①日陰の種類とレベル

kikori
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こんにちは!kikoriです。北海道・道東で趣味のガーデニングをしています。今回は、「日陰の庭しかない!植物が育たない!」と、悩んでいるガーデナーさんのために、日陰の庭①日陰の種類とレベルについてお話しますね。

「暗い・育たない」先入観を捨てる

日陰でも植物は育つ

トーマス
トーマス

日陰の庭ってどこも暗くてあんまり植物が育たないんじゃない?

kikori
kikori

いやいや、実は実は、意外や意外、結構、育つ植物は多いんだよ。

トーマス
トーマス

えっ!そうなんだ!?

kikori
kikori

そうなんだ。もちろん、日陰に強い植物、日陰を好む植物を植えることは大前提にはなるけど、暗いと思っていたら案外明るかったり、ひと言で日陰と言っても、大きく分けて3つの種類、明るさのレベルがあるんだよ。

日陰の種類は3つ

日陰の区別に明確な定義はありませんが、大きく3つに分けて考えてみましょう。

日陰・・・四方を壁で囲まれ、一日中暗く直射日光が全くが当たらない場所。

明るい日陰・・・北側だが壁や隣家、樹木などが無く、四方が開けていてる。または、南側だが四方を壁に囲まれている。

半日陰・・・午前中だけ日が当たる。午後だけ日が当たる。樹木の下。

日陰の日当たりレベル

日陰のレベルに明確な定義はありませんが、大きく3つに分けて考えることができます。

日陰 ★☆☆・・・日陰の中で最も日当たりが悪く、植える植物はかなり限定されますが、工夫次第で随分良くなります。

明るい日陰 ★★☆・・・日陰に強い植物のほとんどを生育することができます。工夫次第で日向向きの花も育てることができます。

半日陰 ★★★・・・日向で育つような植物も育てることができます。

日陰の庭を明るくするには

反射効果を利用する

「うちは四方を壁に囲まれているから・・・」と、諦めることはありません!四方を壁で囲まれ、一日中暗く、直射日光が当たらない場所であっても、植物は明るくしてあげると意外と育つんです。日陰の庭は絶望的だと思わず、工夫することで、なんとかなります。

直射日光の当たらない場所の植物に光を届けるには反射効果を利用します。

白で明るくする

白は光を反射する効果があるので、日陰の庭で「白色」は、かなり大事なポイントになります。

①家の壁が白なら、反射効果でその周りは植物にとってかなり明るい場所になります。特に工夫せずとも結構色々な植物が育つので、試しに植えてみてください♪

白い外壁は明るい日陰
明るい日陰

②白いフェンスなどを立ててみてください。光は色々な場所から反射するので、できれば囲って白い壁にしてみてください。大がかりな物でなくても、DIYや簡易的なもので構いません。

白いガーデンアイテムを置くだけでもパッと明るくなるので是非、「白」を基調とした空間作りを心掛けてみてくださいね。

kikoriの家の裏庭(北側)も白いフェンスを立てていますが、最初は暗くて気持ち悪かったんですよ(笑)。

After

明るい日陰の庭
3月下旬の午後

上の写真は現在の様子です。とっても明るくて良い感じです。撮影の時期、時間が異なるので正確な比較ではありませんが、最初は下の写真のようにすごーく暗かったんです。

Before

北側に面した暗い庭
5月中旬の午前

( ゚Д゚)ひどい状態でしょ?(笑)

赤い点のところが現在(上の写真)の花壇です。同じ場所とは思えない(笑)

奥へ入るのが怖いくらいでしたが、混み合っている樹木を思い切って抜根したり剪定してみるだけでも、かなり明るくなります。その方が、樹木たちにとっても良いですし。

白いフェンスで随分明るくなりましたが、秋になって白樺が落葉すると、さらに明るくなります。

kikoriは雪道を散歩するのが好きで、あえて車に乗らず、歩くことがありますが、真っ白な雪道は、すごーく眩しいです。目を開けていられないほどです。白は、それだけ明るいということですね!

明るくなった日陰の庭はコチラ!

明るい日陰を見逃さない

北側でも壁や隣家、樹木などが無く、四方が開けている場所は、実は、結構明るいです。30分とか1時間程度、日が差す場所があったりもします。季節によって明るさや日の当たる時間、場所も変わります。よ~くチェックしてみてください!

こういう場所を、白いフェンスやガーデンアイテムで、さらに明るくすると、選択肢が増えるでしょう。

チャッキー
チャッキー

なるほど!先入観で「暗い!育たない!」と思っていたけど、そうじゃないんだニャ!

トーマス
トーマス

先入観を捨てて、家の周りや庭を、よくチェックしてみると意外な盲点がありそうだニャ~

半日陰エリアも色々

・午前中だけ日が当たる
・午後だけ日が当たる
・樹木の下

日陰の区別に明確な定義はありませんが、これらはすべて半日陰エリアと考えます。けれども細かく見てみると随分と違いがあります。

午前中だけ日が当たる

午前中の3時間~4時間、日が当たる環境なら、結構色々な植物が育ちます。日向を好む植物も植えられます。植物選びに悩むことはあまりないでしょう。

kikoriの家の裏庭も北側ですが、東側が開けているので朝日が少し当たります。こういう場所にはkikoriの大好きなインパチェンスを植えています。明るい日陰や半日陰で活躍する一年草です。

半日陰のインパチェンス
インパチェンス

午後だけ日が当たる

つまり西側です。「太陽光と光合成」でお話したとおり、西日は植物にとって少し辛い場所となります。西日に強い植物を選ぶ必要があります。kikoriの庭の西側通路は西日しか当たりませんが、エキナセアが頑張ってくれています。

樹木の下

冬に葉の落ちる落葉樹の下なのか、それとも一年中、葉のある常緑樹の下なのか。植えてある場所は日当たりが良いのか悪いのか。これで日の当たり方は全く違ってきます。

日当たりの良い落葉樹の下

木漏れ日が差すので、そこそこ日当たりは良いです。庭の隅に植えられているのか、真ん中に植えられているのかでも株元の日当たりには大きな違いがあります。結構色々な植物が育ちます。kikoriの南側の庭ではミズナラの下にハーブを植えています。

日当たりの悪い落葉樹の下

冬に葉が落ちるとかなり明るくなります。これを考慮した植物選びが大事です。例えば、北海道なら4月~6月頃まで咲くチューリップなどは丁度良いですね。kikoriの北側の庭ではカエデの下がチューリップの定位置です。

常緑樹の下

直接日が当たらず、一年中日陰です。コニファーなのか雑木類なのか生垣類なのかでも少し変わってきますが、kikoriの南側の庭ではコニファーの下に小型のギボウシやヒューケラを植えています。

日陰の種類とレベルを把握したら、次は「日陰の庭こそ土壌改良」についてお話します。

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日陰の庭