⑤上手な水やり良くない水やり

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こんにちは!kikoriです。北海道・道東で趣味のガーデニングをしています。今回は、ガーデニングの基礎⑤上手な水やり良くない水やりについてお話していきます。

植物別の水やり

日々のお世話に欠かせない「水やり」には、いくつかポイントがあります。

花が咲く植物

花が咲く植物全般に言えることですが、花に水をかけないようにしましょう。花に水がかかると花が傷みますし、そこから病気を誘発するリスクが高くなります。葉っぱを少しめくって、ジョウロのハス口を外し、株元に水を注ぐようにしましょう。鉢底から流れ出るくらい、たっぷり水をあげましょう。

球根を植えた場合

植え付けた直後の水やりは球根が腐ってしまう原因になりかねないので、庭植えの場合は水やりは不要です。あまりに乾燥しない限り、自然の土の湿気と雨に任せます。鉢植えの場合は、植え付け後2~3日経った頃に水やりします。

球根は適期に植えると休眠から覚めて芽を出す準備を始めます。そのため、植え付け直後は、まだ休眠しているので、その時に水やりすると、球根が腐ってしまうことがあります。植え付け後2~3日経って、球根が土に馴染んだ頃に、水やりします。

種・株を植えた場合

植え付け直後にたっぷりと水やりします。種の場合は発芽するまで乾かさないように毎日水やりします。株の場合は、植え付け直後から約1週間、根付くまで毎日水やりをします。

観葉植物

観葉植物は葉水が好きです。霧吹きなどで葉っぱにシュッシュと水をかけてあげると喜びます。観葉植物は、室内で育てている人が多いと思いますが、たまには屋外に出して軽く日光浴をさせましょう。そのとき、上から全体にたっぷりと水をかけて、水やりのついでにホコリを落としてあげましょう。ホコリを落としてあげると葉っぱが綺麗な状態になり、乾燥を好むダニ類を寄せ付けづらくなります。ダニ類は葉っぱの裏に寄生していることが多いので、たまに優しく拭いてあげて、ダニを寄せ付けないようにしましょう。

多肉植物・サボテン

多肉植物やサボテンは、乾燥にとても強いので、1週間~2週間に1回の水やりで大丈夫です。頻繁に水やりしないように気を付けましょう。

季節ごとの水やりのコツ

庭植えの場合は、真夏を除いてほとんど必要ありませんが、鉢植えは1年中、よく観察して水やりしましょう。鉢植えの季節ごとの水やりのコツをお話します。

春の水やり

暖地 3月~5月・・・3月~4月は、ほとんど水やりは必要ありませんが、土が完全に乾いていれば水やりします。5月頃からは、土の乾き具合を見ながら3日に1回、2日に1回、毎日という風に徐々に水やり頻度を増やしましょう。

寒冷地 4月~6月・・・4月~5月は、ほとんど水やりは必要ありませんが、土が完全に乾いていれば水やりします。6月頃からは、土の乾き具合を見ながら3日に1回、2日に1回、毎日という風に徐々に水やり頻度を増やしましょう。

夏の水やり

暖地 6月~10月 寒冷地 7月~9月
日中は気温が高いので、土の中の温度も上がっています。日中に水やりをすると土の中の熱で水が温められてしまい、根が傷む原因になります。日中は、水やりしないようにしましょう。まだ土の温度がそれほど上がっていない早朝または夕方にたっぷりと水やりします。

もし、朝に水やりを忘れて、お昼に葉がしおれてきたら、鉢植えを日陰に移動してからたっぷりと水やりをして、その日は夕方まで日陰に置いてあげてください。寒冷地の場合は、30℃を超えるような日を除いて、お昼に水やりしても特に問題ありません。kikoriもたまに水やりを忘れてお昼にやることがありますが、暑いからと放っておくよりも水やりしたほうが良い場合が多いです。

秋の水やり

暖地 11月 寒冷地 10月
2日に1回、3日に1回という風に土の乾き具合を見ながら徐々に水やり頻度を下げていきましょう。最近は猛暑、酷暑で10月、11月になってもまだ暑い日もあります。土の状態、植物の状態をよく観察して水やりしましょう。

冬の水やり

暖地 12月~2月 寒冷地 11月~3月
天気の良い暖かい日の午前中が最適です。頻度としては1週間に1回、または2週間に1回くらいで大丈夫です。北海道では気温の下がる午後や夕方に水やりすると土の中が凍ってしまい、根を傷める原因になります。室内に置いている鉢などは、水道水が冷たすぎることがあるので、汲み置きした水をやると安心です。天気予報で気温をチェックし、暖かい日が続くような日に水やりすると良いでしょう。

水やりを簡単にする工夫

留守中の水やり

真夏であれば、まずたっぷりと水をあげます。それから水苔にたっぷりと水を含ませたのちに絞って、鉢の上に置いてマルチングしておくと良いでしょう。2,3日の留守ならこれで大丈夫です。

マルチングとは植物の株元にワラや苔などを置いて、寒さ、暑さ、土表面の乾燥から守ることです。マルチングは水やりのときに土の跳ね返りを抑え、葉や花が汚れるのを防ぐ役割もあります。

2,3日程度の留守であれば鉢植えは日陰に移動します。春や秋ならこれだけでも大丈夫です。

底面給水鉢

2,3日程度の留守には、底面給水鉢もおすすめです。鉢の底に水が貯まり、毛管現象で水が上がり、土に給水する、土を湿らせる仕組みになっている鉢です。専用の底面給水鉢が準備できない時は、鉢受け皿でも対応できます。

留守にするたび植え替えるのは面倒ですから、留守にしがちな方は、普段からこちらの鉢植えで育てることをおすすめします。

腰水

水を張った容器に鉢を入れて鉢底から吸わせる方法です。種まきや挿し木のときに便利な方法です。底面給水鉢と仕組みはほぼ同じです。種に上から水をやると種が動いて偏ってしまうので、発芽するまでは腰水が適しています。

ペットボトルを利用する

自動給水ノズルという便利グッズがあります。ペットボトルの口に取り付けて植木鉢の土に差し込んでおきます。1週間ほど留守にする場合は、自動給水がおすすめです。

タイマー式

1週間を超える長期の旅行にはタイマー式が便利です。何時に水やりするか、何回するかなどが設定できる優れものです。

良くない水やり

鉢受け皿に水が溜まった状態

植物は根の先端から水分や空気(酸素)を吸い上げます。そのため鉢受け皿にいつも水が溜まった状態では、呼吸が出来ずに窒息し、根腐れを起こしてしまいます。鉢受け皿に水が溜まっていたら捨てて、しっかり水切りが終わってから鉢受け皿を設置してください。

花や葉に水がかかる

水やりのとき、花や葉に水がかからないように注意しましょう。土が跳ねて花や葉が汚れると、雑菌がついて病気を誘発する原因になります。マルチングをしたり、ジョウロのハス口をはずして、株元からそっと水を注ぎましょう。

水やりのマナー

集合住宅の方は注意

マンションやアパートなど集合住宅のベランダでガーデニングをされている方は、階下や道路に水や鉢が落ちないように気を付けましょう。

■階下の人が布団を干してはいないか
■下の道路に通行人はいないか
■手すりに設置したハンギングバスケットは、面倒でも外してから水やりする

この他にも排水溝が詰まらないようネットを設置したり、強風で飛んでいったり、うっかり鉢を落とさないようにするなど注意しましょう。

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ガーデニングの基礎