②日陰の庭こそ土壌改良

kikori
kikori

こんにちは!kikoriです。北海道・道東で趣味のガーデニングをしています。今回は、「日陰の庭しかない!植物が育たない!」と、悩んでいるガーデナーさんのために、日陰の庭②日陰の庭こそ土壌改良についてお話しています。

日陰の植物がうまく育たないときは

日陰の庭の土壌を見直す

チャッキー
チャッキー

家の北側に、日陰に強い植物を植えたんだけど上手く育たないんだ。日陰に強いはずなのに、なんでだろう?

kikori
kikori

あら。チャッキー。土壌改良は、しっかりやってある?

チャッキー
チャッキー

えっ!?特にはしてないニャ~

kikori
kikori

日陰の庭あるある~。なぜか日向の庭ほど土壌改良が重要視されていないんだ。日当たりが悪い分、日陰の庭こそしっかり土壌改良をした方がいいんだよ。

トーマス
トーマス

確か、草花を育てるとき、1番大事な事は「土づくり」だとkikoriは言ってたニャ?

kikori
kikori

そうなんだ。日向でも日陰でも、とにかく「土づくり」が1番大事!日陰の庭の土づくりは、日向とは少し事情が違うからそれをお話していくね。

自然界における日陰の土質を理解する

まず、自然界で日陰になっている場所と言えば、山や森、林などの木漏れ日が差すような場所や樹木の下です。

と、言う事は、その場所の土は落ち葉や虫の死骸、動物の糞などでできていると言う事です。その多くは落ち葉です。落ち葉が微生物によって徐々に分解され、腐葉土がたっぷりのふかふかの黒土になるのです。森や林の土って真っ黒なんです。そして、水はけは良いのにしっとりとしています。

日陰の庭も同じような土質にしてあげることが大切です。

kikoriは、よく森や林を歩くデートに行くのですが、森や林の土を見るたびに「良い腐葉土だね~」と北海道の大自然が作ってくれた腐葉土を見て嬉しくなります♪

育ち方の違いを理解する

日向の植物の育ち方

日当たりを好む植物は、光合成が盛んなので、成長スピードが早く、どんどん大きくなるという育ち方をします。肥料もある程度、種類によっては多く必要としています。

日陰の植物の育ち方

日陰を好む植物は、光合成が盛んでないため、そもそも肥料はあまり必要としておらず、ゆっくりじっくり成長していく植物です。腐葉土には肥料分はほとんどありませんが、微生物に分解される過程で、ゆっくりじっくり効いていきます。森や林の日陰には、そういう環境を好む植物が生えています。それが日陰の植物です。

チャッキー
チャッキー

なるほど!森や林、そこに生える植物。自然は、めっちゃ理にかなってるんだニャ~

トーマス
トーマス

日陰の庭も理屈を知れば、なかなか面白いニャ!すごく楽しめる気がしてきたニャ!

日陰の土壌改良には腐葉土をたっぷりと

とにかく「腐葉土をたっぷり」入れて、自然の森や林の土壌に近づけましょう!実際にどれくらい入れると良いのか、お話します。

基本用土では、赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜることをお話しましたが、日陰の庭では5割以上、腐葉土を混ぜるようにしてください。森や林の土は、ほとんどが腐葉土で構成されていることを考えると、少なくとも5割は混ぜてくださいね。7割、8割くらい混ぜると良いですね。全部腐葉土でも良いくらいです。それくらいたっぷりと入れましょう。

庭の土が良い場合

そのまま庭土を使って、庭土5:腐葉土5以上、混ぜてくださいね。腐葉土は、できれば7割、8割くらい混ぜてほしいところです。

庭の土が悪い場合

日陰でさらに粘土質などの場合は、ごっそり土を入れ替えることが望ましいですが、土の処分に困る場合は、そのまま腐葉土をたっぷり、牛糞、鶏糞など、生物由来の有機物もたっぷり混ぜることです。そうすれば、自然の森や林の土と同じようになっていきます。

point とにかく自然の森や林の土の状態に近づけることです。

注意 家の外壁など建物の際や軒下は、雨がかからない場所であるため乾きやすいです。そういう場所が日陰になるときは、全体的に腐葉土を混ぜたのち、建物の際や軒下は、腐葉土を上からたっぷりとかけてマルチングしてください。そうすると乾きにくくなります。

腐葉土の種類

完熟腐葉土

ホームセンターなどで「完熟」と書かれた腐葉土を見ることがあると思います。厳密には「完熟」していません。葉っぱの形がまだ結構残っています。

本当の完熟とは、微生物によって葉っぱが「発酵➡分解➡土化」されているので、葉っぱの原型がなく、完全に黒土と化している状態です。

ホームセンターなどで見かける「完熟腐葉土」は、実はまだ発酵途中なのですが、ある程度、発酵が進んでいるので、発酵途中に発生するガスやカビの心配がほぼありません。ガスやカビで植物の根を傷めてしまうことがないので、植物をすぐに植えることができます。

腐葉土

時間をかけてのんびり土づくりをする場合は、発酵途中の腐葉土を使う方が安く済みます。この場合、「腐葉土」としか標記されていません。

発酵途中の「腐葉土」は、発酵途中に発生するガスやカビで植物の根を痛めてしまいます。庭の落ち葉を集めて使う場合も同じで、植物をすぐに植えると、発酵途中に発生するガスやカビで植物の根が傷んでしまいます。

kikoriは、秋に庭の落ち葉を大量に集めて、土に埋めています。春にはほとんど分解されて良いふかふかの腐葉土になっていますよ。

point 植物をすぐに植えたい場合は「完熟と書いてあるものを使ってくださいね。

次は「日陰に強い植物」についてお話します。