多年草。庭やロックガーデンに最適で、ナチュラルな雰囲気を引き立てます。※フリー画像(出典:写真AC)
  • 特徴:小さなデイジーに似た花が次々と咲くエリゲロンは、ナチュラルなガーデンに最適な宿根草です。長い開花期が特徴で、初夏から秋まで楽しめます。
  • 育て方:日向を好み、水はけの良い土壌で育てると良いでしょう。繁殖力が強いため、適度に間引くと元気に育ちます。
  • おすすめの使い方:ロックガーデンや花壇の縁取りに使いやすく、庭に自然な風合いを加えるのに最適です。

シレネ

シレネ:可憐なピンクや白の花が庭を彩る多年草。丈夫で育てやすく、庭のアクセントとしてナチュラルな雰囲気を演出します。※フリー画像(出典:写真AC)
  • 特徴:シレネは小さな白やピンクの花を密集させて咲かせる可憐な宿根草です。耐寒性に優れ、寒冷地に向いています。花期は初夏から夏にかけて長く咲き続け、庭を彩ります。
  • 育て方:日向から半日陰の場所に植えるとよく育ちます。水はけの良い土壌を好み、湿度が高すぎない環境が適しています。剪定を行うことで、さらに花期を長く楽しめます。
  • おすすめの使い方:ロックガーデンや庭の縁取りに最適です。グラウンドカバーとしても使いやすく、他の宿根草と組み合わせて自然なガーデンを演出できます。

日陰向き:北海道の庭に取り入れたい美しい植物たち

ギボウシ(ホスタ)

ギボウシ:美しい葉の模様が魅力の多年草。日陰に強く、庭のグランドカバーやアクセントとして幅広く活躍します。※フリー画像(出典:写真AC)
  • 特徴:ギボウシは美しい葉の模様が特徴で、日陰の庭で育ちやすい宿根草です。大きな葉から小さな葉まで、品種によって多様なサイズがあります。
  • 育て方:耐寒性が高く、北海道の冬にも強いです。湿り気のある半日陰の環境でよく育ちます。夏場は直射日光を避けると葉焼けしにくくなります。
  • おすすめの使い方:シェードガーデン(日陰の庭)に取り入れることで、落ち着いた雰囲気を演出できます。庭のアクセントとしても利用でき、他の宿根草との組み合わせで立体感を作るのに最適です。

イワヤツデ

イワヤツデ(丹頂草):波状の縁を持つ丸い葉と、春に咲くピンクや白の可憐な花が特徴の多年草。耐寒性が高く、和風庭園や日陰のグランドカバーに最適です。※フリー画像(出典:写真AC)
  • 特徴:光沢のある深緑の葉が特徴で、日陰に強い宿根草です。初夏に小さな白やピンクの花を咲かせ、落ち着いた印象を庭に与えます。葉の形状が独特で、庭に自然な雰囲気をプラスします。丹頂草(タンチョウソウ)の別名もあります
  • 育て方:湿り気のある半日陰から日陰の環境を好みます。適度に湿った土壌で育てると元気に育ちますが、水はけの悪い場所には注意が必要です。耐寒性が高く、北海道の冬でも問題なく越冬します。
  • おすすめの使い方:シェードガーデンの下草として使うのに最適です。また、石の間や庭の縁取りに取り入れると、自然な景観が楽しめます。他の植物と組み合わせることで、バランスの良いガーデンデザインを作り出せます。

オダマキ

オダマキ:優雅な花姿と豊富なカラーバリエーションが魅力の多年草。春から初夏にかけて花を咲かせ、庭や花壇を上品に彩ります。※フリー画像(出典:写真AC)
  • 特徴:独特の形状をした花が美しいオダマキは、春から初夏にかけて咲きます。花色と形状のバリエーションが豊富で耐寒性があり、北海道の冷涼な気候に適しています。
  • 育て方:半日陰から日向の場所に植えると元気に育ちます。水はけの良い土を好みますが、乾燥しすぎないよう注意が必要です。
  • おすすめの使い方:ナチュラルガーデンでは自然な景観になじみ、コテージガーデン(可愛らしいイングリッシュガーデン風)では華やかさを添えます。

ヒューケラ(ツボサンゴ)

ヒューケラ:鮮やかな葉色と美しい模様が特徴の宿根草。紫、オレンジ、緑など多彩なカラーが庭を彩り、日陰や半日陰で育てやすい優れた植物です。※フリー画像(出典:写真AC)
  • 特徴:美しい葉色が特徴のヒューケラは、カラフルな葉が楽しめる宿根草です。葉色は赤、紫、緑、銀など多様で、庭に彩りを加えるのに最適です。耐寒性も高く、北海道の冬にも強いです。
  • 育て方:半日陰から日陰にかけての環境でよく育ちます。水はけの良い土壌を好みますが、乾燥にも適度に強いです。冬には株元をマルチングすると寒さ対策になります。
  • おすすめの使い方:シェードガーデンや花壇の縁取りに取り入れることで、他の植物とのコントラストを楽しめます。寄せ植えにも適しており、立体感のあるガーデンデザインが可能です。

アストランティア

アストランティア:星形の繊細な花が特徴的な多年草。白やピンク、赤の花色が庭を上品に彩り、半日陰で美しく育つ耐寒性の高い植物です。※イメージ画像(AI生成)
  • 特徴:細かい花弁のように見える総苞が特徴的で、星形の花が上品な印象を与える宿根草です。白やピンク、赤、グリーンなど、さまざまな色の品種があります。花が長期間咲き続けるのも魅力です。
  • 育て方:半日陰から日陰の場所でよく育ちます。湿り気のある土壌を好みますが、水はけの良い環境を整えることが大切です。耐寒性が高く、寒冷地の庭でも安心して育てられます。
  • おすすめの使い方:シェードガーデンや花壇の中景に植えると、エレガントな雰囲気を演出できます。花もちが良いので切り花としても人気があり、フラワーアレンジメントに取り入れるのもおすすめです。

アネモネ

アネモネ:画像は耐寒性に優れたシルベストリス。ほかにもワイルドスワン、バージニアナ、パルマタなどの品種があり、それぞれが清楚な優しい色合いの花を咲かせます。寒冷地でも育てやすく、初夏から秋にかけて庭を彩る多年草です。※フリー画像(出典:写真AC)
  • 特徴:アネモネは可憐な花が魅力の多年草で、春の訪れを告げる植物です。白やピンク、青、紫など豊富な花色を持つ品種があります。北海道では耐寒性の高い品種を選ぶと育てやすいです。庭を彩るポイントに最適です。
  • 耐寒性の高い品種
    • シルベストリス(Anemone sylvestris)
    • ワイルドスワン(Anemone ‘Wild Swan’)
    • バージニアナ(Anemone virginiana)
    • パルマタ(Anemone palmata)
  • 育て方:半日陰から日向の環境で育てるのに適しています。水はけの良い土壌を好みますが、乾燥しすぎないように適度な湿度を保つことが重要です。秋に球根を植え付けることで、翌春に花を楽しめます。
  • おすすめの使い方:花壇やコンテナでの栽培に向いています。他の春咲き球根植物と組み合わせることで、季節感のある美しい庭を演出できます。
🌱 まとめ:これらの宿根草は、北海道の庭で長く楽しめる植物ばかりです。寒冷地でも元気に育つ種類を取り入れることで、四季折々の変化を庭で楽しむことができます。

よくある質問(Q&A)|多年草・宿根草

「多年草・宿根草」に関する「よくある質問と解決策」を以下にまとめました。

Q1: 多年草・宿根草はどのくらいの頻度で水やりが必要ですか?

A: 多年草・宿根草の水やり頻度は種類や植えている場所、季節によって異なります。一般的には、植え付け直後は根が定着するまでの数週間は土が乾かないように注意して水やりをします。定着後は、特に乾燥しやすい夏場に定期的に水を与えると良いですが、基本的には水やりの頻度は少なくて済むことが多いです。秋は土が完全に乾燥しない限り、水やりは控えめにしましょう。

Q2: 北海道で多年草・宿根草を植えるのに適した時期はいつですか?

A: 北海道では、多年草・宿根草を植えるのに適した時期は春(5月~6月)と秋(9月~10月)です。春に植えると、根がしっかりと定着しやすくなり、秋に植えると冬越しの準備がしやすいです。ただし、秋植えの場合は寒さが厳しくなる前に根が定着するよう、早めに植え付けを行うことが大切です。

Q3: 冬の間に多年草・宿根草はどのように手入れすればいいですか?

A: 冬の間は多年草・宿根草の地上部が枯れることが多いので、枯れた葉や茎を剪定して清潔な状態を保ちます。また、寒さが厳しい北海道では、根元にマルチングを施して防寒対策をすると良いでしょう。特に、霜や凍結から根を守るために、腐葉土やバークチップを使って株元を覆うことをおすすめします。

Q4: 多年草・宿根草が花を咲かせない原因は何ですか?

A: 多年草・宿根草が花を咲かせない主な原因として、以下の点が考えられます。

  • 日照不足:多年草・宿根草は種類によって好む光量が異なります。日当たりを好む種類もあれば、日陰や半日陰で元気に育つ種類もあります。それぞれの植物が持つ特性に合わせて、植え付け場所を選ぶことが重要です。
    👉詳しくは、『ガーデニングの基礎—②植物と光合成』、『日陰の庭の基礎—①日陰の種類とレベル』を参考にしてください。
  • 栄養不足:肥料が不足していると、開花に必要なエネルギーが足りなくなります。特にリン酸が不足していると開花が難しくなることがあります。
    👉詳しくは、『ガーデニングの基礎—④肥料の種類と役割』で解説しています。
  • 剪定のタイミング:開花直前に不要な剪定を行うと、花芽が減少する場合があります。

Q5: 多年草・宿根草の増やし方にはどのような方法がありますか?

A: 多年草・宿根草の増やし方にはいくつかの方法があります。

  • 株分け:株が大きく育ったものは、春または秋に株を掘り上げて分けることで増やせます。これにより新しい株ができ、植え替えにもなります。多年草・宿根草では最も推奨される方法です。
  • 挿し木:多年草・宿根草は、種類によっては挿し木で簡単に増やすことができます。特に新芽が出る春先が適しています。
  • 種まき:種子を採取して種まきする方法もありますが、品種によっては発芽しにくいこともあるため、種まきの時期や方法を確認することが大切です。

Q6: 多年草・宿根草を鉢植えにする場合の注意点は?

A: 鉢植えの多年草・宿根草は、以下の点に注意してください。

  • 適切な鉢サイズ:根が窮屈にならないよう、成長に合わせて鉢のサイズを選びます。大きな株には深さが十分ある鉢を使いましょう。
  • 水はけの確保:鉢底に鉢底石を敷くなどして水はけを良くします。また、過湿にならないよう水やりのタイミングにも注意が必要です。
  • 冬の保護:鉢植えは地植えに比べて根が凍りやすいため、冬は鉢を風や寒さから守る工夫をします。北海道などの寒冷地では室内に取り込むことが一般的です。

まとめ|北海道で楽しむ多年草・宿根草ガーデニング

多年草・宿根草は、北海道の厳しい冬を乗り越え、毎年美しい花を咲かせる頼もしい植物です。選び方や育て方のポイントを押さえることで、長期間にわたって庭を彩ることができます。この記事では、多年草・宿根草の選び方や買い方、よくある質問などを通して、ガーデニング初心者から上級者まで役立つ情報をお伝えしました。

多年草・宿根草の魅力:多年草・宿根草は、一度植えると長期間庭を彩り、管理の手間が少ないことが大きな魅力です。耐寒性の高い品種を選べば、北海道の厳しい冬でも安心して育てられます。
➡ 詳しくは多年草・宿根草とは

選び方のポイント:耐寒性、日照条件、土壌の状態に合わせて植物を選ぶことが成功の鍵です。また、庭のデザインに合わせた植物の配置や色彩の組み合わせで、四季折々の庭を楽しめます。
➡ 詳しくは多年草・宿根草の選び方のポイント

タ購入時の注意点:健康な苗を選ぶこと、購入時期を見極めることが大切です。冷蔵保存された苗や球根などの特性を理解し、適切な植え付けを行いましょう。
➡ 詳しくは多年草・宿根草を購入する際のポイント

実践の第一歩:耐寒性が高く、手間のかからない「サンギネウム」や「シレネ」、また、日陰や半日陰でも育つ「ギボウシ」や「ヒューケラ」など、初心者でも育てやすい植物から始めるとよいでしょう。経験を重ねることで、自分だけの理想的な庭を作り上げる楽しさが広がります。
➡ 詳しくはおすすめの多年草・宿根草

よくある質問:多年草・宿根草に関する疑問は[Q&A]で解説していますので、ぜひ参考にして、植物育成のヒントにしてください。

ガーデニングは、四季折々の変化を楽しめる素晴らしい趣味です。ぜひ多年草・宿根草を取り入れて、北海道ならではのガーデニングライフを満喫してくださいね!