植物の増やし方【株分け】

kikori
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こんにちは!kikoriです。北海道・道東で趣味のガーデニングをしています。このページでは、植物の増やし方③株分けをお話しています。

株分けとは

株分けとは、小分けにして植え直す作業のことです。多年草、宿根草は、1年~2年くらい経つと大株に育ってきます。コンテナ(鉢)で育てている場合は、必ずと言って良いほど、株分けや植え替えが必要になってきます。

株分けする理由

植物にも寿命があります。株分けは、生育が悪くなった株を元気にしたり、若返らせたり、増やしたりする目的があります。

鉢植えの場合

鉢の中が詰まってくると、植物は水分や養分をじゅうぶんに吸収できなくなってしまい、元気がなくなります。株分けして植え替えを行い、元気を取り戻してあげましょう。株分けした株は、また元気に成長しはじめます。種類によっては株分けで更新せずにいると、そのまま枯れてしまうものもあります。

庭植えの場合

庭植えの場合は、どんどん大きくなるので、スペースに余裕がある場合や、見た目や成長に問題がなければばそのままでも構いませんが、種類によっては成長が止まってしまうこともあります。株分けを行うことで、株が更新されるので、また元気に成長しはじめます。果樹などは、新たに苗木を購入せずに収穫量が増やせます。

株のタイプ別に株分け

地下茎(ちかけい)で増えるタイプ

土の中で横に伸びる茎の一部です。根のように見えますが、植物学上の分類上は茎の一部です。肥大化するものを指す場合が多く、球茎、鱗茎、塊茎などがあります。

土の中で横に伸びる地下茎
地下茎

エビネランクローバーなどが地下茎タイプです。地下茎の中心あたりを切ります。10㎝程度残るように切って新しい鉢や別の場所に植え替えます。

地下茎のカット方法
地下茎のカット

ランナー(走茎)で増えるタイプ

地面の表面に近いところから出た茎が、地上を水平に走るように伸びていき、先端に新しい芽を付けます。水平に走るように伸びた茎の途中の節からは、根が出て地中に張ります。

地上を水平に走るランナー
ランナー

イチゴマルバストラムなどがランナー(走茎)タイプです。ランナーをハサミで切り、別の場所に植えて増やしていきます。

ランナーのカット方法
ランナーのカット

point 地下茎とランナーは、環境により区別がつきづらい、違いが分かりづらい場合もありますが、どちらも株分けの方法はほとんど同じです。
地中を這うのが地下茎
地上を走るのがランナーというくらいの認識で良いです。

株全体が大きくなるタイプ

地上部の葉、根ともに、全体的に大きくなるギボウシヒソップなどです。

ギボウシ、ヒソップなどの株分け
ギボウシ、ヒソップなど

手やナイフで大きく半分に切ります。あまり細かく分けると株が弱ってしまうことがあるので、多くても3つくらいまでに分けましょう。

株分けの方法
株分け