こんにちは!kikoriです。北海道・道東で趣味のガーデニングをしています。コラムでは、kikoriが北海道ガーデニングで感じた事を綴ります。読み物としてお楽しみいただければ幸いです。
なぜ枯れるのか
良い苗を選ぼう
住宅街で綺麗に咲いているアリッサムをよく見かけますが、実はアリッサムは、綺麗に咲くか枯れるかのどちらかであることが多く、特にガーデニング初心者さんは、土づくりもしたし、水やりだって乾いてからやったし、肥料もあげたのに。「なぜだか分からないけど枯れてしまった」という経験があるのではないでしょうか。
kikoriも、これまで何度かアリッサムの苗を購入してきましたが、1ヵ月くらいで枯らしてしまっていました。
何度も購入しては枯らすうちに、アリッサムは、他の草花の苗以上に、特に良い苗を選ぶことが大事だと分かったのです。
kikoriは、最初に苗を買ったのが、6月末でしたが、時期が少し遅かったので、苗が弱っていたんです。弱っているようには見えませんでしたが、実際は弱っていたようです。
この、最初に良い苗を選ぶ作業で弱った苗を購入してしまうと、たいてい失敗に終わってしまうパターンが多いようです。弱ったアリッサムは、プロの園芸家さんでも復活させるのが難しいと言われています。
ガーデニング初心者さんは、良い苗かどうか見極めることが難しいかもしれません。そんな時は、購入時期を間違えないようにすると失敗が少ないのでおすすめです。
苗の購入時期が鍵
kikoriは、アリッサムの苗が店頭に並び始めた頃に購入しています。つまり、花がどんどん咲き始める前です。入荷していたらすぐに購入する感じです。
アリッサムは小花がたくさん咲き、花が終わると種を付け始めます。種を付け始めた植物は、アリッサムに限らず、種に栄養を届けようとして、たくさんの栄養分が必要になります。そのため、花が咲く時期には、肥料がたくさん必要です。アリッサムは意外に肥料食いなんです。
肥料が足りていない苗は、栄養不足で弱っています。ホームセンターなどで安価に手に入る苗には元肥がほとんど入っていなかったり、元肥を使い切ってしまっていたり、追肥も行われません。購入が遅くなればなるほど、苗は弱っていきます。
kikoriは、いまだについつい、花がいっぱい咲いている株を選んでしまうこともありますが(苦笑)、ベストな時期を過ぎて購入したアリッサムの苗は、一見、大丈夫なように見えても、既に結構弱っている苗や弱りかけている苗が多く、植え付け後に肥料をやっても回復が難しいことがあるのです。花は咲いていても、株元がぐらぐらしている苗は、かなり弱っているので、よく見て購入してくださいね。
アリッサムはデリケート
アリッサムは、見た目がデリケートに見えないかもしれません。けれども案外デリケートな植物なので丁寧に扱ってあげることも大切です。
苗の購入時期が少し過ぎていても、切り戻しをすることで対応は可能ですが、アリッサムは切り戻しをしすぎると枯れてしまうことがあります。どれくらい切れば良いか、ガーデニング初心者さんは、悩むところですよね。
株元を触られることを嫌うので、切り戻し作業で弱ってしまうこともあります。枯れた下葉を手でちぎると、触り過ぎになってアリッサムは弱ってしまいます。苗を整える時間はできるだけ短く、ハサミを使って、ササっと作業を終えるのがコツです。
強風も株元が傷む原因になるので、強風が当たらない場所に植えると良いですね。
ブランド品種も検討しよう
ブランド品種のアリッサムもあります。苗のポットにプレートが付いています。そちらの苗には元肥が入っていることが多いですし、専門店できちんと管理されてから出荷されたものなので、少し時期が過ぎた苗でも問題なく育つ場合があります。価格は一般的なアリッサムが100円くらい、ブランド品種は300円くらいです。
アリッサムは一年草
アリッサムは、暑さに弱いので、本州では夏越しがかなり厳しく7月頃には枯れていました。でも、こぼれ種で毎年、あちこちから出てきていました。
耐寒性はマイナス5℃くらいしかないので、北海道では冬になると枯れ、越冬は難しいと思います。こぼれ種で出てきます。
kikoriはまだ育てたことがありませんが、宿根性のアリッサム「サミット」が気になっています。一般的なスイートアリッサムとは違い、少し立性気味の草姿です。
大きな花と小さな花
アリッサムの苗は、同じ値段でも花のサイズが違う物が一緒に並んでいたりします。「なんでかな?」と思うことがあるかもしれませんが、その理由は、品種が違うものと、4倍体の苗だからです。
4倍体とか3倍体とかは、遺伝子の話です。4倍体の植物は大きく育つ傾向にあります。
それから「わい化剤」の投与が関係しています。アリッサムの苗は、わい化剤の投与によって、株が小さいままで大きな花を咲かせるように育てられている苗が多いです。(薬剤の効果が切れるまでの話です)
花のサイズが違う苗を混ぜて植えると、よく成長しているものと、成長が悪いものに見えてしまうため、なるべく同じ花のサイズをまとめて植える方が、見た目が良いと思います。
北海道で大活躍のアリッサム
アリッサムは、暑さと湿気に弱いので、本州では秋冬の草花ですが、涼しく乾燥している北海道では花期は長く、早春から咲き、夏越しもでき、秋までよく咲いて、花壇やコンテナで大活躍してくれます。
う~ん、やっぱり北海道って色々育てやすいな~と思う今日この頃です。